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「取り付け」の研究 西畑 一哉(著/文) - 勁草書房
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「取り付け」の研究 (トリツケノケンキュウ) 平成金融危機から中央銀行デジタル通貨時代まで (ヘイセイキンユウキキカラチュウオウギンコウデジタルツウカジダイマデ)

社会科学
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発行:勁草書房
A5判
160ページ
定価 2,700円+税
ISBN
978-4-326-50493-0   COPY
ISBN 13
9784326504930   COPY
ISBN 10h
4-326-50493-5   COPY
ISBN 10
4326504935   COPY
出版者記号
326   COPY
Cコード
C3033  
3:専門 0:単行本 33:経済・財政・統計
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2022年3月30日
最終更新日
2022年4月9日
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紹介

取り付けのメカニズムと歴史を辿り、その防止策と将来への課題を追究。また、中銀デジタル通貨に「取り付け」は起こるのか検討する。

ルネサンス期のイタリアに始まり、昭和初期の金融恐慌、バブル期の木津信組、そして1997年11月の拓銀、山一證券の連続破綻による取り付けは記憶に新しい。本書は「取り付け」はなぜ起こるのか。「取り付け」を抑制する方策はあるのか。中銀デジタル通貨に「取り付け」は起こるのか。様々な角度から「取り付け」の実際に迫る。

目次

はじめに

第1章 銀行の特性
 1.銀行の誕生
 2.銀行の特性──銀行のバランスシートの特殊性
 3.法的な面から見た貸出と預金の非対称性
 4.破綻の波及──システミック・リスクの顕現化
 5.金融危機に対処するための「発明」──「中央銀行」と「預金保険」
 Box 1 中央銀行と通貨発行と国民国家

第2章 昭和金融恐慌時の取り付け
 1.昭和金融恐慌の経緯
 2.1927年4月の金融恐慌
 3.台湾銀行問題──平成金融危機との相似
 4.預金保険の有無──平成金融危機との相違
 Box 2 昭和金融恐慌時の世論

第3章 平成金融危機時の取り付け
 1.平成金融危機の背景
 2.平成金融危機の推移
 3.平成金融危機時の政策対応
 4.平成金融危機時における取り付けの発生
 5.システミック・リスクが顕現化した理由(1)──大銀行の破綻
 6.システミック・リスクが顕現化した理由(2)──預金者の「閾値」を超える情報インパクトの発生
 7.預金引き出し上限設定が強力な取り付け抑止策

第4章 リーマンショック時の“Dash For Cash”
 1.リーマンショックの経緯
 2.金融危機の背景にあるレギュラトリー・アビトラージ
 3.当局の監督・検査能力
 4.リーマンショックに対する政策対応

第5章 取り付けの多様性
 1.豊川信金事件
 2.佐賀銀行事件
 3.木津信用組合の預金取り付けと破綻
 4.英国,ノーザン・ロック銀行の取り付け
 5.米国,インディマック銀行の取り付け
 Box 3 金融機関破綻処理は極めて複雑な実務の集積である
 6.取り付けの分類

第6章 中央銀行デジタル通貨と取り付け
 1.通貨の本質
 2.通貨の起源
 3.通貨の変遷と技術革新
 4.中央銀行紙幣の代替──通貨のデジタル化の現状
 5.ブロックチェーンと仮想通貨
 Box 4 暗号の歴史
 6.リブラ(Libra)の可能性
 7.中央銀行デジタル通貨の現在
 8.中央銀行デジタル通貨の特徴とメリット
 9.中央銀行デジタル通貨の留意点
 Box 5 偽札の歴史
 10.中央銀行デジタル通貨の実験
 Box 6 中央銀行デジタル通貨の実験
 Box 7 イタリアにおける現金決済に関する規制
 11.中央銀行デジタル通貨時代の取り付け
 Box 8 中央銀行デジタル通貨の残された課題

補 論 公的資金注入の評価と問題点
 1.政策対応としての公的資金注入の評価
 2.公的資金注入の問題点
 3.「世論の怒り」を数量的に把握する試み
 4.公的資金注入論と経営者責任追及論の整理

結語
参考文献
索引

著者プロフィール

西畑 一哉  (ニシハタ カズヤ)  (著/文

西畑 一哉(にしはた かずや) 1956年生まれ。1979年大阪大学法学部法学科卒業(同年日本銀行入行)。信用機構局(現決済機構局)、考査局(現金融機構局)、総務人事局課長、預金保険機構預金保険部次長、預金保険機構大阪業務部長(日本銀行参事)、預金保険機構参与(金融再生部、調査部担当)、2015年学校法人二松学舎常任理事。専攻分野:金融論、プルーデンス論。主著:「諸外国における休眠預金の一元的管理について」(共著、『預金保険研究』7号、2006年);『平成金融危機への対応』(共著、金融財政事情研究会、2007年);「平成金融危機における責任追及の心理と真理」(『信州大学経済学論』2012年)、ほか。

上記内容は本書刊行時のものです。