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増補新装版 共生の作法 井上 達夫(著) - 勁草書房
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【利用可】

増補新装版 共生の作法 (ゾウホシンソウバンキョウセイノサホウ) 会話としての正義 (カイワトシテノセイギ)

社会科学
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発行:勁草書房
A5判
320ページ
定価 3,000円+税
ISBN
978-4-326-40390-5   COPY
ISBN 13
9784326403905   COPY
ISBN 10h
4-326-40390-X   COPY
ISBN 10
432640390X   COPY
出版者記号
326   COPY
Cコード
C3032  
3:専門 0:単行本 32:法律
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2021年3月11日
最終更新日
2021年4月15日
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紹介

なぜ、エゴイストであってはいけないのか? この素朴な問いかけの根源性を自覚し、正義の探究は始まった。35年を経て増補版刊行! 

「現代日本社会のなかでの正義を原寸大の姿において問いなおし、異質な自律的人格の共生という社交体の理念を求めて「会話としての正義」の構想を提示する、現代自由学芸の騎士による挑戦の書」として若き日の著者のもとで誕生し、サントリー学芸賞を受賞した本書。35年後の増補論考を加え、いまあらためて「正義」に向き合う。

目次

まえがき

第一章 正義論は可能か
 一 「セーギの味方」
 二 「正義よりも平和を」
 三 階級利害還元論
 四 相対主義
 五 「それで?」

第二章 エゴイズム──倫理における個と普遍──
 一 正義と不正
 二 形式的正義の「内容」
 三 正義とエゴイズム
 四 ディケーの弁明

第三章 現代正義論展望
 一 問題状況
 二 正義の概念
 三 正義理論の諸類型
 四 論争への招待

付説一 内在的制約説について
付説二 規範経済学の新展開──塩野谷祐一氏の近著に寄せて──

第四章 リベラリズムと国家──社会契約説の可能性と限界──
 一 国家論と正義論の接点
 二 自然状態モデルの構造
 三 自然状態モデルと契約モデルとの関係
 四 契約モデルは無用か
 五 合意モデルの再構成──ロールズとノーズィックの場合──
 六 自律と他律

第五章 会話としての正義──リベラリズム再考──
 一 「正義嫌い」と「リベラル好き」
 二 リベラリズムにおける正義の基底性
 三 社交体と会話──リベラリズムの社会像──

[増補] 三五年後の「共生の作法」──私の法哲学的原点へ──
 一 反時代的精神の挑戦
 二 価値相対主義の倒錯を正す
 三 正義概念の批判的再編──自己の恣意と欺瞞を裁く理念としての正義
 四 民主国家を破壊する狂気の暴走──いまこそ「共生の作法」としての正義へ

索 引

著者プロフィール

井上 達夫  (イノウエ タツオ)  (

井上 達夫(いのうえ たつお) 
1954年、大阪生まれ。東京大学法学部卒業後、東京大学助手、千葉大学助教授を経て、1991年東京大学大学院法学政治学研究科助教授、1995年より2020年3月まで同教授。現在、東京大学名誉教授。本書以外の主な著作に、『法という企て』(東京大学出版会、2003年、和辻哲郎文化賞受賞)、『現代の貧困――リベラリズムの日本社会論』(岩波現代文庫、2011年)、『世界正義論』(筑摩選書、2012年)、『自由の秩序――リベラリズムの法哲学講義』(岩波現代文庫、2017年)、『立憲主義という企て』(東京大学出版会、2019年)、『普遍の再生――リベラリズムの現代世界論』(岩波現代文庫、2019年)、『生ける世界の法と哲学――ある反時代的精神の履歴書』(信山社、2020年)、『増補新装版 共生の作法――会話としての正義』(勁草書房、2021年)、『増補新装版 他者への自由――公共性の哲学としてのリベラリズム』(勁草書房、2021年)など。

上記内容は本書刊行時のものです。