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メタモルフォーゼの哲学 エマヌエーレ・コッチャ(著/文) - 勁草書房
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メタモルフォーゼの哲学 (メタモルフォーゼノテツガク)

哲学・宗教
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発行:勁草書房
四六判
224ページ
定価 3,000円+税
ISBN
978-4-326-15484-5   COPY
ISBN 13
9784326154845   COPY
ISBN 10h
4-326-15484-5   COPY
ISBN 10
4326154845   COPY
出版者記号
326   COPY
Cコード
C3010  
3:専門 0:単行本 10:哲学
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2022年9月17日
最終更新日
2022年10月4日
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書評掲載情報

2023-01-14 朝日新聞  朝刊
評者: 藤原辰史(京都大学准教授・食農思想史)
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紹介

私たちはただ一つの同じ生である。生は移動し、増殖し、変形する――まったく新しいエコロジーを導く、メタモルフォーゼの形而上学。

地を這う芋虫と宙を舞う蝶は、どんなに形態が異なっていても同じ生きものである。こうした昆虫の変態と同様、あらゆる生きものの身体は「ただ一つの同じ生」が入り込む、一時的で過渡的な形態なのだ。いま世界で注目を集める哲学者コッチャによる、生物種、土地、世代を超えたメタモルフォーゼの思考。
【原著】Emanuele Coccia, Metamorphoses(Rivages, 2020)

目次

はじめに

生の連続性
わたしたちのうちにあるさまざまな形態

Ⅰ 誕生=出産
 あらゆる自分は忘却である
 ただ一つの同じ生
 誕生と自然
 宇宙規模の双児出生
 出産あるいは生の移住
 神々の謝肉祭
 地球の言葉(パロール)
 運命としてのメタモルフォーゼ
 世界の鏡

Ⅱ 繭
 変様(トランスフォーメーション)
 昆虫
 あらゆる生きものはキメラである
 生まれたあとの卵
 若返り
 技術についての新たな考え
 植物のメタモルフォーゼ
 世界の繭

Ⅲ 再受肉
 食事とメタモルフォーゼ
 食べられること
 自己の転生と再受肉
 遺伝学と再受肉
 種の影

Ⅳ 移住
 惑星規模の移住
 乗り物の理論
 大いなる方舟
 みんな家にいる
 家庭内でのノンヒューマンの生
 侵入

Ⅴ 連関(アソシエーションズ)
 多種(マルチスピーシーズ)の都市
 種をまたいだ(インタースペシフィック)建築
 わたしたちの精神はつねに他の種の身体のうちにある
 現代の自然

おわりに
 惑星規模の知
 未来

参考文献案内
謝辞
訳者あとがき
人名索引

著者プロフィール

エマヌエーレ・コッチャ  (エマヌエーレ コッチャ)  (著/文

エマヌエーレ・コッチャ(Emanuele Coccia)
1976年イタリア生まれ。フィレンツェ大学博士(中世哲学)。フランスの社会科学高等研究院(EHESS)准教授。著書に La trasparenza delle immagini. Averroe e l'averroismo(Mondadori, Milan, 2005), La Vie sensible(tr. de M. Rueff, Payot et Rivages, Paris, 2010), Le Bien dans les choses(tr. de M.Rueff, Payot et Rivages, Paris, 2013), Philosophie de la maison. L'espace domestique et le bonheur(tr. de Leo Texier, Bibliotheque Rivages, Paris, 2022)など。邦訳書に2017年のモナコ哲学祭賞を受賞した『植物の生の哲学――混合の形而上学』(勁草書房、2019年)がある。

松葉 類  (マツバ ルイ)  (翻訳

松葉 類(まつば るい) 1988年生まれ。京都大学文学研究科博士課程研究指導認定退学。博士(文学)。現在、同志社大学ほか非常勤講師。専門はフランス現代思想、ユダヤ思想。論文に「レヴィナスにおけるデモクラシー論―― 国家における国家の彼方」(『宗教哲学研究』第38号、2021年)など。共訳書にフロランス・ビュルガ『猫たち』(法政大学出版局、2019年)、ミゲル・アバンスール『国家に抗するデモクラシー』(法政大学出版局、2019年)。

宇佐美 達朗  (ウサミ タツロウ)  (翻訳

宇佐美 達朗(うさみ たつろう) 1988年生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。博士(人間・環境学)。現在、日本学術振興会特別研究員(PD)。著書に『シモンドン哲学研究――関係の実在論の射程』(法政大学出版局、2021年)、論文に「シモンドン哲学における技術性の概念と人間主義の顛倒」(『フランス哲学・思想研究』第27号、2022年)など。共訳書にティム・インゴルド『ライフ・オブ・ラインズ――線の生態人類学』(フィルムアート社、2018年)。

上記内容は本書刊行時のものです。