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生殖する人間の哲学 中 真生(著/文) - 勁草書房
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書店員向け情報

生殖する人間の哲学 「母性」と血縁を問い直す

哲学・宗教
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発行:勁草書房
四六判
320ページ
定価 3,200円+税
ISBN
978-4-326-15479-1   COPY
ISBN 13
9784326154791   COPY
ISBN 10h
4-326-15479-9   COPY
ISBN 10
4326154799   COPY
出版者記号
326   COPY
Cコード
C3010
専門 単行本 哲学
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2021年7月10日
最終更新日
2021年8月20日
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紹介

人間はみな、広義には「生殖」するものである。差異と普遍性の双方を考慮しつつ、生殖を軸に人間をとらえす、斬新な哲学的試み。

本書は、生殖に関するいまだに根強い従来の見方を再考し、「産む」ことや、自分の子どもをもつことだけでなく、「育てること」や、子どもとの関係からなる「親であること」もまた生殖の一部として考察していく。そこでは生殖に関するいくつかの境界線(妊娠出産経験の有無、血縁の有無、子どもの有無)が揺るがされ、無効化されることになるだろう。

目次

第1章 「生殖」と他なるもの
 はじめに
 一、生殖するものとしての主体
 二、生む・生まない/産む・産まない
 おわりに――「生むものとしての人間」へ向けての展望

第2章 生殖の「身体性」の共有――男女の境界の曖昧さ
 はじめに
 一、生殖の「身体性」とは何か
 二、身体的経験と「身体性」の相違
 三、生殖の「身体性」における境界の曖昧さと流動性
 四、「身体性」の非対称性と縮小
 五、「身体性」の共有の拡大
 おわりに

第3章 「母性」の再考――「産むこと」に結び付けられているもの
 はじめに
 一、「母性」とは
 二、「母性」の区分――リッチを手がかりに
 三、「母性」の分節化
 おわりに

第4章 新たな「母性」――産むことと、育てること/母であることの分離
 はじめに
 一、産むことと育てることの分離可能性――「母性」の第一の側面の分解
 二、母であるというあり方――「母性」の第二の側面の分解と再解釈
 三、身体性のグラデーション――明瞭な境界線の代わりに
 四、なぜ「母」と呼び続けるのか――「第一の親」への呼び換え
 おわりに

補章 事例から見る、産む(生む)ことと育てることの分離――新生児特別養子縁組、「赤ちゃんポスト」、児童養護など
 はじめに
 一、望まない妊娠における、産むことと育てることの分離
 二、新生児の特別養子縁組
 三、緊急時の最終手段――「赤ちゃんポスト」、内密出産
 四、その他の一時的/長期的分離――一時保護、児童養護施設、里親制度
 五、両義的感情や葛藤――通常の場合との連続性
 おわりに

第5章 父親や養親の側から生殖を見る――間接性と二次性を超えて
 はじめに
 一、生殖における「核」と、そこからの隔たりによる「親」の「序列」
 二、父親の間接性あるいは二次性
 三、「第一の親」(primary parent)であること
 四、「親」のグラデーションとその変動
 おわりに

第6章 産むことや血縁を超えた「第一の親」の拡大
 はじめに
 一、産むことと「第一の親」であることの分離――育てることへ
 二、親業における身体性とその変容
 三、「第一の親」に不可欠なもの
 四、子ども側の視点と「第一の親」の複数性
 おわりに

終章 生殖にかかわる三つの境界の攪乱
 はじめに
 一、「生む(産む)こと」に関する境界とその無効化
 二、なぜ境界ができるのか――代替不可能・不可逆という見方が境界を強化する
 おわりに

あとがき
参考文献

著者プロフィール

中 真生  (ナカ マオ)  (著/文

中 真生(なか まお) 1972年東京都生まれ。東京大学人文社会系研究科基礎文化研究専攻哲学専門分野博士課程単位取得退学。博士(文学)。東京大学助手、神戸夙川学院大学准教授を経て、現在、神戸大学大学院人文学研究科教授。哲学・倫理学専攻。レヴィナス研究からはじめ、現在は、「生殖」、身体を中心とするジェンダー哲学・倫理学を研究。論文に、「「母であること」(motherhood)を再考する―生むことからの分離と「母」の拡大」(『思想』1141号、2019年)、「生殖の「身体性」の共有―男女の境界の曖昧さ」(『理想』695号、2015年)など。

上記内容は本書刊行時のものです。