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出版者情報
情報の哲学のために
データから情報倫理まで
- 書店発売日
- 2021年8月2日
- 登録日
- 2021年6月19日
- 最終更新日
- 2024年1月24日
紹介
情報の観点からあらゆる存在をとらえなおす見取り図。かわりゆく情報圏にいきるわたしたちに、あらたな哲学・倫理観がもたらされる。
「情報=コンピュータで処理するデータ」ではない。AI、データ駆動、知識集約、デジタル社会などの新たなことばが飛び交うなか、数学・意味論・物理学・生物学・経済学にまたがる多様な情報概念に基づき、あらゆる存在をとらえなおす。変わりゆく情報圏にいきるわたしたちに欠かせない、新たな哲学・倫理観を築くための見取り図。
目次
謝 辞
図一覧
表一覧
はじめに
第1章 情報革命
情報社会の出現
ゼタバイトの時代
第四の革命
情報圏(インフォスフィア)での生活
第2章 情報のことば
データにもとづく情報の定義
データについて理解する
アナログとデジタルのデータ
バイナリデータ
データまたは情報の種類
一次データ
二次データ
メタデータ
運用データ
派生データ
環境的情報
意味論的内容としての情報
第3章 数学的な情報
通信の数学的理論
冗長性とノイズ
通信の数学的理論が示唆すること
エントロピーと乱雑さ
第4章 意味論的な情報
事実的な意味論的情報
情報の有益さに関する分析
演繹のスキャンダル
バー=ヒレルとカルナップのパラドクス
第5章 物理学的な情報
マクスウェルの悪魔
量子情報
情報から現実がうまれる
第6章 生物学的な情報
遺伝学的な情報
神経科学的な情報
第7章 経済学的な情報
完備情報
情報の非対称性
完全情報
ベイジアン(ベイズ主義にもとづく)情報
第8章 情報の倫理学
新たな環境的倫理としての情報倫理
「資源としての情報」倫理
「所産としての情報」倫理
「対象としての情報」倫理
情報倫理に対するミクロ倫理学的な接近法の限界
マクロ倫理学としての情報倫理
エピローグ 自然(ピュシス)と技術(テクネ)の融合
〈解説に代えて〉
情報圏の構築に向けた複数のアプローチ――フロリディの情報論とネオ・サイバネティクス[河島茂生]
参照文献
索 引
上記内容は本書刊行時のものです。