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出版者情報
ケアの倫理と共感
発行:勁草書房
A5判
280ページ
定価
3,200円+税
- 書店発売日
- 2021年11月30日
- 登録日
- 2021年10月20日
- 最終更新日
- 2023年12月8日
紹介
ギリガンやノディングズが立ち上げたケアの倫理を、道徳を包括的に説明しうる規範理論として提示。共感という概念を軸に据える。
感情主義的な徳倫理学の提唱によって現代倫理学に新たな道を拓いたスロートが、本書では「成熟した共感」という観点を掘り下げることでケアの倫理を義務論や功利主義と並び立つ規範倫理学として展開。発達心理学に依拠しつつ共感概念を洗練させ、人間の情緒や関係性に根ざした道徳理解から行為や制度の正/不正、自律と尊重を論じる。
目次
序 文
謝 辞
序 論
第一章 共感に根ざすケア
1 ケアの倫理
2 共感の本性
3 共感と妊娠中絶をめぐる道徳
第二章 他者を援助する責務
1 直近性と距離
2 共感と責務の限界
第三章 義務論
1 共感と加害
2 所有・約束・真実性
第四章 自律と共感
1 尊 重
2 自 律
第五章 ケアの倫理と自由主義
1 論争点を確定する
2 自由主義への反論
3 パターナリズム
第六章 社会的正義
1 正義における共感
2 分配的正義
第七章 ケアと合理性
1 道徳的であることは必ず合理的なのか?
2 実践的合理性についての諸見解
3 合理的な自己配慮と道具的合理性
4 ケアか、自己配慮か
結 論
原 注
訳 注
訳者解説――感情主義的徳倫理学から共感的なケアの倫理へ[早川正祐]
訳者あとがき
事項索引
人名索引
上記内容は本書刊行時のものです。