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ルソーの戦争/平和論 ジャン=ジャック・ルソー(著/文) - 勁草書房
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ルソーの戦争/平和論 『戦争法の諸原理』と『永久平和論抜粋・批判』

発行:勁草書房
A5判
440ページ
定価 5,700円+税
ISBN
9784326102815
Cコード
C3010
専門 単行本 哲学
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2020年6月30日
最終更新日
2020年7月18日
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紹介

断片化した草稿を綿密なテクスト生成研究により校訂、ルソーが意図していた形に復元。解説も加え、ルソーの戦争/平和論に迫る。

現代のルソー政治哲学研究の第一人者ベルナルディ率いる「グループ・ジャン=ジャック・ルソー」の研究成果。ルソー研究、啓蒙思想、18世紀研究における大きな発見であり、テクスト生成論研究における新たな展開を示す。戦争・平和について書かれた『永久平和論・批判』も新たに決定版を付し、完全版ルソーの戦争/平和論を提示する。

目次

序文 ジャン=ジャック・ルソー、戦争と平和[ブレーズ・バコフェン、セリーヌ・スペクトール]
 ルソーと国家の「対外関係」の問題
 諸々の問題の位置づけ

校訂版の紹介[ブリュノ・ベルナルディ、ガブリエッラ・シルヴェストリーニ]
 ルソーの〈新しい〉作品――『戦争法の諸原理』
 戦争に関する書き物とサンピエール師に関する書き物――状況と年代の推定
 今回の校訂の諸原則

[ルソーのテキスト]
 1 戦争法の諸原理
 2 サンピエール師の永久平和論抜粋
 3 永久平和論批判

[論文]

第1章 戦争の諸理由、戦争における理性――『戦争法の諸原理』のひとつの読解[ブレーズ・バコフェン(B・ベルナルディ、F・ゲナール、G・ルパン、S・スペクトール協力)]
 一 グロティウス、ホッブズ、「法学者たち」と「フィロゾフたち」――ルソーの批判の対象はどれか?
 二 戦争の厳密な定義
 三 自然状態には戦争は存在しない――人間の本性に関わる議論
 四 国家の出現以前と以後の人間の状況にかかわる議論
 五 諸国家は必然的に相互に「戦争状態」にある
 六 政治体の情念と国家理性
 七 政治体の生と死
 八 戦争が国家の山賊行為へと堕落すること
 九 戦争法から国制法へ

第2章 国と自己愛――ルソーの思想における戦争の理論[フロラン・ゲナール(B・バコフェン、B・ベルナルディ、G・ルパン、S・スペクトール、G・ワテルロ協力)]
 一 戦争の定義
 二 人類の自然的な境遇
 三 衝突〔対立〕から戦争状態へ
 四 戦争と自尊心
 五 国(puissance)と自己愛
 六 相対的な強さ、あるいは絶対的な強さ――アウタルキーの問題
 七 戦争、祖国愛、狂信

第3章 『永久平和論』――サンピエールからルソーへ[セリーヌ・スペクトール(B・バコフェン、B・ベルナルディ、F・ゲナール協力)]
 一 『永久平和論抜粋』と『永久平和論批判』の著者は誰か
 二 検閲と著者責任
 三 なぜ『批判』なしで『抜粋』だけ刊行したのか
 四 サンピエールあるいは理性の狂気
 五 『サンピエール師の永久平和論抜粋』
 六 現実のヨーロッパ
 七 戦争の諸原因
 八 複数の治療薬
 九 ヨーロッパ共和国
 一〇 国家連合の有効性の問題
 一一 制度化された平和は合理的選択か
 一二 『永久平和論批判』
 一三 改革か革命か?問題の現状と共和国化の仮定
 一四 サンピエールの反論権?
 結論 ルソー、カント、ロールズ

第4章 ルソーとヨーロッパ――ヨーロッパ市民社会の観念について[ブリュノ・ベルナルディ(B・バコフェン、F・ゲナール、S・スペクトール協力)]
 一 ルソーの歴史人類学におけるヨーロッパの位置
 二 ルソーの宗教人類学におけるヨーロッパ
 三 サンピエール師についての著作とヨーロッパの政治人類学
 四 『永久平和論批判』におけるヨーロッパ
 五 サンピエール師の『永久平和論』におけるヨーロッパ
 六 『永久平和論抜粋』とヨーロッパ市民社会

訳者あとがき
『戦争法の諸原理』下書き草稿版
参考文献
人名索引

著者プロフィール

ジャン=ジャック・ルソー  (ジャンジャック ルソー)  (著/文

ジャン=ジャック・ルソー(Jean-Jacques Rousseau, 1712-1778)

ブレーズ・バコフェン  (ブレーズ バコフェン)  (監修

ブレーズ・バコフェン(Blaise Bachofen) 
1967年生まれ、高等師範学校(ENS)卒業。セルジー・ポントワーズ大学准教授。著書に La condition de la liberté. Rousseau, critique des raisons politiques (Payot, 2002)、編著書に Le libéralisme au miroir du droit. L'Etat, la personne, la propriété (Lyon, ENS Editions, 2008)

セリーヌ・スペクトール  (セリーヌ スペクトール)  (監修

セリーヌ・スペクトール(Céline Spector) 
1972年生まれ、高等師範学校(ENS)卒業。パリ・ソルボンヌ大学教授。著書に Au prisme de Rousseau. Usages politiques contemporains (Oxford, Voltaire Foundation, 2011); Éloges de l'injustice. La philosophie face à la déraison (Seuil, 2016); Rousseau et la critique de l'economie politique (Presse Universitaires de Bordeaux, 2017)

ブリュノ・ベルナルディ  (ブリュノ ベルナルディ)  (編集

ブリュノ・ベルナルディ(Bruno Bernardi) 
1948年生まれ、高等師範学校(ENS)卒業。元マルセイユ・ティエール高校準備学級教授、元国際哲学コレージュ・プログラムディレクター。著書に La fabrique des concepts - recherches sur l'invention conceptuelle chez Rousseau (Honore Champion, 2006); Le principe d'obligation: sur une aporie de la modernité politique (Vrin/EHESS, 2007). 三浦信孝編・永見文雄ほか訳『ジャン=ジャック・ルソーの政治哲学:一般意志・人民主権・共和国』(勁草書房、2014年)

ガブリエッラ・シルヴェストリーニ  (ガブリエッラ シルヴェストリーニ)  (編集

ガブリエッラ・シルヴェストリーニ(Gabriella Silvestrini) 
トリノ大学卒業。東ピエモンテ大学教授。著書に Diritto naturale e volontà generale. Il contrattualismo repubblicano di Jean-Jacques Rousseau (Torino, Claudiana, 2010)、共編著書に Le nuove giustificazioni della tortura nell'età dei diritti (Perugia, Morlacchi, 2017)

永見 文雄  (ナガミ フミオ)  (翻訳

永見 文雄(ながみ ふみお) 
1947年生まれ、中央大学名誉教授。専門は18世紀フランス文学・思想史、ルソー論。著書に『菩提樹の香り:パリ日本館の15ヵ月』(中央大学出版,2010)、『ジャン=ジャック・ルソー:自己充足の哲学』(勁草書房、2012)、共編著に『ルソーと近代:ルソーの回帰・ルソーへの回帰』(風行社、2014)、訳書にJ・J・ルソー『ポーランド統治論』(白水社、1979)、同『フランキエール氏への手紙』(同)、アベ・シャップ・ドートロッシュ『シベリア旅行記』(岩波書店、1991)、共訳書にジャン・ドリュモー『恐怖心の歴史』(新評論、1997年)など。

三浦 信孝  (ミウラ ノブタカ)  (翻訳

三浦 信孝(みうら のぶたか) 
1945年生まれ、中央大学名誉教授。専門は現代フランス研究。著書に『現代フランスを読む:共和国・多文化主義・クレオール』(大修館書店、2002)、共著に『思想としての〈共和国〉』(みすず書房、2006)、『〈共和国〉はグローバル化を超えられるか』(平凡社、2009)、編著に『来るべき〈民主主義〉:反グローバリズムの政治哲学』(藤原書店、2003)、『自由論の討議空間:フランス・リベラリズムの系譜』(勁草書房、2010)、共編著に『ルソーと近代:ルソーの回帰・ルソーへの回帰』(風行社、2014)、『フランス革命と明治維新』(白水社、2019)。

上記内容は本書刊行時のものです。