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話し手の意味の心理性と公共性 三木 那由他(著/文) - 勁草書房
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話し手の意味の心理性と公共性 (ハナシテノイミノシンリセイトコウキョウセイ) コミュニケーションの哲学へ (コミュニケーションノテツガクヘ)

哲学・宗教
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発行:勁草書房
A5判
304ページ
定価 4,800円+税
ISBN
978-4-326-10278-5   COPY
ISBN 13
9784326102785   COPY
ISBN 10h
4-326-10278-0   COPY
ISBN 10
4326102780   COPY
出版者記号
326   COPY
Cコード
C3010  
3:専門 0:単行本 10:哲学
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2019年11月14日
最終更新日
2019年12月12日
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紹介

誰かが何かを意味するとはどういうことなのか? グライス以来の「話し手の意味とは何か」という哲学的問いに新たな解答を提示する。

従来の議論では「話し手の意味」が話し手の意図を通して理解されてきたのに対し、本書ではそれを話し手と聞き手の共同体において生じる公共的な現象として捉える。話し手の心理と深く結びつきつつ、自らの意味したことをおおやけに引き受けなければならないという意味で公共的でもあるという両側面を説明しうる新しい理論を構築する。

目次

はしがき

序章 話し手の意味の心理性と公共性
 1 私たちはコミュニケーションをする
 2 話し手の意味の心理性
 3 話し手の意味の公共性
 4 心理的であり公共的である話し手の意味

Ⅰ 意図基盤意味論

第一章 意図基盤意味論という枠組み――グライスの「意味」論文から
 はじめに――出発点としての「意味」論文
 1 グライスの哲学的方法論
 2 「意味」論文における分析
 3 意図基盤意味論とは何なのか
 4 意図基盤意味論の利点
 本章のまとめ

第二章 意図基盤意味論と意図の無限後退
 はじめに――躓きの石としての意図の無限後退問題
 1 意図の無限後退
 2 「意味」論文以後の意図基盤意味論
 補論 心的態度そのものとその記述とを峻別する柏端の見解
 本章のまとめ

Ⅱ 意味と意図を切り離す

第三章 意図の無限後退はなぜ起きるのか?
 はじめに――立ち往生する意図基盤意味論
 1 話し手の意味の分析における前提
 2 無限後退の原因
 本章のまとめ

第四章 意味と意図の関係
 はじめに――意図基盤意味論は直観的にもっともらしいのか?
 1 意図基盤意味論と話し手の意味に関する直観
 2 意味と意図の乖離
 本章のまとめ

Ⅲ 公共性を基礎に据える

第五章 共同性基盤意味論
 はじめに――話し手の意味への新たなアプローチに向けて
 1 テイラーによる意図基盤意味論批判
 2 集合的信念としての「我らのこと」
 3 共同性基盤意味論
 4 共同性基盤意味論と語用論
 本章のまとめ

第六章 話し手の意味の心理性を説明する
 はじめに――共同性基盤意味論と話し手の意味の心理性
 1 意図基盤意味論からの説明
 2 話し手の意味の心理性とはいかなる現象なのか?
 3 共同性基盤意味論からの説明
 本章のまとめ

結論 共同性に根差したコミュニケーション

あとがき
要約(英文)
文献一覧
事項索引
人名索引

著者プロフィール

三木 那由他  (ミキ ナユタ)  (著/文

三木 那由他(みき なゆた) 1985年、神奈川県に生まれる。2013年、京都大学大学院文学研究科博士課程指導認定退学。2015年、博士(文学)。現在、大阪大学大学院文学研究科講師。著書:『話し手の意味の心理性と公共性』(勁草書房、2019年) 『シリーズ新・心の哲学Ⅰ 認知篇』(共著,勁草書房、2014年)。訳書:ブランダム『プラグマティズムはどこから来て,どこへ行くのか』(共訳,勁草書房、2020年)。

上記内容は本書刊行時のものです。