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メタ倫理学の最前線 蝶名林 亮(編集) - 勁草書房
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メタ倫理学の最前線 (メタリンリガクノサイゼンセン)

哲学・宗教
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発行:勁草書房
A5判
376ページ
定価 4,000円+税
ISBN
978-4-326-10275-4   COPY
ISBN 13
9784326102754   COPY
ISBN 10h
4-326-10275-6   COPY
ISBN 10
4326102756   COPY
出版者記号
326   COPY
Cコード
C3012  
3:専門 0:単行本 12:倫理(学)
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2019年8月10日
最終更新日
2023年12月8日
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紹介

メタ倫理学の理解を一歩先へ。歴史的背景と現在の議論状況を踏まえつつ、主要なメタ倫理説・論争点を解説する。

錯綜しているメタ倫理学の状況を整理し、見取り図を作る。哲学史にはじまり、現代メタ倫理学におけるトレンドであった「理由」の概念や道徳的実在論に関する論争、メタ倫理学上の反実在論・非実在論までを解説。さらには言語哲学や実験哲学といった哲学の他分野とメタ倫理学の関係も描きなおす。メタ倫理学の理解をさらに深める一冊。

目次

はじめに[蝶名林亮]

第Ⅰ部 哲学史におけるメタ倫理学説

第1章 アリストテレスともう一つのメタ倫理学[立花幸司]
 1 はじめに
 2 アリストテレスの倫理学説
 3 アリストテレスの履歴書
 4 経験的知見の重視
 5 実効性の重視
 6 おわりに

第2章 ヒューム道徳哲学の二つの顔[萬屋博喜]
 1 はじめに
 2 メタ倫理学における初期のヒューム受容──非認知主義と主観主義
 3 非認知主義解釈の変遷と展開
 4 主観主義解釈の変遷と展開
 5 おわりに

第3章 カントの倫理学とカント主義のメタ倫理学[永守伸年]
 1 はじめに
 2 カントの倫理学
 3 カント主義のメタ倫理学
 4 カント主義の可能性
 5 おわりに

第Ⅱ部 現代メタ倫理学における一つのトレンド──「理由」の概念への注目

第4章 行為の理由についての論争[杉本俊介]
 1 はじめに
 2 〈行為の理由〉概念に注目する意義
 3 規範理由とは何か
 4 動機づけ理由をめぐる論争
 5 おわりに

第Ⅲ部 道徳的実在論に関する論争

第5章 自然主義と非自然主義の論争について──自然主義と道徳の規範性からの反論を中心に[蝶名林亮]
 1 論争の背景
 2 論争の整理
 3 道徳の規範性に関する問い
 4 シュローダーの仮言主義
 5 おわりに

第6章 道徳的説明についての論争[秋葉剛史]
 1 はじめに
 2 論争の見取り図
 3 道徳的事実に因果的説明役割はあるのか
 4 道徳的事実の因果的説明役割とその実在性
 5 おわりに

第7章 進化論的暴露論証とはどのような論証なのか[笠木雅史]
 1 本章の目的
 2 知識と正当化の諸条件
 3 暴露論証の諸形態とその応答
 4 まとめ

第Ⅳ部 メタ倫理学上の反実在論・非実在論について

第8章 非認知主義についての論争[佐藤岳詩]
 1 はじめに
 2 非認知主義を巡る論争の経緯
 3 非認知主義を巡る論争の争点
 4 非認知主義と認知主義
 5 各立場の説得力
 6 おわりに

第9章 道徳的非実在論[安藤馨]
 1 道徳的非実在論の分類
 2 なぜ道徳の実在性を疑うのか
 3 錯誤説
 4 虚構主義
 5 相対主義的な主観主義
 6 おわりに

第Ⅴ部 哲学諸分野からのアプローチ──言語哲学・実験哲学とメタ倫理学

第10章 義務様相表現の意味論[和泉悠]
 1 はじめに
 2 様相論理学における義務様相
 3 クラツァーの理論
 4 さらなる争点
 5 おわりに

第11章 我々は客観主義者なのか?──メタ倫理学への実験哲学的アプローチ[太田紘史]
 1 はじめに
 2 客観主義と客観主義的コミットメント
 3 我々は客観主義者なのか──出発点となる実験哲学的知見
 4 相対主義的な素朴メタ倫理学の可能性
 5 道徳的不一致にまつわるメタ倫理学と素朴メタ倫理学
 6 我々は一貫したコミットメントを有しているのか
 7 おわりに

補論──その他の研究動向

おわりに
索引

著者プロフィール

蝶名林 亮  (チョウナバヤシ リョウ)  (編集

蝶名林 亮(ちょうなばやし りょう) 
創価大学文学部講師. Cardiff University 哲学学科博士課程修了. Ph. D (Philosophy). 著書に『倫理学は科学になれるのか――自然主義的メタ倫理説の擁護』(勁草書房, 2016年), 共編著に『ヒューマニティーズの復興をめざして――人間学への招待』(勁草書房, 2018年). 論文に「自殺の悪さについての哲学的な議論の調査」『社会と倫理』(32), 57-76, 2017年など.

上記内容は本書刊行時のものです。