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フォレスト・プロダクツ 高田 克彦(編集) - 共立出版
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森林科学シリーズ 4

フォレスト・プロダクツ

発行:共立出版
A5判
280ページ
定価 3,500円+税
ISBN
9784320058200
Cコード
C3345
専門 全集・双書 生物学
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2020年4月27日
最終更新日
2020年5月19日
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紹介

 21世紀に入り,温暖化の進行に代表される地球環境の劣悪化がもはや疑いようのない真実と認識されるにしたがい,森林の適正な保全・管理や森林資源の効率的な利活用への「期待」はそれらを確実に実行する「義務」へと変化してきている。一方,森林資源,特に木質系材料の利活用は近年の科学技術の進展や政策の後押しにより新たな展開を迎え,これまでの木材利用では考えられなかったCLT(直交集成板)やCNF(セルロースナノファイバー)等の利用開発が進められると同時にバイオエネルギーとしての新たな活用が模索され始めている。しかしながら,このような新たな利活用に関する知識と学問的背景を取りまとめた著書はほとんどなく,森林科学を学ぶ者にとって,一通りの基礎知識だけを習得するだけでもかなりの努力が必要である。
 このような状況の中,本書は広範囲に展開されている新たな木質系材料の利活用について,まず古典的な木材利用の歴史を取りまとめた上で,現状を把握し,その理解のために必要な基礎と応用技術に関する知識を解説。今後の発展の方向性についても言及する。

目次

第1部 さまざまな林産物の種類についてのイントロダクション


第1章 フォレスト・プロダクツの種類
はじめに
1.1 木材の組織構造と成り立ち
  1.1.1 樹木と木材
  1.1.2 樹木の成長と年輪
  1.1.3 針葉樹材と広葉樹材の木材組織構造
  1.1.4 木材を構成する物質
1.2 マテリアル利用
  1.2.1 用語と定義
おわりに


第2部 新しい時代のフォレスト・プロダクツ


第2章 CLT等の構造用木質材料
はじめに
2.1 戦後における構造用木質材料の歴史
2.2 構造信頼性
2.3 構造用木質材料各論
おわりに

第3章 土木材料としての利用
はじめに
3.1 土木分野における木材利用事例
  3.1.1 道路施設における木材利用
  3.1.2 丸太打設による地盤改良
  3.1.3 橋梁
  3.1.4 治山・治水施設における木材利用
3.2 木材の土木利用と耐久性
  3.2.1 木材の腐朽条件
  3.2.2 点検・維持管理
おわりに

第4章 耐火部材
はじめに
4.1 建築における防耐火性能
4.2 木質耐火構造部材の種類と事例
  4.2.1 木質耐火構造部材の開発動向
  4.2.2 被覆型
  4.2.3 鉄骨内蔵型
  4.2.4 燃え止まり型
4.3 燃え止まりのメカニズム
おわりに

第5章 家具工芸材料としての広葉樹の利用
はじめに
5.1 我が国の広葉樹利用
5.2 日本の広葉樹資源の現状と課題
  5.2.1 広葉樹資源の現状
  5.2.2 広葉樹林の現状と課題
  5.2.3 国内の供給状況
5.3 日本の広葉樹材の利用活性化への模索
  5.3.1 秋田県における広葉樹利用への取り組み
  5.3.2 日本の木を使う
5.4 広葉樹を活かす木材加工技術
  5.4.1 木質系新素材の提案
  5.4.2 粘着性接着剤を用いた木質材料
  5.4.3 木質バネ
おわりに

第6章 木材・プラスチック複合材(混練型WPC)
はじめに
6.1 木材・プラスチック複合材(WPC)の動向
  6.1.1 WPC 市場の動向
  6.1.2 WPC の用途
6.2 WPC の性質
  6.2.1 強度的性質
  6.2.2 耐水性能
  6.2.3 耐久性能
6.3 環境性能
6.4 今後の展開
  6.4.1 建築部材
  6.4.2 耐久性
  6.4.3 樹脂
  6.4.4 木粉
おわりに

第7章 新接着技術
はじめに
7.1 既存接着剤とその改善
  7.1.1 木質材料における接着
  7.1.2 ホルムアルデヒド系樹脂接着剤
  7.1.3 ホルムアルデヒド放散対策
  7.1.4 フェノール樹脂接着剤とその改良
  7.1.5 ホルムアルデヒドと健康問題
7.2 天然系接着剤
  7.2.1 タンパク系接着剤
  7.2.2 多糖類系接着剤
  7.2.3 その他の天然系接着剤
7.3 新しい接着技術
  7.3.1 解体性接着技術
  7.3.2 生物模倣型接着技術
  7.3.3 微量塗布接着技術
おわりに

第8章 機能性木炭
はじめに
8.1 炭素化
  8.1.1 炭素化とは
  8.1.2 木材の炭素化と木炭の特性
  8.1.3 木材の新しい炭素化法
8.2 賦活-活性炭
  8.2.1 活性炭の特性と利用
  8.2.2 賦活の方法
  8.2.3 活性炭の評価方法
  8.2.4 活性炭の新しい用途:電気二重層キャパシタ
おわりに

第9章 セルロースナノファイバー
はじめに
9.1 高性能
9.2 豊富で多彩な原料
9.3 多様な用途
9.4 コスト/パフォーマンス
9.5 時間
9.6 CO2削減
9.7 持続性
おわりに

第10章 抽出成分の利用
はじめに
10.1 抽出成分とは
10.2 脂質成分
  10.2.1 テルペン類
  10.2.2 ワックス,高級脂肪酸
10.3 ポリフェノール
  10.3.1 フラボノイド
  10.3.2 リグナン
  10.3.3 クマリン
  10.3.4 スチルベン類
  10.3.5 タンニン
10.4 その他の植物成分(アルカロイド)
10.5 関連用語
  10.5.1 フィトンチッド
  10.5.2 ファイトアレキシン
  10.5.3 アレロパシー
10.6 樹木抽出成分の意義
10.7 抽出と分析
  10.7.1 抽出
  10.7.2 分析
10.8 樹木抽出成分の利用
  10.8.1 医薬品,健康食品
  10.8.2 松脂
  10.8.3 精油
  10.8.4 タンニン
  10.8.5 漆
  10.8.6 木蠟
おわりに

第11章 リグニンの利用
はじめに
11.1 リグニンという言葉の意味するもの
11.2 リグニンの機能
11.3 リグニンの構造多様性
11.4 パルプ生産副産物としてのリグニン由来物
11.5 サルファイト蒸解から副産するリグニン由来物
11.6 リグニン由来の高機能材料の開発に向けて
11.7 スギのリグニン利用
11.8 PEGによる改質リグニンの開発
11.9 改質リグニン製造プロセス
11.10 改質リグニンからの高付加価値製品の開発
11.11 フェノール類による機能性リグニン製造技術
おわりに

第12章 糖(セルロース・ヘミセルロース由来)の利用
はじめに
12.1 糖化プロセス
  12.1.1 酸加水分解
  12.1.2 酵素加水分解法
12.2 単糖を経由した糖利用
  12.2.1 エタノール
  12.2.2 アセトン・ブタノール発酵
  12.2.3 乳酸
  12.2.4 NEDO「非可食植物由来化学品製造プロセス技術開発」にみる最近の糖利用研究
12.3 単糖を経由しない糖利用
  12.3.1 レブリン酸
  12.3.2 フルフラール
おわりに

第13章 エネルギーとしての利用
はじめに
13.1 木質バイオマスエネルギー利用の変遷
13.2 木質バイオマスの取り扱い
  13.2.1 有効なエネルギー量
  13.2.2 樹種によるエネルギー含有量の違い
  13.2.3 発生源と加工方法による性質の違い
13.3 技術的な動向
  13.3.1 直接燃焼によるエネルギー利用
  13.3.2 液体燃料の生産
13.4 木質バイオマスエネルギー利用の現状と課題
  13.4.1 内外における木質バイオマスエネルギー利用の動向
  13.4.2 木質バイオマスエネルギーの競争力
  13.4.3 木質バイオマスの供給
おわりに


第3部 地域創生に向けたフォレスト・プロダクツの利用


第14章 新たな経済理念:バイオエコノミー
化石由来資源から循環型木質系資源への転換に向けて
はじめに
14.1 持続可能な発展と二酸化炭素の削減
  14.1.1 持続可能な開発目標
  14.1.2 パリ協定
  14.1.3 国連森林戦略計画2017-2030
  14.1.4 未来投資戦略2018と林業の成長産業化に関連する動き
  14.1.5 Society 5.0
14.2 林業・木材産業を取り巻く状況の変化
  14.2.1  人工林の成熟と木材の利活用の多様化
  14.2.2  都市の木質化
14.3 バイオエコノミーの時代へ
  14.3.1 バイオエコノミーとは何か
  14.3.2 バイオエコノミーの歴史
  14.3.3 バイエコノミーが変えるモノづくり
おわりに


索 引

上記内容は本書刊行時のものです。