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出版者情報
時間分解赤外分光
光化学反応の瞬間を診る
発行:共立出版
B6判
196ページ
定価
1,900円+税
- 書店発売日
- 2021年4月30日
- 登録日
- 2021年2月20日
- 最終更新日
- 2021年3月25日
紹介
光と分子が関わる光化学過程は,植物の光合成や動物の視覚など自然界に数多く存在する。また,色素や発光材料,太陽電池,光センサーなど,光と分子の相互作用を利用した製品も身近にたくさんある.光化学過程は,千兆分の一秒という短い時間で起こる光吸収をきっかけとして始まるため,その解析には高い時間分解能を持つ分析装置が必要となる。さらに,光化学過程を理解するためには,定常状態で起こっている熱的化学反応とは本質的に異なる考え方が必要となる。
本書では,時々刻々と変化する分子を観測するための時間分解赤外分光法を紹介し,さらに光化学過程を理解するための考え方を,基礎的な光と分子の相互作用の理論から丁寧に解説している。
目次
第1章 分子の光励起過程と時間分解赤外振動分光
第2章 電子基底状態の赤外振動スペクトル
第3章 電子励起状態の赤外振動スペクトル
第4章 光励起に伴う物理的過程
第5章 光励起に伴う化学的過程
第6章 時間分解赤外分光装置
コラム目次
1.界面の分子の信号をとらえる振動和周波発生分光
2.生細胞を染めずに観る~振動分光学的イメージング~
3.時間分解赤外分光計測によるロドプシン内部の水分子の追跡
4.振動エネルギー再分配と振動モード励起反応の直接観測
5.時間分解赤外分光で観る固体の構造変化
6.金属錯体の光化学研究における時間分解赤外分光の応用
7.超短パルス赤外線と超短パルス電子線の組合せ計測
上記内容は本書刊行時のものです。