書店員向け情報 HELP
出版者情報
なぜ、彼らは「お役所仕事」を変えられたのか?
- 書店発売日
- 2019年8月8日
- 登録日
- 2019年6月21日
- 最終更新日
- 2019年7月25日
紹介
公務員には、世の中を変える力がある。
今、最も公務員に読まれるウェブサイト「Heroes of Local Government(HOLG.jp)」編集長が伝える、自治のトップランナーたちの仕事の流儀!
「出る杭は打たれる」と言われる公務員の世界にありながら、業務分野の地味・派手を問わず、自らの信念を貫き、役所の中で成果を上げてきた公務員たちがいる。
苦難にぶつかりながらも、「常識・前例・慣習」を乗り越えた10人の実践を通じて、公務員が行動・挑戦し、組織の中でやりたいことを実現するヒントを伝える。
「役所は『出る杭は打たれる』世界。頑張るほど、悪目立ちしてしまう。そう思うと、勇気が出ない」
「地域の役に立ちたいと思って公務員になったのに、やりたい仕事ができず、達成感を感じられない」
「実績をつくろうとしても、チャンスをもらえない。自己保身ばかりの上司をどう動かせばいいいか…」
「最近、くすぶっている自分がいる。このままではまずい、とわかってはいるけど…」
――そんな想い・悩みを抱える、すべての公務員に「一歩踏み出す勇気」を贈る一冊!
目次
【目次】
はじめに――公務員には、世の中を変える力がある
第1章 公務員だから活躍できる
♯01 公務員という後ろ盾があるから、挑戦できる
―― 山田崇(塩尻市) / シティプロモーション
大企業と研修プログラムを開発し、関係人口を増やす
住民・企業ニーズに向き合い、その架け橋となる
一番腹が立ったのは市役所の職員
「地域で挑戦する若者」を応援する大人を増やせ
役所はちょっと頑張れば、すぐに頭が出る
自分自身が公共のような存在でありたい
♯02 使命感を持って、好きなことをやる
―― 井上純子(北九州市) / 観光
限られた予算で効果を最大化―会議でコスプレ企画が決定
「公務員」×「個性」――ギャップを活かして尖らせる
いきなり、NHKの全国放送「ニュースチェック11」に登場
メディアのニーズを汲み、WIN-WINの関係をつくる
逃げるように帰った、孤独な職員表彰
子育てが終わったときに、何も残らない人生にはしたくない
バナナ姫の復活――YAHOO!のトップページに掲載
税金を使わず活動――支援金額は50万円超
バナナ姫は公務員だから応援してもらえた
第2章 どんな仕事も改善できる
♯03 目の前の仕事に誇りを、目の前の仕事に全力を
―― 岡元譲史(寝屋川市) / 徴収
滞納繰越額を20億円以上圧縮――職員の意識も変化
税金で食っているからこそ、市民全体のために仕事をする
払わない人が得するなんて不公平――お願い徴収からの変革
同僚と良好な関係を築き、周囲のサポートを得る
気迫を込めてマニュアルを作成――他自治体にノウハウを共有
本業で成果をあげ、異なる課題に手をつける
「お前の顔に火つけたるわ」――恐怖に心折れないために
徴収職員は悪魔ではない――徴収の仕事に誇りを
【COLUMN1】世界は変わっている。公務員も変わらなければならない/倉田哲郎(箕面市長)
♯04 学びと実践の先に、突破口は必ずある
―― 鈴木浩之(神奈川県) / 児童虐待
根本的な課題を捉え、本質的な解決策を問い続ける
家族に寄り添うことを可能とする、海外手法の導入
取組みの成果を可視化し、分析を繰り返す
新たな取組みを進めるには、過去を否定しない
忘れられない一言「お前が担当する子どもは不幸だ」
怒鳴られることも必要なプロセス
第3章 冷静と情熱、緻密さと大胆さ
♯05 ボトムアップで組織を動かす
―― 山本享兵(和光市) / 公会計
自分が役所に転職して、先進事例をつくればいい
目的と手段を混同しない
物事が変わるのは、人の気持ちが変わったときだけ
役所の中で気軽に声をかけられる人を50人つくる
「生情報の収集」「持続力」「プログラミング思考」
自治体で働く公認会計士のロールモデルになりたい
【COLUMN2】挑戦する公務員が「当たり前」にならなければならない/小紫雅史(生駒市長)
♯06 不都合な真実を伝える覚悟を持つ
―― 菊池明敏(岩手中部水道企業団) / 水道
会議設計のこだわりが、突破口を開く
緻密なシミュレーションを根拠に、粘り強く提案
先頭から見える景色は、二番手には見えない
自分を超える若い奴らが出てくると面白い
「水道事業体の9割は黒字」はフェイク
修羅場で触れた「水道人」の矜持
第4章 官と民の視点を操る
♯07 市民をまちの当事者に変える
―― 大垣弥生(生駒市) / 広報
「民間経験者のお手並拝見」という空気
小さな改善の積み重ねで、信頼を獲得する
信頼があるからチャレンジできる
「誰かに寄りかかっていればいい」というマインドを叩き直す
まちを好きになり、まちに関わってもらうスイッチを押す
常に新たな市民を仲間にする
毎年、新しい取組みにチャレンジする
【COLUMN3】公務員戦国時代の到来/東修平(四條畷市長)
♯08 予算ゼロだからこそ、始められることがある
―― 黒瀬啓介(平戸市) / ふるさと納税
予算がゼロでもやれるところからやる
事業者と対等な関係で協働する
カラープリンターを使ってカタログを手づくり
寄附者ファーストの追求――どこの自治体でもやらないことをやる
ふるさと納税で儲けようという事業者は参加しないでほしい
ふるさと納税は、生産者の人生を背負う
民間企業への出向を市長に直談判
出向で感じた自治体のゴール設定の甘さ
とことん真剣に公務員をやろうぜ
第5章 公務員・行政の可能性を信じる
♯09 小さな成功体験が未来を拓く第一歩
―― 酒井直人(中野区) / 業務改善
小さな成功体験が大きく未来を変えた
システム導入と同時に規程を改定
「変えられるもの」と「なくせるもの」を精査する
組織全体に改善の風土を根づかせる
公務員は不作為病にかかっている
役所は職員のモチベーションまで考えなければならない
目の前の仕事を徹底することは、回り道ではない
【COLUMN4 】公務員にしか救えない人がいる/熊谷俊人(千葉市長)
♯10 公務員の志が、世の中を変える
―― 脇雅昭(総務省・神奈川県) / モチベーション
自治体職員への恩返しとして「よんなな会」を開催した
熱量が仲間をつくる
忙殺されている公務員が志を高めることのできる場
安定と言われる公務員だからこそチャレンジする
公務員がカッコイイと思われる世の中をつくりたい
第6章 常識・前例・慣習を打破し、公務員像をアップデートせよ!
公務員による公務員バッシングという不思議
人事制度は語る――公務員は今も昔も「駒」である
「常識」を疑え――非常識な取組みに耐え得る「信頼残高」を獲得せよ
「前例」を使い倒せ――未来は前例から見通せる
「慣習」に眠る改善の余地――業務の本質を突き詰めろ
役所のイノベーションを阻む最強の殺し文句「標準化」
やりたいことを実現する方法は、2つしかない
自己承認欲求という落とし穴
あなたが変えられるものは何ですか
公務員の仕事に誇りを持ち、公務員像をアップデートする
公務員は、「世の中」を変えることができる
おわりに――公務員の「可能性」を信じて
上記内容は本書刊行時のものです。