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コミュニティのかたちと復興区画整理 福島秀哉(著/文 | 編集) - 鹿島出版会
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コミュニティのかたちと復興区画整理 (コミュニティノカタチトフッコウクカクセイリ) 岩手県大槌町町方・吉里吉里の地域デザイン (イワテケンオオツチチョウマチカタ キリキリノチイキデザイン)

工業・工学
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発行:鹿島出版会
A5判
302ページ
定価 3,500円+税
ISBN
978-4-306-07363-0   COPY
ISBN 13
9784306073630   COPY
ISBN 10h
4-306-07363-7   COPY
ISBN 10
4306073637   COPY
出版者記号
306   COPY
Cコード
C3052  
3:専門 0:単行本 52:建築
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2023年1月6日
最終更新日
2023年3月8日
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紹介

どのような制度も、そこに込められた「情感」を欠いては人の心を動かすことはできない。
今にして思えば、復興の最前線で真に求められたのは、この「情感」の質と量ではなかったか。
著者たちの挑戦もそこにあったのだと思う。――内藤廣(建築家・東京大学名誉教授)

多くの地域で用いられる手法でありながら、画一的で無個性な空間を生んでしまうといったイメージが強い「土地区画整理事業」。その「土地区画整理事業」を通して、「地域らしさを継承するまちづくりは可能か」を東日本大震災の復興事業、とくに岩手県大槌町町方・吉里吉里地区での実践・研究をもとに論じる。

目次

目次:
序章 復興区画整理と地域らしさの継承
1節 はじめに
2節 日本の災害復興と区画整理
3節 東日本大震災における復興区画整理と地域らしさの継承
4節 コミュニティのかたちと地域らしさの継承
5節 大槌町の概要と復興事業の特徴
6節 本書の構成と用語の解説

第1章 東日本大震災の復興区画整理における地域らしさ継承の試み
1節 岩手・宮城五八地区の復興区画整理の特徴
2節 復興区画整理における計画内容の変化
3節 復興区画整理による地域らしさ継承の可能性

第2章 町方地区の復興まちづくりと公共空間デザイン
1節 湧水豊かな大槌町の中心市街地:町方地区の概要
2節 歴史を参照したコンパクトな街の再生:復興まちづくり(二○一一~二◯一二)
3節 近隣コミュニティの暮らしと復興計画:復興まちづくり(二○一三)
4節 地域資源を活かした公共空間デザイン:復興まちづくり(二○一四~)
5節 住民の議論を実現する空間デザイン:景観概略設計の成果と課題
6節 町方地区の住民参画と復興区画整理

第3章 吉里吉里地区の復興まちづくりと公共空間デザイン
1節 海と共に育まれた共助の絆:吉里吉里地区の概要
2節 海と山とのつながりを軸とした地区の骨格づくり:復興まちづくり(二○一一~二◯一二)
3節 デザインノートによる地区の見取り図づくり:復興まちづくり(二○一三)
4節 公民館とまちの広場を核とした暮らしの場づくり:復興まちづくり(二○一四~)
5節 被災から7年後のまちびらき
6節 吉里吉里地区の住民参画による計画づくりがと復興区画整理

第4章 復興まちづくりにおけるコミュニティのかたち
1節 地域特性に合わせた計画策定とコミュニティのかたち
2節 地区の形成過程と被災前のコミュニティのかたち
3節 復興まちづくりの進め方とコミュニティのかたち
4節 復興後のコミュニティのかたち
5節 継続するコミュニティのかたちの捉え方

終章 地域らしさを未来に継承する復興に向けて
1節 復興区画整理の可能性と課題
2節 コミュニティのかたちに合わせた住民参画の重要性
3節 住民参加でつくりあげた計画を現実のかたちにする

著者プロフィール

福島秀哉  (フクシマ ヒデヤ)  (著/文 | 編集

福島秀哉
株式会社上條・福島都市設計事務所共同主宰。東京大学大学院新領域創成科学研究科国際協力学専攻客員連携研究員。1981年生まれ。2006年東京大学大学院工学系研究科社会基盤学専攻修了。小野寺康都市設計事務所、(独)土木研究所寒地土木研究所、東京大学大学院工学系研究科助教などを経て、2022年より現職。専門は景観工学・土木デザイン。共編著に『まちを再生する公共デザイン インフラ・景観・地域戦略をつなぐ思考と実践』(学芸出版社、2019)、共著に『土木デザイン ひと・まち・自然をつなぐ仕事』(学芸出版社、2022)など。

二井昭佳  (ニイ アキヨシ)  (著/文

二井昭佳
国士舘大学理工学部まちづくり学系教授。1975年山梨県上野原市生まれ。2000年東京工業大学大学院社会工学専攻修士課程修了、アジア航測(株)、東京大学大学院社会基盤学専攻博士課程を経て、2007年より現職。博士(工学)。専門は、景観工学、土木デザイン、防災景観論。共編著に『まちづくりのブレイクスルー水辺を市民の手に』(彰国社、2010)、『土木デザイン ひと・まち・自然をつなぐ仕事』(学芸出版社、2022)など。

岡村健太郎  (オカムラ ケンタロウ)  (著/文

岡村健太郎
近畿大学建築学部建築学科講師。1981年兵庫県生まれ。2004年東京大学工学部建築学科卒業。2014年東京大学大学院工学系研究科建築学専攻博士課程修了。東京大学生産技術研究所助教を経て、2019年4月より現職。専門は、都市史・建築史・災害史。著作に『「三陸津波」と集落再編 ポスト近代復興に向けて』(鹿島出版会、2017年)など。

五三裕太  (イツミ ユウタ)  (著/文

五三裕太
東京大学大学院工学系研究科社会基盤学専攻博士課程、日本学術振興会特別研究員(DC1)。1996年東京都生まれ。2019年東京大学工学部社会基盤学科卒業、2021年東京大学大学院工学系研究科社会基盤学専攻修士課程修了。2021年4月より博士課程に進学。

上記内容は本書刊行時のものです。