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〈狂気〉と〈無意識〉のモダニズム 小林 洋介(著) - 笠間書院
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〈狂気〉と〈無意識〉のモダニズム (キョウキトムイシキノモダニズム) 戦間期文学の一断面 (センカンキブンガクノイチダンメン)

文芸
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発行:笠間書院
四六判
342ページ
上製
定価 2,800円+税
ISBN
978-4-305-70682-9   COPY
ISBN 13
9784305706829   COPY
ISBN 10h
4-305-70682-2   COPY
ISBN 10
4305706822   COPY
出版者記号
305   COPY
Cコード
C0093  
0:一般 0:単行本 93:日本文学、小説・物語
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2013年2月
書店発売日
登録日
2013年2月5日
最終更新日
2013年10月17日
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紹介

理性の崩壊または損壊、すなわち〈狂気〉。
人間心理の中の、意識せざる意識、すなわち〈無意識〉。

戦間期(一九一八~三七年ごろ)の文学にみられる
<狂気>と<無意識>の表象を分析することによって、
<脱近代>としてのモダニズムの様態を解き明かす。

【本書は、戦間期の文学に表象された〈狂気〉と〈無意識〉のありようを分析し、その特性を論じるものである。
〈狂気〉と〈無意識〉に共通するのは、それらが〈非理性〉であるということだ。戦間期の文学は、近代性の重要な柱であった〈理性〉に反抗することによって、ある種の〈脱近代〉を実現したように思える。そこで私は本書において、文学作品における〈狂気〉と〈無意識〉の表象に着目することで、戦間期文学の〈脱近代〉性を解明しようと考えたのである。 】...「プロローグ」より

目次

プロローグ

序章 近・現代文学史における戦間期モダニズムの心理描写
   --〈自然科学的心理観〉と〈心身〉の観点から--

第1部 〈自然科学的心理観〉と〈心身〉の文学

第一章 明治期における〈自然科学的心理観〉と文学
第二章 狂気に関する戦間期以前の〈科学〉と文学
第三章 戦間期の〈精神科学〉と身体・無意識・病理

第2部 戦間期モダニズム文学と〈狂気〉の表象

第一章モダニティとしての〈狂気〉の再発見
  --中村古峡作品及び 『変態心理』 記事を中心に--
第二章方法としての〈狂人の一人称語り〉
  --芥川龍之介 「河童」--   
第三章〈人格〉の異常と表現行為をめぐる物語
  --川端康成 「或る詩風と画風」--   

第3部 モダニティとしての〈無意識〉と〈心身〉

第一章他者の心理を〈科学〉的に〈探偵〉すること
  --江戸川乱歩 「D坂の殺人事件」 「心理試験」--  
第二章〈無意識〉という機構、 支配される自己
  --横光利一 「機械」--   
第三章「象徴」 による無意識の表象
  --川端康成 「水晶幻想」--   
第四章時間と空間の中の〈心身〉
  --横光利一 「時間」--   
第五章物理的現象としての〈心〉
  --横光利一 「雅歌」--   
終章 脱近代・反理性としての戦間期モダニズム

初出一覧
あとがき
索引 [人名・書名]・(左開き)

著者プロフィール

小林 洋介  (コバヤシヨウスケ)  (

1977年、埼玉県生まれ。
2008年3月、上智大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。
2011年9月、博士(文学)取得(上智大学)。
現在、実践女子大学、上智大学、千葉大学等非常勤講師。

上記内容は本書刊行時のものです。