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平安文学をいかに読み直すか
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2012年10月
- 書店発売日
- 2012年10月30日
- 登録日
- 2012年10月3日
- 最終更新日
- 2012年10月30日
書評掲載情報
| 2012-12-09 |
毎日新聞
評者: 五味文彦(放送大学教授・日本中世史) |
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紹介
「古典は固定したものではなく、これからもいくらでも塗り替えられる。」
「文学史は自明のものではなく、常に変化していく。」
こうしたメッセージの元、固定した古典文学作品観を打破すべく編まれた論集。
未来に向けて、古典のみずみずしい読み方や作品批評を行っていくために、
気鋭の中堅・若手を中心にした書き手により、研究の最前線を提示。
学界のみならず、広く社会に発信していく。
執筆者は、編者の谷知子、田渕句美子のほか、久保木秀夫、中川博夫、佐々木孝浩、渡邉裕美子、渡部泰明、加藤昌嘉、荒木浩。
【この論文集の評価は読者によって決まる。真の評価は、読者に委ねたいと思う。本書は、研究者・大学院学生・学部学生のみならず、中学・高校の国語科の先生方・古典に関心を持つ一般の方にも広く読んでいただきたいと思う。古典は固定したものではなく、これからもいくらでも塗り替えられるということ、文学史は自明のものではなく、常に変化していくものだということを、広く伝えたい。研究の最前線を、学界のみならず、広く社会に発信していくのは、我々研究者の責務だと思うからである。】......はじめにより
目次
はじめに[谷知子・田渕句美子]
第一章 『伊勢物語』大島本奥書再読 [久保木秀夫]
1 〈異本〉研究の停滞/2 大島本の奥書/3 日大為相本との比較/4 大島本の性格/5 大島本の本文
第二章 『竹取物語』の和歌―不定形なテキストの矛盾 [谷知子]
1 はじめに/2 難題譚の和歌/3 帝とかぐや姫の和歌/4 命をかけた恋/5 結びにかえて
第三章 『大和物語』瞥見―「人の親の心は闇にあらねども」を中心に [田渕句美子]
1 はじめに/2 『大和物語』第四十五段と『後撰集』との断層/3 宮廷社会の状況から/4 『兼輔集』をめぐって/5 もう一つの問題点―『後撰集』の本文などをめぐって―/6 「人の親の...」の歌から『大和物語』へ/7 「人の親の...」の受容の様相/8 中世前期の歌人と『大和物語』―藤原定家を中心に―
第四章 『土佐日記』の和歌の踪跡 [中川博夫]
1 はじめに/2 平安時代の受容―恵慶・高遠から院政期までの形跡―/3 鎌倉時代の受容―定家・為家とその周辺―/4 南北朝・室町時代の受容―正徹や実隆など―/5 近世の受容―事例の一端覚書―/6 むすび
第五章 定家本としての『枕草子』―安貞二年奥書の記主をめぐって [佐々木孝浩]
1 はじめに/2 三巻本枕草子の呼称の問題/3 安貞二年奥書の記主の問題/4 安貞二年奥書の再確認/5 定家本としての特徴/6 定家本の受容/7 定家本の抄出本/8 定家本の流布の問題/9 おわりに
第六章 和歌史の中の『枕草子』 [渡邉裕美子]
1 はじめに/2 勅撰集への視線/3 規範としての『古今集』/4 想起される「古歌」/5 「集は」から「歌の題は」への連接/6 「打聞」への憧れ/7 庚申当座探題歌会の性格/8 終わりに
第七章 和泉式部の歌の方法 [渡部泰明]
1 はじめに/2 百人一首歌を契機として/3 死という発想/4 死の想像と他者の目/5 観身論命歌群―自意識から共感へ―/6 観身論命歌群の風景表現
第八章 "『源氏物語』の作者は紫式部だ"と言えるか? [加藤昌嘉]
1 『紫式部日記』の中の『源氏物語』関連記事/2 『紫式部日記』の中で「物語」としか書かれていない記事/3 西暦一〇〇〇年代の資料/4 西暦一一〇〇年代~一二〇〇年代の資料
第九章 〈非在〉する仏伝―光源氏物語の構造 [荒木浩]
1 桐壺の予言をめぐって―問題の所在/2 『源氏物語』の内なる仏伝/3 仏伝の予言と文脈/4 予言に続く仏伝の要素と『源氏物語』の類似点/5 釈迦の多妻(polygamy)伝承と三時殿/6 四方四季と六条院/7 仏陀の反転としての光源氏
上記内容は本書刊行時のものです。
