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跨境(こきょう) 日本語文学研究 第5号
特集:世界における日本語文学研究の現状と展望
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2017年12月
- 書店発売日
- 2018年4月25日
- 登録日
- 2018年5月7日
- 最終更新日
- 2020年4月8日
紹介
雑誌のタイトルとなった『跨境(こきょう)』は境界をまたぐという意味です。たんに越すということではなく、跨いでつなぐ。それぞれの局地性や立場を無視することなく、そこに一方の足場を置きながら、さまざまな〈境〉の向こうに他方の足を伸ばすことを目指しています。
【跨ぐことは、時に越えることよりも難しいかもしれない。だがいまこそ、その試みが必要だ。分断を一気に解消する方策など、ありはしない。すべての多様な人々を包括するような場も、できようはずがない。しかしそれでもなお粘り強く、境を跨ぎ、つなぎ続けることが重要だと私たちは信じる。『跨境/日本語文学研究』が、異なる立場、異なる考えをもつ者たちの、邂逅と対話の場となることを願っている。】...創刊の辞より
第5号は「世界における日本語文学研究の現状と展望」を特集します。
目次
□エッセイ―跨境の言葉
「境」論●楊逸
昭和の記憶、民国の色―公会堂から中山堂へ●陳芳明
中南米地域における日系/韓国系ディアスポラ文学と混種性●金煥基
□特集:世界における日本語文学研究の現状と展望
フランスにおける日本文学研究の現状、翻訳事情、21世紀の課題●坂井・セシル
不要な存在? 21世紀における文学研究―ドイツの日本文学を例として●イルメラ・日地谷=キルシュネライト
いわゆる「日本語文学」に関する一言●エドワード・マック
中国における日本近現代文学研究の現状と展望―漢訳「日本文学」と日本文学研究の国際化●王志松
日本における近代日本文学研究の現状と展望●日比嘉高
学問批判と〈終焉〉のディスクール●坪井秀人
『世界の読者』から読む日本文学―ふたつの「読みのモード」の変容●河野至恩
台湾社会と日本文学/日本語文学―戦後台湾の大学機関における研究を中心に●横路啓子
日本文学翻訳の様相と研究の行方●李漢正
インドネシアにおける日本文学研究の現状―発展及び将来性●ロウリ・エステル
Revisiting Japanese Studies in Southeast Asia●Karl lan Uy Cheng Chua
□一般論文
ひとりひとりの死を弔うために―長谷川四郎「小さな礼拝堂」論●石川巧
植民地の記憶―夏目漱石『満韓ところどころ』を起点に●范淑文
岡本かの子「東海道五十三次」論―芭蕉の句を起点に●藤田祐史
□研究資料
日本統治初期の台湾税関―月刊誌『台関』●冨田哲
東アジアにおける災難文学研究の展望―〈東アジアの災難に対する文学的な対応と災難叙事の系譜〉研究を中心に●厳仁卿
『京城日報』を通してみる植民地朝鮮の映画文化●任ダハム
□書評
大橋毅彦著『昭和文学の上海体験』●小林洋介
陳朝輝著『文学者の革命―魯迅と日本プロレタリア文学』●陳文
東山彰良『流』と台湾●謝恵貞
跨境日本語文学・文化研究会編著『在朝日本人日本語文学史序説』―民族間の空間、在朝日本人文学への案内書●クォン・ボドゥレ
『跨境/日本語文学研究』編集委員会規定
『跨境/日本語文学研究』査読規定
『跨境/日本語文学研究』研究倫理規定
『跨境/日本語文学研究』論文投稿規定
『跨境/日本語文学研究』原稿作成要領
『跨境/日本語文学研究』原稿作成例示
『跨境/日本語文学研究』編集委員及び査読委員の名簿
上記内容は本書刊行時のものです。