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JunCture(ジャンクチャー) 超域的日本文化研究 第5号
特集:日本/アジア/日本
- 出版社在庫情報
- 品切れ・重版未定
- 初版年月日
- 2014年4月
- 書店発売日
- 2014年4月7日
- 登録日
- 2014年3月31日
- 最終更新日
- 2022年9月28日
紹介
名古屋大学日本近現代文化研究センターが刊行する機関誌、『JunCture(ジャンクチャー) 超域的日本文化研究』第5号。[※JunCtureというタイトルには、日本文化を、学際的かつ国際的な研究課題の結節点(juncture)として捉えようという意味合いが込められています。]
学問のグローバル化という現代的な課題に対応するために、何をどう発信していくのか。一国主義的・自国中心的な意識や方法をいかに克服していくか。それらに具体的に取り組んでいく、実践の書です。
第5号の特集は「日本/アジア/日本」です。
「国境」とは何か。前近代に国境はなく、統一的な権力による人為的な線引きが、人々の自由を封じ込め、近代の「国民国家」を準備してきたと理解されてきた。がしかし、虚心にそれを眺めると、「国境未満」の境界線を前近代に見いだすことも出来るし、近代以後につながり/つながらない「日本」の存在が指摘できそうである。
本書は「アジア」を介して「日本」を眺め返していく。近隣の異域・異国から出発し、さらにその先へ思考の幅を広げていこうと試みる。
目次
幸村真佐男《People Gazing》2013
特集:日本/アジア/日本
●東宝・キャセイの「 香港三部作 」とアメリカの影
北村洋
●境界面としての倭館─『 通譯酬酌 』の 「 風儀之部 」・「 酒禮之部 」・「 飮食之部 」 を中心に─
許芝銀
●梅荘顕常と朝鮮
池内敏
研究論文
●夏目漱石とチャールズ・サンダース・パース──暗示の法則とは何か──
佐藤深雪
●金達寿「 八・一五以後 」における「 異郷 」の空間表象
逆井聡人
●戦時下の映画脚本の懸賞と動員──第 1 回「 国民映画脚本募集 」と小糸のぶをめぐって
溝渕久美子
●彩られた空間──田村俊子「 生血 」の視覚世界──
王勝群
●川端康成と綴方──戦時中の帝国主義とつながる回路
魏晨
●「市民」と映画のネットワーク──3.11後の原発をめぐる社会運動の中で
藤木秀朗
●モダニズムのなかの〈 和歌歌曲 〉── 山田耕筰、ストラヴィンスキーそのほか
坪井秀人
レヴュー
●記憶とは時間という織物にできた皺である。
『フィオナ・タン|エリプシス』展 金沢 2 1 世紀美術館
馬場伸彦
●辺境からFrontierへ
── The Frontier Within: Essays by Abe Kōbō 書評
鳥羽耕史
●メディアミックスの理論と歴史
──マーク・スタインバーグ『 アニメのメディアミックス──フランチャイズ化する日本の おもちゃとキャラクター』書評
村上暁
●「フランス国立クリュニー中世美術館所蔵 貴婦人と一角獣展 」を観て
中川智寛
●「自分史」:新しい時代の幕開け 「自分史フェスティバル2013」江戸東京博物館、2013年8月7日
釋七月子
●退屈な「 大海原 」の岸辺で
──幸村真佐男「People Gazing」と「大幸村展プロジェクト」
茂登山清文
○英文要旨
○JACRCについて
○事業報告(2013年3月-2014年1月)
○著者紹介
○原稿募集+投稿規定
○バックナンバー
○編集後記
上記内容は本書刊行時のものです。