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60分でわかる! 心理的安全性 超入門
- 書店発売日
- 2023年5月24日
- 登録日
- 2023年1月19日
- 最終更新日
- 2023年5月3日
紹介
メンバーが「本音を言っても安全」と感じられるのが「心理的安全性」(Psychological Safety)です。ハーバード・ビジネススクールのエイミー・C・エドモンドソン教授が発展させた理論で、企業・医療現場・地域活動・家庭などで幅広く実証されています。2016年、Googleのプロジェクト・アリストテレスで「最高のチームを作る要因」として最も影響が大きいとわかり、いかに職場の心理的安全性を高めるかが管理職、チームリーダー、HR担当者などの高い関心事となっています。本書はオールカラー図解で、やさしく心理的安全性の基本からその重要性・効果を理解でき、さらに多くの学術研究に基づいた、さまざまな職場に適した実践方法を解説します。高い成果をあげる理想的なチームをつくりたい人にとって必読です。
目次
Part1 なぜチーム運営で注目されるのか? 心理的安全性の重要性
001 心理的安全性とは
002 職場の心理的安全性をチェックする
003 職場の人間関係が重要な理由 ~心理的安全性の発展~
004 プロジェクト・アリストテレスの衝撃
005 心理的安全性の日本企業への急速な普及
006 不確実性を避けたい文化での心理的安全性の重要性
007 心理的安全性のイノベーション創出への貢献
008 目標達成へのハードルを下げる心理的安全性の効果
009 メンバー全員で心理的安全性を醸成
Column かつて日本企業は心理的安全性が高かった?
Part2 組織のパフォーマンスを引き上げる 心理的安全性がもたらす効果
010 心理的安全性を高めると組織や仕事の改善につながる
011 心理的安全性がもたらす8つの効果
012 改善のための学習に集中できる ~①学習行動の促進~
013 情報共有のリスクが低下する ~②情報共有の促進~
014 ネガティブな要素が取り除かれる ~③パフォーマンスの向上~
015 言われなくても動くようになる ~④組織市民行動の促進~
016 アイデアが生まれやすくなる ~⑤創造性の向上~
017 仕事に充足感を抱くようになる ~⑥エンゲージメントの上昇~
018 組織や職場、仕事への満足度が高まる ~⑦職務満足の向上~
019 振り返りと問題解決につながる ~⑧メンバーの省察をもたらす~
020 環境変化が大きいほど効果がある
021 規制が強いと効果が弱まる
022 テレワークでも重要な心理的安全性
Column 心理的安全性は職場を支える基盤
Part3 心理的安全性を高めるステップ① マネージャーに求められる行動と考え方
023 マネージャーの10の行動が鍵を握る
024 相談しやすい環境をつくる ~①インクルーシブ・リーダーシップ~
025 理想を示して動機付けを行う ~②変革型リーダーシップ~
026 距離感と接し方の矛盾を両立させる ~③パラドキシカル・リーダーシップ~
027 自分よりメンバーを優先する ~④サーバント・リーダーシップ~
028 メンバーと対等にやり取りする ~⑤謙虚なリーダーシップ~
029 メンバーとの関係の質を高める ~⑥LMX を向上させる~
030 マネージャーの信頼を実感させる ~⑦被信頼感を高める~
031 文化の多様性に気を配る ~⑧文化的誤解を抑える~
032 誠実で公正な行動をとる ~⑨倫理的リーダーシップ~
033 統制するより尊敬を集める ~⑩パワーよりステータスを高める~
034 「強いマネージャー」から決別する
Column マネージャーが弱みを見せるための工夫
Part4 心理的安全性を高めるステップ② メンバーに適切に仕事を与えて支援する
035 仕事の与え方で心理的安全性は変わる
036 仕事の裁量を大きくする ~①自律性をもたせる~
037 メンバーを仕事で関わり合わせる ~②相互依存性を高める~
038 期待する役割を明確にする ~③役割明確性を高める~
039 メンバーに仕事を任せて頼る ~デリゲーションの4ステップ~
040 特にフォローが必要なメンバーの特徴
041 積極性が低い人へのフォロー ~①プロアクティブ・パーソナリティを支援する~
042 細部に敏感な人へのフォロー ~②情緒安定性に配慮する~
043 能力向上を志向しない人へのフォロー ~③学習目標志向性を高める~
044 周囲の目が気になる人へのフォロー ~④自己意識を弱める~
Column 心理的安全性が高まらないと「ダメな人材」か?
Part5 心理的安全性を高めるステップ③ 組織で安全な職場づくりを推進する
045 心理的安全性を生み出す職場の8つの共通点
046 困っているメンバーを助ける ~①ピアサポートを文化にする~
047 コミュニケーションを頻繁にとる ~②アジャイルに進める~
048 メンバーと関わる時間を増やす ~⑤チーム親近感を高める~
049 不機嫌な職場は大敵 ~④集団感情をポジティブにする~
050 心理的安全性が高いと衝突を生かせる ~⑤タスク・コンフリクトを活用する~
051 チームを組んでゲームをする ~⑥ゲームに取り組む~
052 ふざけ合って関係性を深める ~⑦職場で自然に遊ぶ~
053 プライベートに配慮する ~⑧仕事と家庭の相互作用を良好にする~
054 相互理解と関係構築が職場の心理的安全性の基盤
055 全社的な取り組みで心理的安全性を促進させる
056 評価のプロセスを納得しやすくする ~①手続き的公正を実現する~
057 日頃から学習する文化を醸成する ~②学習文化をつくる~
058 利害関係者への配慮を宣言する ~③CSR(企業の社会的責任)を推進する~
059 経営者と労働組合が協力関係にある ~④労使協力関係を目指す~
Column コミュニケーションのしくみ化と習慣化
Part6 プラス面だけではない 心理的安全性を適切に活用する
060 心理的安全性のマイナス面 ~二重プロセスモデル~
061 心理的安全性は高すぎると危険 ~個人・組織に起こる2つの問題~
062 職場の特性や仕事の局面で毒にも薬にもなる
063 集団を優先する職場と相性がよい ~集団主義と個人主義で異なる運用~
064 結果を重視しすぎる職場には逆効果 ~功利主義の暴走を避ける~
065 問題解決が必要な局面では非効率 ~認知的柔軟性が高い集団は収束しない~
066 多様な年齢層の職場は要注意 ~年齢ダイバーシティが派閥を形成~
067 意思決定の局面では多様性が好影響 ~ジェンダーダイバーシティがプラスに働く~
068 フィードバックで自信を強化する ~効力感が発言力を高める~
上記内容は本書刊行時のものです。