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地球生命 水際の興亡史
- 書店発売日
- 2021年7月15日
- 登録日
- 2021年5月20日
- 最終更新日
- 2021年7月1日
紹介
魅惑的な古生物たちの世界。
知的好奇心をくすぐり、知的探究心を呼び起こし、そして何よりシンプルに面白い。
そんな世界を、みなさまにお届けします。
新シリーズ1作めは「水際における古生物の興亡」をお届けします。
陸圏と水圏の境界域にあたる“水際の世界“は、地球生命が最も躍動的に物語が紡がれた舞台の一つ。
かつて水の中で生まれた私たちの祖先は、水際世界への“上陸作戦”を展開し、新天地たる陸域へ生活圏を拡大しました。
一方、陸域で繁栄を遂げた生物の中から、再び水際世界へ侵食し、水の中に“逆進出“を遂げるものが出現します。
彼らは“水際の世界”を、時に通過点とし、時に支配圏としながら、命を繋いできました。
本書は、そんな水際世界を“進化の舞台”として興亡を繰り広げた脊椎動物の3グループに焦点を当てました。
「両生類」「偽鰐類」「哺乳類」
これら3グループを中心に展開する“水際の世界”では、どんな興亡が繰り広げられたのでしょう。
地球生命を語る上で欠かせない“水際の生物史”を、存分にお楽しみください。
目次
■第1章 陸へ
上陸、そして内陸へ
41億8000万年間のプロローグ
二つの大陸と一つの超大陸
足跡が“先行”した
「腕の骨」をもつ魚たち
そして、指ができる
“水際仕様”の眼をもつ
イクチオステガの登場
ゴンドワナの初期四足動物
内陸への進出
■第2章 先行する両生類
●第1節 栄え始めた四足動物
大森林の水際で
東カークトンの不思議な水棲四足動物
「両生類」とよばれる動物たち
ヘビのような先駆者たち
水圏で暮らす3種の空椎類
●第2節 両生類、覇権をとる
先陣を切ったトカゲ似両生類
植物を食べ始める
連なる世界
両生類の繁栄は“第二段階”へ
時代の頂点に立つ
“次世代”の足音
カエルとイモリの共通祖先
空前絶後の大量絶滅
●第3節 大絶滅のその先に
続く超大陸時代
生き残った彼ら
カエル、そして、サンショウウオへ
分裂開始
生き残る“オールド・タイプ”
カエルは跳び始め
サンショウウオが現れ
ノアの洪水で滅ぶ?
足のあるアシナシイモリ
超温暖期
最後の“オールド・タイプ”
史上最大のカエル
"もう一つ”のグループ
■第3章 王者登場
新時代の始まり
再び三畳紀
超大陸で始まる歴史
"あの恐竜”を彷彿とさせる
現れた覇者クラス
ワニ型類からワニ形類へ
もう一つの主役
■第4章 水際の覇者とその仲間たち
●第1節 水の世界へ
再びジュラ紀
水際世界へ、もっと先へ
現れた大型種
●第2節 恐竜たちの“ライバル”
再び白亜紀
内陸進出
穴を掘る仲間たち
多様な歯をもつ仲間たち
アヒルとアルマジロ
水棲種の“生き残り”
再び大型種
現生ワニ類への道
三度、大型種
●第3節 水際の頂点へ
新たな時代
内陸種の生き残り
広がるクロコダイル類
四度、大型種
■第5章 私たちも海へ
●第1節 かくして哺乳類も水中へ進出する
恐竜時代の水棲哺乳類
冷えていく時代
ムカシクジラ類の登場
もっと水の中へ
遠く離れた地で、水の中へ
水際の仲間たち
旅路の先のムカシクジラ類
そして、海の中へ
そして、“最強”へ
人魚も登場
●第2節 さあ、水中へ。みんな、水中へ
日本を代表する古生物
クマ類に近縁の“不思議グループ”
水族館ショーの主役たち
もう一つの鰭脚類
動物園で人気のアレも?
ラッコの祖先は、大陸を横断したのか
大型カワウソから見えるラッコの進化
泳ぐナマケモノと電気感知のカモノハシ
●第3節 そして……
内陸の水際で暮らす大きな仲間たち
日本のカイギュウたちと
上記内容は本書刊行時のものです。