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きものを着たら どこへでも
- 書店発売日
- 2021年4月17日
- 登録日
- 2021年1月27日
- 最終更新日
- 2021年3月29日
紹介
「きものって自由。冒険しても、大丈夫。」
きもの歴7年となる山崎陽子さんが、着続けたことで見えた自分好みのスタイル、「こうでなければ」という着こなしにとらわれない楽しみ方を紹介します。帯どめを手作りしたり、古い布を帯に仕立てたり、秋に麻、冬に綿も着るといった遊びやヒントも盛りだくさん。もっときものを日常に、自由なきもの時間のためのエッセイです。
目次
第一章 大切なのはルールよりストーリー、私らしくいられる着こなしを見つけよう
秋冬に麻でもいいじゃない。素材は風合いと着心地で選ぶ
がしがし着て逞しく育てる、単衣の木綿は私の制服
手作りのおやつのように。八寸はいとしい暮らしの帯
地味すぎず華やかすぎず、江戸小紋のユーモアを着る
法事の服装マナーを知ったうえでの、私なりの「喪」の装い
イメージは英国風トレンチ、スリーシーズンコートが大活躍
「紋」をカバーして、色無地を二通りに着分ける
透け感というご褒美、薄羽織で醸し出すマダムらしさ
袋帯は出ず入らずの2本だけ、華やかな席もふだんの延長線で
綿の縞は私の勝負帯、故郷の小倉織を誇りに
真夏のお出かけは、綿絽浴衣を大人の着こなしで
第二章 どのようにつくられたかを知ることで、きものへの愛はいっそう深まる
黄八丈とジャワ更紗、ふたりの女性へ敬意を込めて
「しょうざん生紬」と琉球藍の帯、素材の強さをかみしめる
“蝉の翅”と称される夏の絹、明石ちぢみの繊細さ
一生着ることはないと思っていた、越後上布との邂逅
超絶技巧から生まれる、長板中形の清しい白
単衣大島と「藤田織物」の八寸帯、極上の軽やかさを知る
紅花で染めた置賜紬の優しさと「洛風林」の大らかな意匠
懐の深い上田紬に映える、「フォリア工房」の染色
畏れ多いと敬遠していた、郡上紬とのご縁
160亀甲の本場結城紬が誘ってくれた世界
第三章 古いもののカッコよさを、いまの感覚で着る
浦野理一の真髄に触れられる、経節織と継ぎ裂帯
長い時を経て艶めく、ざざんざ織と紫根染め
昔きものの証、赤い八掛を楽しんでみるのもいい
ワゴンで掘り出した丸帯を、京袋帯にリメイク
バティックや藍染め、アジアの古い布を帯に仕立てて
着れば着るほど冴える、日本の藍染めの深さ
着られなくなった古い着物も、帯として再生
貴重な大島紬とは知らず、義母の形見で作ったコート
シミや汚れが取れない着物を、染め替えてみたら
「裏勝り」の粋を味わえる、贅をこらした昔の道行
◎みずのしのぶさんのきものの話
「着れば着るほど、着付けをめんどくさくしているのは私たちなのかもしれない、と思うのです」
第四章 こうでなければという着こなしに縛られず、遊び心と冒険心できものをもっと日常に
新素材浴衣にパナマ帽、ちょっとはずして真夏の無礼講
帯を飾るものは、リメイクや手作りも楽しんで
余り布の使い道が多いのも、リサイカブルなきものならでは
ソックスにブーツ、頭巾をかぶって真冬ははいからさん風にトライ
スカーフを帯揚げに使ったら、おしゃれなアクセントに
ごわごわ? いえ、柔らかです。デニム着物の予想を上回る着心地
おわりに
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上記内容は本書刊行時のものです。