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田沼意次 汚名を着せられた改革者
文庫判
232ページ
定価
900円+税
- 書店発売日
- 2024年10月3日
- 登録日
- 2024年8月8日
- 最終更新日
- 2024年9月24日
紹介
25年大河ドラマ「べらぼう」でも注目!
幕府の財政難に立ち向かい、時の将軍の厚い信任をバックに、大商人ら民間の力も取り入れバラエティーに富んだ新規事業を積極展開した田沼意次。新田開拓、鉱山開発、改鋳、貿易取引の見直しなど、前例にとらわれず改革に奔走。農本主義から重商主義への転換により税収の増加を図る。
民間活力の導入は町人文化の隆盛ももたらし、歌麿や北斎、山東京伝らによる黄表紙や浮世絵を世に拡げた蔦屋重三郎を筆頭に、新しい文化の担い手たちも生み出した。
しかし、利権を見出した商人が贈る賄賂により舞台裏で政治の腐敗が進行するなか、天災による飢饉などが重なり失脚する。
保守派・守旧派たちからの「成り上がり者」への嫉妬も絡み貼り付けられた「賄賂政治家」というレッテルにより、その評価を曲げられてきた男の、改革者としての実像に迫る歴史読み物。
目次
プロローグ 再評価される田沼意次
第1章 九代将軍家重の側近として台頭する
――旗本から大名へ
第2章 老中として幕政を担当する
――十代将軍家治の厚い信任
第3章 田沼政権の経済・財政政策
――新規事業の時代
第4章 改革者田沼意次の光と影
――成り上がり者への反感
第5章 田沼時代の終焉
――嫡男田沼意知の横死
第6章 失脚後の意次と田沼家
――失意の晩年
エピローグ 改革者としての功罪
上記内容は本書刊行時のものです。