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「強い円」はどこへ行ったのか 唐鎌大輔(著/文) - 日経BP 日本経済新聞出版
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「強い円」はどこへ行ったのか (ツヨイエンハドコヘイッタノカ)

新書
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新書判
208ページ
定価 900円+税
ISBN
978-4-296-11506-8   COPY
ISBN 13
9784296115068   COPY
ISBN 10h
4-296-11506-5   COPY
ISBN 10
4296115065   COPY
出版者記号
296   COPY
Cコード
C1233  
1:教養 2:新書 33:経済・財政・統計
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2022年7月23日
最終更新日
2022年9月13日
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書評掲載情報

2022-12-10 日本経済新聞  朝刊
2022-10-08 朝日新聞  朝刊
評者: 加藤出(東短リサーチ・チーフエコノミスト)
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紹介

これは、日本に対する最後の“警鐘”かもしれない。
市場が放つメッセージの真相を解説。

急速に進んだ円安。
「国内外の金利差が原因だ(米国の利上げによるドル高の裏返しだ)」
「日本が売られているのだ」
「今回は悪い円安だ!」
「やがて日本国債も暴落する!」

さまざまな議論が交錯するなか、2022年5月には20年ぶりに1ドル=130円台をつける。その後も軟調気味に一進一退を続け、「50年ぶりの円安水準」に直面した。

果たして今回の円安はなぜ起こったのか?
円安の何が悪いのか?

つまるところ「円安は日本売り」であり、「経済低迷に根本的な手を打たない日本政府に対する市場からの警鐘」である。現状の為替の動きは「日本回避」の兆候であり、まさに「買い負け」は今の日本を的確に表現している。日本(円)経済が岐路に立たされていることを象徴しているということだ。

そして、円安で得をするのは、輸出や海外投資の還流に近いグローバル大企業だけで、内需主導型の中小企業や家計部門にはデメリットが圧倒的に大きく、結局、円安は両者の格差を拡大する。言い換えれば、今回の円安は、日本における優勝劣敗を徹底する相場現象と認識すべきかもしれないのだ。

本書は定評あるアナリストが、今回の円安の構造的要因を冷静に分析しながら、将来に向けて捉えるべき課題をコンパクトに整理。為替を軸にみた日本経済の置かれた現状を解説する緊急出版。

目次

第1章 「成熟した債権国」の夕暮れ
第2章  円安功罪論の考え方――危うい安易な善悪二元論
第3章 「安い日本」の現状と展望――観光立国は必然なのか?
第4章  本当に恐れるべきは「家計の円売り」――「おとなしい日本人」は変わるのか?
第5章 日本銀行の財務健全性は円安と関係があるのか?
第6章 パンデミック後の世界の為替市場――通貨高競争の機運

著者プロフィール

唐鎌大輔  (カラカマ ダイスケ)  (著/文

みずほ銀行チーフマーケット・エコノミスト
1980年東京都出身。2004年慶應義塾大学経済学部卒業後、JETRO入構。2006年、日本経済研究センター出向。07年から欧州委員会経済金融総局に出向し、日本人唯一のエコノミストとしてEU経済見通しの作成などに携わる。08年10月、みずほコーポレート銀行(現みずほ銀行)入行。

上記内容は本書刊行時のものです。