書店員向け情報 HELP
資源カオスと脱炭素危機
- 書店発売日
- 2022年7月12日
- 登録日
- 2022年5月23日
- 最終更新日
- 2022年7月13日
紹介
「時代遅れ」と切り捨てたはずの化石燃料が、ロシアのウクライナ侵攻で改めて脚光を浴びている。何が起こっているのか。出口はあるのか。日経の専門記者が、疑問に答える!
カーボンニュートラルが話題になる昨今、もはや化石燃料は時代遅れだとみなされたはずだった。しかし化石燃料の価格は一向に下がらず、2月末からのロシアのウクライナ侵攻を受けて、さらに需要拡大の兆しを見せる。
時代は逆流し、グローバルな脱炭素への取り組みは崩壊するのか。本書は、エネルギーを中心に混迷する資源の動きを追い、いま世界で何が起こっているのかをわかりやすく解説する。
「資源カオス」の状況について、「石油・シェールガス」「石炭・天然ガス」「金属」「食料」「ESG・環境投資」に分けてくわしく解説する。
目次
プロローグ 脱炭素でも化石燃料に脚光の皮肉
第1章 原油のカオスが始まった
(1)世界の供給地図に異変
(2)米国で何が起きているのか
(3)石油メジャー、環境派への転身
(4)2050年の原油需要は?
(5)同床異夢の産油国
第2章 石炭、天然ガスの不都合な現実
(1)脱炭素でも石油消費が増える矛盾
(2)米国が直面する石炭の現実
(3)資源会社と投資家の変化
(4)袋小路に入った天然ガス
第3章 金属もカオス時代に入った
(1)脱炭素でつながるコモディティー高騰
(2)銅が直面するジレンマ
(3)リチウムの争奪戦が始まった
(4)EV,再生エネルギーが生む連鎖
(5)鉱山が直面する環境と人権
(6)増幅する投資マネー
第4章 食料高騰のカオス
(1)肥料が危ない
(2)ロシア侵攻で高まる地政学リスク
(3)深刻化する異常気象
第5章 環境重視か資源確保か
(1)投資の変革とためらいと
(2)ダイベストメント礼賛論の死角
(3)試行錯誤、見えない正解
(4)環境重視の政府、企業に試練の時
(5)資源ビジネスに変革の足音
エピローグ
機能しなくなった見えざる手
日本の役割とは
上記内容は本書刊行時のものです。