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東南アジア スタートアップ大躍進の秘密 中野 貴司(著/文) - 日経BP 日本経済新聞出版
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東南アジア スタートアップ大躍進の秘密 (トウナンアジア スタートアップダイヤクシンノヒミツ)

新書
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新書判
280ページ
定価 900円+税
ISBN
978-4-296-11335-4   COPY
ISBN 13
9784296113354   COPY
ISBN 10h
4-296-11335-6   COPY
ISBN 10
4296113356   COPY
出版者記号
296   COPY
Cコード
C1233  
1:教養 2:新書 33:経済・財政・統計
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2022年3月26日
最終更新日
2022年5月2日
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書評掲載情報

2022-06-19 産經新聞  朝刊
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紹介

東南アジアでユニコーン(企業価値10億ドル以上)のスタートアップが続々誕生!
グラブ、シー、GoTo(ゴジェックとトコペディアが統合)の3強の強さの秘訣は?
なぜ世界中の大企業、ファンドが殺到するのか?

東南アジアでユニコーンと呼べる有力スタートアップが続々と誕生しています。中でも、シンガポールのグラブとシー、インドネシアのGoTo(ゴートゥー。ゴジェックとトコペディアが統合)は「3強」と呼べる有力企業で、いずれも企業価値が兆円級。

東南アジアのスタートアップのノウハウや巨大市場を狙って、世界中の大企業やファンドが提携や出資をしようと殺到しています。日本企業もソフトバンクグループをはじめ、トヨタ自動車、三菱UFJ銀行などが出資や提携を積極的に行っています。

本書では、スタートアップ「3強」の最先端のビジネスモデル、創業者の素顔、成長の秘訣や、なぜ東南アジアでスタートアップが育つのか、政府、大学、民間企業が織りなす起業のエコシステムを明らかにします。また、東南アジア域内外から流れ込む巨額のファンド資金の動向やタイ、ベトナム、マレーシアなどで次に来るスターアップを紹介。東南アジアのスタートアップ事情が丸ごと1冊でわかります。

目次

序章 スタートアップが担う東南アジアの成長
・コロナ禍で急増した宅配
・ネット利用人口が2年で8000万人増加
・デジタル市場の変化、3つのキーワード
・急成長する市場を牽引する3グループ
・日本をはるかに上回る資金調達規模
・スタートアップに巨額投資する日本企業の狙い
・米国や中国に勝る東南アジアの可能性

第1章 グラブ――創業10年で米国に上場
・ナスダック上場の熱狂
・ないと生活に困るスーパーアプリ
・ハーバード大で出会った2人のタン
・ウーバー買収の衝撃
・過去最大のSPAC上場へ
・2つの宅配機能を併存させる狙い
・1シンガポールドルから投資可能に
・複数サービスを1つのアプリで提供する相乗効果
・強さの本質にある作り込みの深さとは?
・中小飲食店を支援するAIの活用方法
・孫正義は「メンター」、トヨタも巨額出資
・高い成長スピードを維持できるか
・収益改善の方策とギグワーカー問題

第2章 シー――「東南アジアのアマゾン」の実力
・時価総額23兆円の「アジアン・ドリーム」
・なぜ新興のゲーム配信会社が事業を拡大できたのか
・世界人口の1割弱、7億人が利用
・後発のネット通販が成功した4つの要因
・中南米に進出する背景
・黒字化できる日はいつ来るのか
・金融事業で狙うもの
・株価下落が問う経営陣の真価
・創業者を変えたスタンフォード大の経験
・「フォレスト」の名に込められた思い

第3章 ゴジェック――社会を変えて 「インドネシアの誇り」に
・インドネシアを変えた2つのスタートアップ
・ジャカルタが4年で大きく変わった点
・社会問題解決のための起業
・創業者が実演した食事の宅配
・「ゴジェックは配車サービスではない」
・ナディムがハーバード大で出会った仲間たち
・因縁のライバル、グラブとの激しい戦い
・グラブとの競争がもたらしたもの
・「インドネシアの誇り」となったゴジェック
・配車サービス禁止を覆した男
・政治力に頼る諸刃の剣
・突如、教育相に就任した衝撃

第4章 トコペディア―大型統合で「Go To」が誕生
・「負け犬」が巨大ネット通販を育てる
・『ワンピース』のように小さなボートでこぎ出す
・最も苦しい時期に大阪を訪れた理由
・安全なネット通販を提供する仕組み
・AI活用で1万7000の島を結ぶ
・追い上げるシー、韓流スターの取り合いに
・トコペディアとゴジェックの合併、GoToの誕生
・水面下で交渉していた別の合併相手
・経営統合でどこに向かうのか
・時価総額3兆円で株式上場、今後の行方は?

第5章 巨艦ファンド・テマセク、ソフトバンクグループ
・運用資産32兆円、政府最大の収入源
・ビオンテックへの投資でも成功
・代替肉の技術開発を後押し
・サイバー防衛から上場費用まで支援
・創業当初のグラブに出資した理由
・政府系ファンドが存在感を高める背景
・東南アジアに巨額投資するソフトバンクグループ
・投資拡大を可能にするノウハウ
・東南アジアに負ける日本のスタートアップ業界

第6章 起業を促すエコシステム
・「NOCマフィア」の存在感
・インターンシップで得られる貴重な体験の魅力
・東京大学を上回る評価のNUS
・スタートアップ育成施設の大きな役割
・コロナ禍をどう乗り越えたか
・充実する東南アジアのエコシステム
・ビザ取得から出資まで支援
・シンガポール政府の新たなビザの狙い

第7章 3強に続く各国のスタートアップ
・マレーシア、タイ、ベトナムでも続々誕生
・中古車取引を透明化するカーサム
・宅配「ラストワンマイル」の戦い
・フィンテックが東南アジアで隆盛する背景
・ベトナムの急成長が生む好環境
・ゴミ処理をビジネスにする社会起業家
・培養エビを作るシオック・ミーツ
・ヘルスケア、教育でも有力スタートアップが登場

第8章 財閥第3世代が秘める可能性
・同族経営が多い東南アジアの企業
・財閥経営者が表に出てこない理由
・第3世代の特徴は「開かれた財閥」
・リッポーを率いる若きエリート経営者
・失敗に学び、電子マネーで成功
・デジタルに挑むシナルマス第3世代
・歴史ある巨大企業の大転換
・台風の目になる可能性

第9章 米中のはざまで
・米中に圧倒的に集まるユニコーン
・「テック・クラックダウン」の衝撃
・米国でも強まるテック規制論
・東南アジアで起きている「ゴールドラッシュ」
・高い経済成長がスタートアップも牽引
・米中対立が東南アジアに有利にはたらく
・一層のビジネス環境改善がカギに
・ビジネスを揺るがすギグワーカー保護
・東南アジアも世界の潮流は無視できない

著者プロフィール

中野 貴司  (ナカノ タカシ)  (著/文

日本経済新聞シンガポール支局長 兼 クアラルンプール支局長 1977年生まれ。2000年、早稲田大学政治経済学部卒業、日本経済新聞社入社。経済部、政治部、日経BP 日経ビジネス編集部などを経て2017年から現職。共著に『生保はどうなる』『TPPがビジネス、暮らしをこう変える』(以上、日本経済新聞出版)などがある。

鈴木 淳  (スズキ ジュン)  (著/文

日本経済新聞社Nikkei Asiaデスク(前ジャカルタ支局長) 1979年生まれ。2006年、一橋大学大学院社会学研究科修了、日本経済新聞社入社。大阪社会部、消費産業部、国際アジア部を経て、16~20年、インドネシア駐在。インドネシアなどアジア新興国の政治経済や社会が主な関心で、アジアの政治家や経営者らを多数取材している。

上記内容は本書刊行時のものです。