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モダンExcel入門
データ分析&可視化の新しい教科
- 書店発売日
- 2021年6月18日
- 登録日
- 2021年6月4日
- 最終更新日
- 2021年6月5日
紹介
●100万行のデータを「3秒」で集計・分析・可視化!
●数字のプロが伝授する、新しい時代のExcel活用法
データ社会ともいわれる現代において、数値を計算しているだけでは、ライバルに勝つことはできず、新しいビジネスを切り開くこともできません。データを収集・整理し、ファクトベースでそれを分析・視覚化して、新たな発見や洞察を得る――。そんな現代的(モダン)なExcelの活用法を、「モダンExcel」と呼んでもいいでしょう。
モダンExcelで「経営ダッシュボード」を作れば、ファイルを特定のフォルダーに投げ込むだけで、すぐにデータを可視化できます。しかも、地域や期間でデータを絞り込んだり、更新したりすることもワンクリックで全自動。そのような仕組みを、VBAなどのプログラミングスキルがなくても実現できてしまうのが、モダンExcelの真骨頂です。
実にさまざまなことが行えるモダンExcelですが、本書では経営管理の側面から次の4つの章に分けて解説します。
第1章 データを収集・整理する機能としての「パワークエリ」の解説
第2章 複雑なデータ分析をより簡単に実現する「パワーピボット」の解説
第3章 上記2つを利用した「経営ダッシュボード」作成のポイントの解説
第4章 最新データへの更新手順とその結果の見方の解説
経営管理に有効な「経営ダッシュボード」の作成過程を例に取り上げますが、それ以外の用途にも、モダンExcelは幅広く活躍します。商品企画やマーケティング、販売管理や経理・監査など、本書で解説するモダンExcelの機能を見れば、「自分のこの業務にも応用できる」というものがきっと見つかるでしょう。
IT部門ではない人でも分かるように基本から解説していますので、普段からExcelを使っている方なら誰でもご活用いただけます。練習に使えるサンプルデータもダウンロードできますので、ステップ・バイ・ステップでモダンExcelの操作方法を身に付け、ご自身のビジネスに応用することができます。
目次
はじめに
データをフォルダに投げ込む、それだけで可視化
もう存在しない“104万行の壁”
Excelで業績アップし続ける“あの会社”
そもそも「モダンExcel」って何だ?
従来ExcelとモダンExcelの新旧比較
本書におけるモダンExcelについて
サンプルデータご案内
第1章 パワークエリで、データを整える
PART1 データを抽出し、変換し、読み込む
「ELT」とは何か
「Power Query エディター」を起動する
Excelシート上のデータをパワークエリに取り込む
パワークエリの多彩な機能
ワンポイント:エラーなどの「表示」もできる
「適用したステップ」に処理過程が記載される
「適用したステップ」と「詳細エディター」の関係
「データ型」の種類と変更
「銀行丸め」など、Excelと似て非なるところに注意
ワンポイント:パワーピボットによる四捨五入
パワークエリの処理結果をExcelシートに読み込む
ワンポイント:コンテンツの有効化と警告への対処法
PART2 データクレンジングの基本を知る
「テーブル」機能を活用しないと、大きなミスをする
きれいなデータに整える
表をパワークエリに取り込み
列見出し(ヘッダー)も逃さずクレンジング
余計な改行文字や空白文字を取り除く
データがない箇所(null)を埋める
「クエリのマージ」を、VLOOKUP関数のように使う
「横持ちデータ」を「縦持ちデータ」に変換する
ワンポイント:不要な列や行を削除する
「複製」と「参照」により、クエリを使い回す
PART3 「経営ダッシュボード」のクエリを作成する
フォルダーを指定して、データソースに接続する
分析の切り口となる“ディメンションテーブル”を作る
「複製」でほかのディメンションテーブルを作る
「地域」を北から南の順に並べ替える
ワンポイント:いつの間にか作られる「ヘルパークエリ」って何?
第2章 パワーピボットで、データモデルを構築する
PART1 パワーピボットを活用するメリット
複数テーブルをつないで新たな洞察を得る
パワーピボットを「アドイン」として有効化する
ピボットテーブルよりもパワフルに分析できる
PART2 時系列分析に必須のカレンダーテーブル
カレンダーテーブルの作り方
カレンダーテーブルを使いやすく加工する
ワンポイント:「日付テーブルとしてマーク」することの必要性
ワンポイント:「月」列を正しい順番に並び替えるには?
ワンポイント:どうカレンダーテーブルを作り、日付を計算すべきか?
PART3 リレーションシップで、複数データを関連付ける
データモデルの基本は“星型の表”=「スタースキーマ」
データ分析で必須となる「リレーションシップ」の作成
パワーピボットで「リレーションシップ」を作成する
ワンポイント:パワーピボットにテーブルを追加・削除する方法
PART4 使いこなしに必要な「DAX」の基礎知識
DAX関数の種類
DAX演算子
「計算列」と「メジャー」の違い
「SUM」と「SUMX」、末尾「X」の違い
時系列分析で活躍する「タイムインテリジェンス関数」
ワンポイント:メジャーの位置を移動して整理する
「CALCULATE」は「フィルター関数」
ワンポイント:メジャーと計算列、入力時の注意
非表示を上手に使い、計算ミスを防止する
ピボットテーブルで、DAXの基本を理解する
ワンポイント:DAX攻略のカギとなる、2つのコンテキスト
PART5 「経営ダッシュボード」に必要な作業を確認する
ワンポイント:モダンエクセルで知っておくと役立つプログラミング用語
第3章 経営ダッシュボードで、見える化する
PART1 映える「経理ダッシュボード」は、こう作る
“数字”に語らせる
経営ダッシュボードを導入する企業が増えている
留意すべき3つのポイントと、最適なグラフの選択
背景も工夫し、より“映える”ダッシュボードに
「コメント」機能を活用して内容を明示する
PART2 ピボットグラフを徹底活用する
ピボットグラフの作成
必ず「名前」を付ける
グラフの重ね合わせで「総額」を表示させる
「スライサー」で表示項目を選択可能にする
「スライサー」の見栄を整える
ピボットグラフを「値が大きい順」に自動で並べ替え
「タイムライン」で期間を選択可能にする
PART3 ピボットテーブルを上手に配置する
ピボットテーブルは「リンクされた図」でレイアウト
ピボットテーブルの見栄を整える
ワンポイント:表示単位はパワーピボットで設定するとよい
「リンクされた図」としてダッシュボードに貼り付け
「条件付き書式」でトップ5をハイライト表示
「スライサー」や「タイムライン」との接続も忘れずに
ワンポイント:最新版では「ピボットテーブル」ボタンがメニュー化
PART4 ランキングの推移表を表示する
RANKXとALLで売上ランキングを求める
ピボットグラフで「マーカー付き折れ線」を作成
データのない部分を非表示にする
ワンポイント:パワーピボットで表示されるアイコンの意味
ワンポイント:モダンExcel活用に便利なショートカットキー
PART5 目標値、実績値、達成率をビジュアル化する
「目標値」をデータモデルに追加する
横棒グラフを組み合わせて「レベルメーター」にする
「経営ダッシュボート」に移動してレイアウトを調節
メジャーを作成して「達成率」を求める
ワンポイント:「テーブル間のリレーションシップが必要である可能性」
「KPI」の機能を使って“信号機”を表示する
「目標期限」をテキストボックスに表示する
注目すべきKPIを「カードビジュアル」風に表示する
ワンポイント:テキストボックスをワンクリックでセルにリンクさせる
PART6 ピボットグラフで移動平均線を描く
「近似曲線の追加」で移動平均線を追加する
当年のデータがなければ、前年同月も表示しない
ワンポイント:Excel画面右側のウィンドウ(設定画面)を切り替える
第4章 最新データへ更新し、新たな洞察を得る
PART1 フォルダにデータを追加して更新する
フォルダーに新たなデータを追加する
カレンダーテーブルの範囲を更新する
データの保存場所を変更したとき
PART2 経営ダッシュボードから、データを読み取る
パワークエリか?それとも、パワーピボットか?
上記内容は本書刊行時のものです。