版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊
モダンExcel入門 村井 直志(著/文) - 日経BP
..
【利用不可】

モダンExcel入門 (モダンエクセルニュウモン) データ分析&可視化の新しい教科 (データブンセキ&カシカノアタラシイキョウカショ)

コンピュータ
このエントリーをはてなブックマークに追加
発行:日経BP
A5判
272ページ
定価 2,200円+税
ISBN
978-4-296-10932-6   COPY
ISBN 13
9784296109326   COPY
ISBN 10h
4-296-10932-4   COPY
ISBN 10
4296109324   COPY
出版者記号
296   COPY
Cコード
C0055  
0:一般 0:単行本 55:電子通信
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2021年6月4日
最終更新日
2021年6月5日
このエントリーをはてなブックマークに追加

紹介

●100万行のデータを「3秒」で集計・分析・可視化!
●数字のプロが伝授する、新しい時代のExcel活用法

データ社会ともいわれる現代において、数値を計算しているだけでは、ライバルに勝つことはできず、新しいビジネスを切り開くこともできません。データを収集・整理し、ファクトベースでそれを分析・視覚化して、新たな発見や洞察を得る――。そんな現代的(モダン)なExcelの活用法を、「モダンExcel」と呼んでもいいでしょう。

モダンExcelで「経営ダッシュボード」を作れば、ファイルを特定のフォルダーに投げ込むだけで、すぐにデータを可視化できます。しかも、地域や期間でデータを絞り込んだり、更新したりすることもワンクリックで全自動。そのような仕組みを、VBAなどのプログラミングスキルがなくても実現できてしまうのが、モダンExcelの真骨頂です。

実にさまざまなことが行えるモダンExcelですが、本書では経営管理の側面から次の4つの章に分けて解説します。

 第1章 データを収集・整理する機能としての「パワークエリ」の解説
 第2章 複雑なデータ分析をより簡単に実現する「パワーピボット」の解説
 第3章 上記2つを利用した「経営ダッシュボード」作成のポイントの解説
 第4章 最新データへの更新手順とその結果の見方の解説

経営管理に有効な「経営ダッシュボード」の作成過程を例に取り上げますが、それ以外の用途にも、モダンExcelは幅広く活躍します。商品企画やマーケティング、販売管理や経理・監査など、本書で解説するモダンExcelの機能を見れば、「自分のこの業務にも応用できる」というものがきっと見つかるでしょう。

IT部門ではない人でも分かるように基本から解説していますので、普段からExcelを使っている方なら誰でもご活用いただけます。練習に使えるサンプルデータもダウンロードできますので、ステップ・バイ・ステップでモダンExcelの操作方法を身に付け、ご自身のビジネスに応用することができます。

目次

はじめに
データをフォルダに投げ込む、それだけで可視化
もう存在しない“104万行の壁”
Excelで業績アップし続ける“あの会社”
そもそも「モダンExcel」って何だ?
従来ExcelとモダンExcelの新旧比較
本書におけるモダンExcelについて
サンプルデータご案内

第1章 パワークエリで、データを整える
PART1 データを抽出し、変換し、読み込む
 「ELT」とは何か
 「Power Query エディター」を起動する
 Excelシート上のデータをパワークエリに取り込む
 パワークエリの多彩な機能
 ワンポイント:エラーなどの「表示」もできる
 「適用したステップ」に処理過程が記載される
 「適用したステップ」と「詳細エディター」の関係
 「データ型」の種類と変更
 「銀行丸め」など、Excelと似て非なるところに注意
 ワンポイント:パワーピボットによる四捨五入
 パワークエリの処理結果をExcelシートに読み込む
 ワンポイント:コンテンツの有効化と警告への対処法

PART2 データクレンジングの基本を知る
 「テーブル」機能を活用しないと、大きなミスをする
 きれいなデータに整える
 表をパワークエリに取り込み
 列見出し(ヘッダー)も逃さずクレンジング
 余計な改行文字や空白文字を取り除く
 データがない箇所(null)を埋める
 「クエリのマージ」を、VLOOKUP関数のように使う
 「横持ちデータ」を「縦持ちデータ」に変換する
 ワンポイント:不要な列や行を削除する
 「複製」と「参照」により、クエリを使い回す

PART3 「経営ダッシュボード」のクエリを作成する
 フォルダーを指定して、データソースに接続する
 分析の切り口となる“ディメンションテーブル”を作る
 「複製」でほかのディメンションテーブルを作る
 「地域」を北から南の順に並べ替える
 ワンポイント:いつの間にか作られる「ヘルパークエリ」って何?

第2章 パワーピボットで、データモデルを構築する
PART1 パワーピボットを活用するメリット
 複数テーブルをつないで新たな洞察を得る
 パワーピボットを「アドイン」として有効化する
 ピボットテーブルよりもパワフルに分析できる

PART2 時系列分析に必須のカレンダーテーブル
 カレンダーテーブルの作り方
 カレンダーテーブルを使いやすく加工する
 ワンポイント:「日付テーブルとしてマーク」することの必要性
 ワンポイント:「月」列を正しい順番に並び替えるには?
 ワンポイント:どうカレンダーテーブルを作り、日付を計算すべきか?

PART3 リレーションシップで、複数データを関連付ける
 データモデルの基本は“星型の表”=「スタースキーマ」
 データ分析で必須となる「リレーションシップ」の作成
 パワーピボットで「リレーションシップ」を作成する
 ワンポイント:パワーピボットにテーブルを追加・削除する方法

PART4 使いこなしに必要な「DAX」の基礎知識
 DAX関数の種類
 DAX演算子
 「計算列」と「メジャー」の違い
 「SUM」と「SUMX」、末尾「X」の違い
 時系列分析で活躍する「タイムインテリジェンス関数」
 ワンポイント:メジャーの位置を移動して整理する
 「CALCULATE」は「フィルター関数」
 ワンポイント:メジャーと計算列、入力時の注意
 非表示を上手に使い、計算ミスを防止する
 ピボットテーブルで、DAXの基本を理解する
 ワンポイント:DAX攻略のカギとなる、2つのコンテキスト

PART5 「経営ダッシュボード」に必要な作業を確認する
 ワンポイント:モダンエクセルで知っておくと役立つプログラミング用語

第3章 経営ダッシュボードで、見える化する
PART1 映える「経理ダッシュボード」は、こう作る
 “数字”に語らせる
 経営ダッシュボードを導入する企業が増えている
 留意すべき3つのポイントと、最適なグラフの選択
 背景も工夫し、より“映える”ダッシュボードに
 「コメント」機能を活用して内容を明示する

PART2 ピボットグラフを徹底活用する
 ピボットグラフの作成
 必ず「名前」を付ける
 グラフの重ね合わせで「総額」を表示させる
 「スライサー」で表示項目を選択可能にする
 「スライサー」の見栄を整える
 ピボットグラフを「値が大きい順」に自動で並べ替え
 「タイムライン」で期間を選択可能にする

PART3 ピボットテーブルを上手に配置する
 ピボットテーブルは「リンクされた図」でレイアウト
 ピボットテーブルの見栄を整える
 ワンポイント:表示単位はパワーピボットで設定するとよい
 「リンクされた図」としてダッシュボードに貼り付け
 「条件付き書式」でトップ5をハイライト表示
 「スライサー」や「タイムライン」との接続も忘れずに
 ワンポイント:最新版では「ピボットテーブル」ボタンがメニュー化

PART4 ランキングの推移表を表示する
 RANKXとALLで売上ランキングを求める
 ピボットグラフで「マーカー付き折れ線」を作成
 データのない部分を非表示にする
 ワンポイント:パワーピボットで表示されるアイコンの意味
 ワンポイント:モダンExcel活用に便利なショートカットキー

PART5 目標値、実績値、達成率をビジュアル化する
 「目標値」をデータモデルに追加する
 横棒グラフを組み合わせて「レベルメーター」にする
 「経営ダッシュボート」に移動してレイアウトを調節
 メジャーを作成して「達成率」を求める
 ワンポイント:「テーブル間のリレーションシップが必要である可能性」
 「KPI」の機能を使って“信号機”を表示する
 「目標期限」をテキストボックスに表示する
 注目すべきKPIを「カードビジュアル」風に表示する
 ワンポイント:テキストボックスをワンクリックでセルにリンクさせる

PART6 ピボットグラフで移動平均線を描く
 「近似曲線の追加」で移動平均線を追加する
 当年のデータがなければ、前年同月も表示しない
 ワンポイント:Excel画面右側のウィンドウ(設定画面)を切り替える

第4章 最新データへ更新し、新たな洞察を得る
PART1 フォルダにデータを追加して更新する
 フォルダーに新たなデータを追加する
 カレンダーテーブルの範囲を更新する
 データの保存場所を変更したとき

PART2 経営ダッシュボードから、データを読み取る
 パワークエリか?それとも、パワーピボットか?

著者プロフィール

村井 直志  (ムライ タダシ)  (著/文

日本公認会計士協会東京会コンピュータ委員長(通算3期)、同・経営・業務・税務の各委員、中小企業基盤整備機構IT 推進アドバイザー、上場会社役員、第三者委員会委員などを歴任。「BIG4」と呼ばれる大手監査法人で金融機関やメーカーなどの法定監査、IT 監査、IPO 支援、M&A 支援などの業務に従事後、独立。3大メガバンク系シンクタンクや自治体などでの講演活動も行う。『会社四季報から始める企業分析 最強の会計力』(東洋経済新報社、共著)、『経営を強くする 会計7つのルール』(ダイヤモンド社、別途翻訳本)、『Excelによる不正発見法 CAATで粉飾・横領はこう見抜く』(中央経済社)ほか、会計分野の著作も上梓。

上記内容は本書刊行時のものです。