.
【利用不可】
書店員向け情報 HELP
出版者情報
亡命者たちの上海楽壇
租界の音楽とバレエ
発行:音楽之友社
四六判
248ページ
定価
2,600円+税
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 書店発売日
- 2019年2月16日
- 登録日
- 2018年11月28日
- 最終更新日
- 2019年3月14日
書評掲載情報
2019-06-02 |
読売新聞
朝刊 評者: 加藤徹(明治大学教授、中国文化学者) |
MORE | |
LESS |
紹介
租界都市上海には、欧米人による音楽文化が深く根付いており、19世紀にはオーケストラや西洋式劇場を有していた。さらに20世紀に入ると、ロシア革命を逃れたロシア人亡命者、ナチの迫害を逃れたユダヤ人避難民のなかの第一級の音楽家が、ペテルブルク、モスクワ、パリ、ベルリン、ヴィーンなどの最前線の音楽を、上海租界にもたらした。本書では1920年~40年代の、亡命者たちの「上海楽壇」における音楽とバレエの実像を、精密かつ鮮明に描き出す。オーケストラ・演奏家・バレエ団などが、いつ、何を上演し、人々がどう受け止めたのかは、これまで明らかになっていなかったが、近年公開やデータベース化が進む上海租界で発行された外国語新聞を通して、読み取れるようになった。また、朝比奈隆、小牧正英、山田耕筰、原善一郎など多くの日本人に引き継がれた上海楽壇からの遺産の様相、および興行主A.ストロークのアジア・ツアーの全容も、本書で初めて明らかになる。
目次
第1章 ライシャム劇場――西洋と東洋の万華鏡
第2章 上海楽壇――モダニズムからコンテンポラリーへ
第3章 上海バレエ・リュス――極東でディアギレフを追い求めたカンパニー
第4章 巡業するヴィルトゥオーソたち――興行主A.ストロークのアジア・ツアー
第5章 外地と音楽マネジメント――原善一郎と上海人脈
上記内容は本書刊行時のものです。