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よくわかる日本音楽基礎講座~雅楽から民謡まで 増補・改訂版 福井 昭史(著/文) - 音楽之友社
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よくわかる日本音楽基礎講座~雅楽から民謡まで 増補・改訂版 (ヨクワカルニホンオンガクキソコウザガガクカラミンヨウマデゾウホカイテイバン)

芸術
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発行:音楽之友社
B5判
160ページ
定価 2,400円+税
ISBN
978-4-276-32168-7   COPY
ISBN 13
9784276321687   COPY
ISBN 10h
4-276-32168-9   COPY
ISBN 10
4276321689   COPY
出版者記号
276   COPY
Cコード
C1073  
1:教養 0:単行本 73:音楽・舞踊
出版社在庫情報
在庫あり
書店発売日
登録日
2018年3月8日
最終更新日
2020年3月24日
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紹介

小・中学校の学習指導要領において必須事項とされる「我が国(郷土)の音楽」の指導にあたり知っておくべき基礎事項が網羅されている音楽指導ブック。「日本音楽とは何か?」から始まり、雅楽・能楽・三味線音楽など、個性豊かな日本音楽をコンパクトに分かりやすく分類・整理されていて、日本音楽の基礎を学ぶための入門書として、かつ諸用語や音階、楽器などについていつでも振り返られる資料として、音楽科教員はもちろん、教員志望の学生や趣味として日本音楽に興味を持つ方にも大きくおススメできる。大学における「日本音楽概論」「日本音楽鑑賞論」などのテキストにも最適である。今回の増補・改訂では、新学習指導要領の日本音楽の項目の追加や日本音楽に関連する興味深いトピックやエピソードの追加が行われた。デザインも一新され、それぞれの項目ごとに読みやすくなり、困ったときにそばに置いておきたいブックである。

目次

はじめに―知ろう、伝えよう、日本の音楽を!

序章 日本の音楽とその種類
1. 芸能や種目による分類
2. 声楽曲・器楽曲による分類
3. 時代による分類

第1章 日本の音楽・概要と鑑賞
[1. 雅楽]
1. 雅楽の歴史
2. 雅楽の種目とその性格
3. 雅楽の楽器
4. 雅楽のリズム
5. 雅楽の楽曲構成
6. 雅楽の音階・調子
見どころ・ききどころ 雅楽《越天楽》・《四天王寺精霊会の舞楽》
参考資料「正倉院の楽器」
[2. 能楽]
1. 能楽の歴史
2. 能楽の役籍と流派
3. 能の種類と公演形態
4. 形式
5. 能楽の音楽
見どころ・ききどころ 能《船弁慶》・能《羽衣》
[3. 琵琶楽]
1. 琵琶楽の歴史
2. 琵琶楽の音楽
見どころ・ききどころ 平家琵琶《那須与一》と筑前琵琶《那須与市》
[4. 箏曲]
1. 箏曲の歴史
2. 箏曲の分類
3. 箏曲の流派
4. 楽器と調弦
5. 楽譜と伝承
見どころ・ききどころ 箏曲《六段の調》
[5. 三味線音楽]
1. 三味線音楽の歴史
2. 楽器と調弦
3. 三味線音楽の種類と性格
4. 三味線の奏法
見どころ・ききどころ 長唄《勧進帳》と歌舞伎《勧進帳》・義太夫節《野崎村の段》・歌舞伎《連獅子》
[6. 尺八楽]
1. 尺八楽の歴史
2. 楽曲の種類
3. 楽器と音律
4. 尺八の表現
5. 尺八の楽譜と伝承
見どころ・ききどころ 尺八本曲《鹿の遠音》・尺八本曲《鶴の巣籠》
参考資料「伝統音楽を担ってきた人々 その1 家元制度・家の芸」
[7. 新日本音楽・新邦楽・現代邦楽]
1. 西洋音楽の作曲技法の導入
2. 楽器の改良
3. 新しい奏法の開発
4. 種目や流派をこえた重奏や合奏
参考資料「伝統音楽を担ってきた人々 その2 盲人音楽家の芸」
[8. 民謡・民俗芸能の音楽]
1. 民謡
2. 民俗芸能の音楽
3. 音楽文化の地域的な広がり
(1)北海道アイヌの音楽
(2)沖縄の音楽
参考資料「人々の生活と音楽」・「音楽の伝播と派生」

第2章 日本の音楽・その特質
[1. リズム・テンポ]
1. 拍節的でないリズムが多い日本の伝統音楽
2. 独特の拍子感と2拍子が多い日本の伝統音楽
3. 次第に速くなるテンポ
4. 特徴的なリズムや拍子
参考資料「日本語のリズム感」
[2. 楽式・楽曲の構成]
1. 段物・残楽
2. 掛け合い
3. 音頭一同形式
4. 序破急
[3. 音階]
1. 二音旋律・三音旋律
2. 4種類のテトラコード
3. 日本の音階
4. さまざまな名称が付けられた日本の音階
参考資料「ヨナ抜き音階の音楽」
[4. 節回し・旋律法]
[5. 微小な音程を伴う旋律]
[6. 音の重なり]
[7. 音色の表現]
[8. 伝承と学習方法]
[9. 伝統音楽の楽譜・記譜法]
1. 雅楽の声楽・神楽歌《早韓神》の記譜法
2. 仏教の声明の記譜法
3. 尺八の記譜法 4. 箏曲段物、雅楽の楽器の記譜法

第3章 学校教育と日本の音楽
1. 明治から戦前までの学校教育における日本の伝統音楽
2. 学習指導要領における日本の伝統音楽
指導資料「 日本のリズム・日本の音階による即興と創作」
3. 鑑賞の指導内容と共通教材
4. 日本の伝統音楽を教材とした鑑賞指導の教材研究

*資料一覧
日本の楽器
日本音楽の用語集
参考文献

おわりに―デリケートでエネルギッシュな日本の音楽

著者プロフィール

福井 昭史  (フクイ アキフミ)  (著/文

長崎大学名誉教授。武蔵野音楽大学音楽学部作曲学科卒業。〔職歴〕東京都公立中学校教諭、長崎大学教授。〔著書〕『ソルフェージュⅠ~Ⅲ』(協楽社・1977~79)、『学習指導案作成教本・音楽科』(共著・蒼丘書林・1988)、『授業の評価・音楽編』(音楽之友社・1997)、『音楽科授業の指導と評価』(音楽之友社・2004)、「中学校の鑑賞教育を考える」(月刊誌『音楽鑑賞教育』・音楽鑑賞教育振興会・2002~2004年度連載)、「鑑賞授業ここがツボ」(月刊誌『教育・中学高校版』・音楽之友社・2002~2004年度連載)、その他著書、論文多数。

上記内容は本書刊行時のものです。