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作曲家から見たピアノ進化論 野平 一郎(著/文) - 音楽之友社
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作曲家から見たピアノ進化論 (サッキョクカカラミタピアノシンカロン)

芸術
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発行:音楽之友社
四六判
224ページ
定価 2,000円+税
ISBN
978-4-276-21067-7   COPY
ISBN 13
9784276210677   COPY
ISBN 10h
4-276-21067-4   COPY
ISBN 10
4276210674   COPY
出版者記号
276   COPY
Cコード
C1073  
1:教養 0:単行本 73:音楽・舞踊
出版社在庫情報
在庫あり
書店発売日
登録日
2015年8月13日
最終更新日
2019年2月5日
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紹介

『音楽の友』連載(2010年1月号~2012年3月号)に一部、加筆修正を施したもの。ピアノの誕生から現代まで、改良を重ねてきた楽器製作者たち、それとともに変化した作曲家(&演奏家)の楽器への要求、そして生み出されたピアノ作品の数々、新たな音の響きや演奏技術……。例えば、《熱情ソナタ》に見られる強弱の遊びや超高・低音域の使用は、ベートーヴェンがエラールという楽器に出会わなければ生まれなかったであろう。本書ではこうした、ピアノを取り巻く作曲家・楽器・作品のかかわりを描く。そして、著者はそれを「昔の物語」として終わらせない。「作曲家=ピアニスト」という図式が終了した今、私たちは新たなピアノの可能性を探る必要に迫られているのだ。自身が作曲家&ピアニストである野平一郎氏による、示唆に富んだピアノ進化論は、「クラシック音楽の未来」にも大きな課題を提示する。

目次

1. 鍵盤楽器の栄枯盛衰

2. ピアノが産声を上げた瞬間

3. ジルバーマンとバッハのすれ違い

4. バッハ一家とピアノの関わり

5. ハイドンのピアノ・ソナタ、ウィーンとロンドンの二つの異なるピアノ

6. モーツァルトを取り巻くピアノの世界【前半生】

7. モーツァルトを取り巻くピアノの世界【後半生】

8. モーツァルトからベートーヴェンへ  

9. ピアノへの新しい音響を追求したベートーヴェン

10. ベートーヴェンが手に入れた新しい楽器の存在

11. ベートーヴェン後期作品にみられる二つの特徴 

12. ウィーン式アクションのジョセフ・ブロードマンのピアノ

13. ピアノを新たな段階へと進ませたシューベルトの存在

14. 移ろいやすく不安に揺れ動くロマン派の旋律

15. ピアノ・メーカーが力強いピアノを目指し始める

16. 最高度のテクノロジーを搭載したリストのピアノ

17. ハンブルクとウィーン 二つの時代

18. フランスの魅惑のピアニズム (1)

19. フランスの魅惑のピアニズム (2)

20. シェーンベルクの冒険

21. 東欧からの新しい動き

22. ロシアのさまざまなピアニズム

23. 楽器の新たな発展 (1)

24. 楽器の新たな発展 (2)

25. メシアンと戦後のフランス

26. 20 世紀後半のピアノ作家たち

27. 日本のピアノ作品

28. ピアノ進化論の最後に

あとがき

著者プロフィール

野平 一郎  (ノダイラ イチロウ)  (著/文

1953年生まれ。ピアニスト、作曲家。東京芸術大学教授、静岡音楽館AOI芸術監督。東京芸大、同大学院修了後、パリ国立高等音楽院に学ぶ。卒業後もIRCAMなどで電子音楽を学ぶ。ピアニストとしてソロや室内楽奏者として活躍、作曲家としても多くの委嘱作品がある。サントリー音楽賞(2004年)など受賞多数。楽譜『標準版・バッハ:インヴェンションとシンフォニア』(2014・音楽之友社)における充実した解説は好評を博している。

上記内容は本書刊行時のものです。