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ブルクミュラー 25の不思議 飯田 有抄(著/文) - 音楽之友社
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ブルクミュラー 25の不思議 (ブルクミュラーニジュウゴノフシギ) なぜこんなにも愛されるのか

芸術
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発行:音楽之友社
四六判
256ページ
並製
定価 1,900円+税
ISBN
978-4-276-14333-3   COPY
ISBN 13
9784276143333   COPY
ISBN 10h
4-276-14333-0   COPY
ISBN 10
4276143330   COPY
出版者記号
276   COPY
Cコード
C1073  
1:教養 0:単行本 73:音楽・舞踊
出版社在庫情報
在庫あり
書店発売日
登録日
2015年8月13日
最終更新日
2023年5月12日
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書評掲載情報

2014-03-16 毎日新聞
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紹介

『ブルクミュラー 25の練習曲』は誰もが知っている超人気ピアノ曲集だ。「アラベスク」や「貴婦人の乗馬」などは小学校の音楽室のピアノで女子が弾く定番レパートリーで、多くの人が必ずどこかで耳にしている。『バイエル』に続く教則本としてピアノ学習者なら誰しも弾く曲集であるが、その作曲者については、これまでほとんど知られず、関心ももたれてこなかった。しかし、多くの日本人の思い出の中に「ブルクミュラー」はしっかりと存在する。その不思議を考えるのが本書である。この知られざる作曲家の人物や活動、作品を紹介し、なぜ日本の多くの出版社がブルクミュラーの楽譜を出版し、なぜその多くの曲名がそれぞれ違っているのか、日本にどのように伝わり広まったか、どのように教えられ演奏されてきたか、なぜ『25の練習曲』から紙芝居やダンスが生まれたのか、そして、なぜ私たちはこれほどまでにブルクミュラーが好きなのか、を探っていく。ブルクミュラーの不思議を探ることは、私たちの音楽体験を考えることなのだ。

目次

◆プロローグ 知っているようで知らない「ブルクミュラー」



◆第1章「ブルクミュラー25」の不思議――ピアノ界の超ロングセラー

不思議1 暗黙の了解――「ブルクミュラー」といえば・・

不思議2 大ベストセラーの不思議

不思議3 タイトルミステリー1 消えた女(スティリアンヌ)

不思議4 タイトルミステリー2 唐草模様とお姫さま(たなかすみこ版からの妄想)

不思議5 「12の練習曲」にもタイトルが付いていた!

不思議6 「25の練習曲」はシリーズものだった?

不思議7 タイトルミステリー3 牧場の謎~「18の練習曲」



◆第2章 知られざる作曲家――ブルクミュラーの人物像

不思議8 ブルクミュラーって誰? ショパンと同時代のパリを生きた作曲家

不思議9 練習曲以外の作品はなぜ忘れ去られたか?

不思議10 知られざるバレエ作曲家としての顔

不思議11 実は最大のヒット作、バレエ音楽「ラ・ペリ」

不思議12 天才と謳われた弟ノルベルト・ブルクミュラー



◆第3章 ニッポン伝来――日本人とブルクミュラー

不思議13 「ブルクミュラー」のニッポン伝来はいつ?

不思議14 出版史1 日本版「ブルクミュラー」が登場!(明治~1950年)

不思議15 出版史2 高度経済成長期から原典回帰へ(1950年~1990年代~現在)

不思議16 どっちがどっち? 混同されるブルクミュラー兄弟

不思議17 語られる「ブルクミュラー」1~戦後のピアノ教材研究

不思議18 語られる「ブルクミュラー」2~ピアノ雑誌の特集(1990年以降)

不思議19 ブルクミュラーと名づけられたピアノ



◆第4章 ブルクミュラー大好き!――ブルクミュラーの宇宙

不思議20 アレンジで広がる「ブルクミュラー」の世界

不思議21 ブルクミュラーの名を冠したコンクールがあった!

不思議22 「教材」から「作品」へ――ブルクミュラー録音史

不思議23 「ブルクミュラー」が紙芝居になった! インタビュー形式

不思議24 「ブルクミュラー」がダンスになった! インタビュー形式

不思議25 語られる「ブルクミュラー」3~習う側の言葉



◆ブルクミュラーゆかりの地を訪ねて――レーゲンスブルクを加えて旅行記とする

◆エピローグ なぜ、こんなにも愛されるのか?対談形式



◆資料 作品表、ディスコグラフィー

◆コラム

著者プロフィール

飯田 有抄  (イイダ アリサ)  (著/文

音楽ライター/翻訳。東京芸術大学大学院音楽研究科修了。楽譜やCD、演奏会プログラムの楽曲解説、雑誌にインタビュー記事など執筆。著書『あなたがピアノを続けるべき11の理由』(ヤマハ・ミュージック・メディア)。

前島 美保  (マエシ マミホ)  (著/文

日本音楽史研究。東京芸術大学大学院音楽研究科修了。『十八世紀上方歌舞伎音楽の研究―囃子方を中心に―』で博士号取得。「ブルクミュラーの生涯と日本『ブルク』事始」(『ムジカノーヴァ』)。ぶるぐ協会主宰。

上記内容は本書刊行時のものです。