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出版者情報
バッハ、神と人のはざまで
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 書店発売日
- 2021年4月12日
- 登録日
- 2021年3月11日
- 最終更新日
- 2021年4月12日
書評掲載情報
2021-06-06 |
読売新聞
朝刊 評者: 苅部直(東京大学教授・政治学者) |
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紹介
世界的バッハ演奏の第一人者、バッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)音楽監督の鈴木雅明、待望の単著刊行!
作曲家自身を超え、より崇高な価値へと世界中で再創造され続け、人々を惹きつけてやまないバッハの音楽。その音楽と、そこから溢れ出る恵みを我々に届けるために、楽譜と睨み合い、心に去来した様々な断片――マタイ、ヨハネ、ロ短調ミサ、カンタータ、指揮、オルガン、旅……。
BCJファンが毎公演楽しみにしている定期公演プログラム「巻頭言」から、自身の著作集所収にふさわしい原稿を厳選。編み直し、書き下ろしの「キリスト教音楽 曲種ノート」やバッハの価値を改めて定義した序文(はじめに)、未公開写真などを加え、1冊の本としてまとめた。
目次
はじめに
■レオンハルトとコラール~マタイ受難曲二〇一二年
1.ヨハネ受難曲
語り終えたもの~ヨハネ受難曲
ヨハネ受難曲のシンメトリー~権威と十字架と
復活祭オラトリオとヨハネ受難曲
■弛みなく流れる大河のごとく~マタイ受難曲二〇一四年
2.ロ短調ミサ曲
ロ短調ミサ曲~隠された十字架
二〇一一 ロ短調ミサ曲の旅
■バセットヒェンのアリア~マタイ受難曲二〇一五年
3.教会カンタータ
祈りのカンタータ BWV 12
古きものと新しきもの コラール・カンタータ BWV1
夕暮れと罪 BWV6、42
カノンの放棄が意味するもの コラール・カンタータ BWV9
教会カンタータ全曲演奏完結
4.世俗カンタータ
バッハはオペラを知っていた 農民カンタータ BWV212
パンとフェーブスの歌合戦 BWV201 オルテガの『大衆の反逆』
時の刻みを逃れて バッハのカンタータが伝える希望 BWV198
5.モテット、クリスマス・オラトリオ
葬儀のモテット~死者に向けた希望の言葉
クリスマス・オラトリオ~創造と救いと真理の響き
■「ふたつを一緒に」Due Chori in unisono~マタイ受難曲二〇一六年
6.バッハと楽器
トランペットの名手マドゥフとの出会い
狩のホルン
クルスベルヘンのチェンバロ
7.バッハ、時代を超えて
メンデルスゾーンのコラール・カンタータ~バッハの継承者として
永遠の光(ルクス・エテルナ) モーツァルトの美
■「何を見るか」「どこへ行くか」~マタイ受難曲二〇一七年
8.オルガンと旅
バッハの音楽を伝える旅
荘重さGravitätへの傾倒~バッハとオルガン
光と闇の対立~アムステルダムにて
■完全なる調和と秩序の象徴~マタイ受難曲二〇一九年
◎キリスト教音楽 曲種ノート 鈴木雅明
おわりに
上記内容は本書刊行時のものです。