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ソナタ形式の修辞学 マーク・エヴァン・ボンズ(著/文) - 音楽之友社
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ソナタ形式の修辞学 古典派の音楽形式論

発行:音楽之友社
A5判
368ページ
定価 4,600円+税
ISBN
9784276101630
Cコード
C1073
教養 単行本 音楽・舞踊
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2018年4月21日
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紹介

音楽形式とは何か。ソナタ形式とは何か。当時の人々にどう理解されていたか。――本書は19世紀に「ソナタ形式」と呼ばれるようになった西洋近代で最も重要な音楽形式について、18~19世紀の理論や美学的記述を再読することによって、当時の基本的教養であった修辞学の観点から再考し、それが現代における古典派音楽の理解にどう寄与するかを問う。
「修辞学(対象や考え、あるいは情緒を聴き手にとって説得力のあるものにする技術)はこの時期のあらゆる芸術に枠組みを提供しており、音楽との対応関係はとりわけ密接なものでした。(中略)楽想が導入され、労作され、強化される順序は、弁論の構造と明確に対応していました。18~初期19世紀の作曲家たちや理論家たちはこのことを認識し、この考え方について詳細に説明し、音楽の諸形式と雄弁術の諸形式との対応関係を主張したのです。(著者による「日本語版への緒言」より)

目次

日本語版への緒言

序 章 音楽形式とメタファー

第1章 音楽形式のパラドックス
    形式の生成論と規範論
    ソナタ形式と定義の限界
 
第2章 修辞学と18世紀における音楽形式の概念
    修辞学と18世紀美学の実践的傾向
    言語としての音楽
    音楽の文法と音楽の修辞学
    修辞学と作曲プロセスの理論
    旋律と形式の主題的基盤
    ジャンル、形式的慣習、個人的才能

第3章 19世紀以降の形式メタファーにおける継続と変化
    19世紀における修辞学的比喩の継続
    有機体のメタファーと音楽形式のパラドックスの出現
    三つの事例研究:レイシャ、マルクス、シェーンベルク
  
第4章 修辞学と器楽の自律性
    修辞学と「楽想」
    修辞学と18世紀後期・19世紀初期の分析

第5章 修辞学と大規模形式の分析における聴き手の役割
    聴き手志向の形式理論
    プロットを聴く:形式的原型の修辞学
    音楽的弁論の分析:ハイドンの交響曲 第46番 ロ長調の第1楽章  


訳者による付論「本書の理解のために」
訳者後書き

文献表
索引

著者プロフィール

マーク・エヴァン・ボンズ  (マークエヴァンボンズ)  (著/文

ノース・カロライナ大学チャペル・ヒル校ケアリー・C. ボッシマー卓越教授(音楽学)。専門は18、19 世紀の西洋音楽、とりわけ器楽とその美学、理論。ハーヴァード大学でハイドンのソナタ形式における擬似再現の問題を扱った論文で博士号を取得。本書に続いて、ベートーヴェン以後の交響曲、1800年頃の美学的転換(邦訳『「聴くこと」の革命』)に関する著作を上梓。最近著に『絶対音楽――ある理念の歴史』(2014)。

土田 英三郎  (ツチダ エイザブロウ)  (翻訳

東京藝術大学音楽学部楽理科教授(音楽学)。研究課題は、西洋音楽における音楽形式と音楽形式理論の歴史、交響曲の歴史、ベートーヴェン研究など。
著書に『ブルックナー』(新潮文庫)、『ベートーヴェン全集』全10巻(共著、講談社)、『ベートーヴェン事典』(共著、東京書籍)、『転換期の音楽』(共著)、スコア解説『ベートーヴェン 交響曲 第5番』、『同 第9番』『同 第3番』『同 第6番』(以上、音楽之友社)などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。