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出版者情報
「社会を変えよう」といわれたら
- 書店発売日
- 2019年4月17日
- 登録日
- 2019年3月2日
- 最終更新日
- 2019年3月12日
書評掲載情報
2024-08-24 |
東京新聞/中日新聞
朝刊 評者: 小林哲夫(ジャーナリスト) |
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紹介
冷戦後の世界秩序の変化に対応できなかった矛盾が噴出する3・11後の日本社会。この間デモや社会運動、政治に様々に参与してきた私たちの経験を戦後史のなかで叙述し、社会を変える力と協働の足場を解明した意欲作。
目次
はじめに――平成の終わり、嵐の前の静けさ
第1章 安倍政権とは何者か
ミネルヴァの梟は迫りくる黄昏に飛び立つ
引き裂かれていく二つの顔
「非常識」な支配
日本国憲法における「同意にもとづく支配」
「政治改革」がもたらした支配の条件
反ファシズム条項が危機にさらされている
「非常識な支配」にむかった反動的動機
「アベノミクス」という支配の技法
「新しい政治」をつくるには
第2章 私たちは戦後をどう生きてきたか
戦後七〇年の社会運動の遺産と負債
日本の社会運動は本当に「弱かった」のか
「戦後」はどこからはじまったか
「60年安保闘争」が「国民」を生み出した
高度経済成長と大衆社会
学生運動の衰退
住民運動と革新自治体の台頭
「豊かな社会」日本の困難
「失われた四半世紀」と日本社会の変容
「3・11後」にむかって
第3章 3・11後の社会運動と日本のかたち
1 3・11後の社会運動はなにを変えたのか
社会運動に参加する動機
「危機」は「危険」だが「機会」でもある
危機の下での化学反応
変化の長い軌道から生まれる変革
「共有体験」と「闘争経験」は引き継がれる
すでに社会は変化している
2 3・11後の社会運動は政治を変えたのか
対抗的政治と第三極
「ポピュリズム」とは何か
さまざまな内容をもつポピュリズム
ポピュリズムと民主主義の危機
現代日本のポピュリズム
二〇一七年東京都議会議員選挙
二〇一七年総選挙で大失敗したポピュリスト
リベラルなポピュリズム政党の誕生
新自由主義的ポピュリズムの失墜
日本共産党は変わったのか
政治の「アンカー」の役割
3 若者は保守化したのか
社会運動に参加する若者が少ない
二〇一五年安保法制反対運動に登場した学生たち
大学という「拠点」の喪失
台湾、香港の社会運動との違い
安倍政権下で顕著になった低投票率
若者が「保守」しようとしているもの
「反動」ではなく「進歩」のきざし
4 「日本のかたち」が変わる
変わらないためには、変わらなければならない
二〇一八年沖縄県知事選挙
「イデオロギーではなくアイデンティティ」
「デマと夢」を打ち砕いたもの
沖縄県知事選挙のプロセスから学ぶ
「アジアのなかの日本」という現実的な目標
日本国憲法を「再発見」する
「アジアのなかの日本」における日本国憲法の意味
あとがき
上記内容は本書刊行時のものです。