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名場面で味わう日本文学60選 平野啓一郎(著/文) - 徳間書店
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名場面で味わう日本文学60選 (メイバメンデアジワウニホンブンガクロクジュッセン)

文芸
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発行:徳間書店
四六判
縦188mm 横128mm
320ページ
定価 2,000円+税
ISBN
978-4-19-865204-3   COPY
ISBN 13
9784198652043   COPY
ISBN 10h
4-19-865204-X   COPY
ISBN 10
419865204X   COPY
出版者記号
19   COPY
Cコード
C0095  
0:一般 0:単行本 95:日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2021年3月9日
最終更新日
2021年3月9日
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紹介

6人の慧眼が選ぶ必読の「名場面」集!
【全作解説つき】

ネタバレ御免!
1作10分、贅沢な文学体験

芥川龍之介 三島由紀夫 川端康成
夏目漱石 武田麟太郎 梶井基次郎
谷崎潤一郎 村上春樹 永井荷風
向田邦子 樋口一葉 田山花袋
――などなど、日本文学の代表60作を網羅!

「ここに取り上げられた『名場面』の数々は、多くの人が納得するものもあれば、寧ろ、これまで注目されてこなかったが、新たな『名場面』候補として野心的に提案されたものも少なくない。こうした『名場面』に着目した文学史の風景自体が、これまでありそうで、なかったのだから、それも必然的なことだった。しかし、一度、この認識に立てば、今後は『名場面ハンター』として、名作のここぞという箇所に目を光らせる読み手にもなり得ることだろう。
〈平野啓一郎「はじめに」より〉


【目次】全作解説つき
案内人① 平野啓一郎
●芥川龍之介『蜜柑』
●林京子『ミッシェルの口紅』
●三島由紀夫『金閣寺』
●森鴎外『阿部一族』
●泉鏡花『歌行燈』
●大江健三郎『新しい人よ眼ざめよ』
など

案内人② 阿部公彦
●川端康成『雪国』
●上林暁『花の精』
●森鴎外『渋江抽斎』
●志賀直哉『城の崎にて』
●夏目漱石『明暗』
●川崎長太郎『鳳仙花』
など

案内人③ ロバートキャンベル
●武田麟太郎『黴の花』
●吉野源三郎『君たちはどう生きるか』
●アーネスト・ホーブライト『東京ロマンス』
●梶井基次郎『泥濘』
●岡本綺堂『銀座の朝』
●岡本かの子『混沌未分』
など

案内人④ 鴻巣友季子
●安部公房『箱男』
●河野多惠子『みいら採り猟奇譚』
●川上弘美『神様』
●いとうせいこう『ノーライフキング』
●夏目漱石『吾輩は猫である』
●村上春樹『風の歌を聴け』
など

案内人⑤ 田中慎弥
●池澤夏樹『マシアス・ギリの失脚』
●佐多稲子『水』
●谷崎潤一郎『春琴抄』
●永井荷風『勲章』
●田中英光『オリンポスの果実』
●向田邦子『かわうそ』
など

案内人⑥ 中島京子
●樋口一葉『たけくらべ』
●石牟礼道子『椿の海の記』
●幸田文『流れる』
●大岡昇平『出征』
●太宰治『富嶽百景』
●安岡章太郎『ガラスの靴』
など

著者プロフィール

平野啓一郎  (ヒラノケイイチロウ)  (著/文

1975年生まれ。京都大学法学部卒業。99年、大学在学中に『日蝕』で芥川賞を受賞。『決壊』で芸術選奨文部大臣新人賞(2009年)、『ドーン』でBunkamuraドゥマゴ文学賞(09年)、『マチネの終わりに』で渡辺淳一文学賞(17年)、『ある男』で読売文学賞(19年)を受賞。著書はほかに『滴り落ちる時計たちの波紋』『かたちだけの愛』『私とは何か 「個人」から「分人」へ』『空白を満たしなさい』『「カッコいい」とは何か』など。

阿部公彦  (アベマサヒコ)  (著/文

1966年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科教授。東京大学文学部卒、同修士を経てケンブリッジ大学で博士号取得。専門は英米文学。日本の詩や小説も研究対象にしている。小説「荒れ野に行く」で早稲田文学新人賞(98年)、文学論『文学を〈凝視〉する』でサントリー学芸賞(2013年)を受賞。著書はほかに『英詩のわかり方』『小説的思考のススメ』など、訳書に『フランク・オコナー短篇集』など。

ロバートキャンベル  (ロバートキャンベル)  (著/文

1957年生まれ。ハーバード大学大学院東アジア言語文化学科博士課程修了。文学博士。専門は近世・近代日本文学。東京大学大学院総合文化研究科教授を経て、国文学研究資料館館長に就任。著書に『読むことの力』『ロバートキャンベルの小説家神髄』『井上陽水英訳詞集』、共編に『江戸の声 黒木文庫でみる音楽と演劇の世界』『東京百年物語』、校注に『漢文小説集』『海外見聞集』など。

鴻巣友季子  (コウノスユキコ)  (著/文

1963年生まれ。翻訳家、文芸評論家。英語圏の現代および古典文学の翻訳、新訳を手がける。訳書に、ブロンテ『嵐が丘』、ウルフ『灯台へ』、ミッチェル『風と共に去りぬ』、クッツェー『恥辱』『イエスの幼子時代』『イエスの学校時代』、アトウッド『昏き目の暗殺者』『獄中シェイクスピア劇団』『誓願』ほか多数。編訳書に、集英社ポケットマスターズ『ポー』など。著書に、『明治大正 翻訳ワンダーランド』『熟成する物語たち』『謎とき「風と共に去りぬ」』『全身翻訳家』『翻訳教室 はじめの一歩』『翻訳ってなんだろう?』など。

田中慎弥  (タナカシンヤ)  (著/文

1972年生まれ。山口県立下関中央工業高校卒業。「冷たい水の羊」で新潮新人賞を受賞(2005年)。「蛹」で川端康成文学賞(08年)、「蛹」を収録した作品集『切れた鎖』で三島由紀夫賞(08年)、「共喰い」で芥川賞(12年)、『ひよこ太陽』で泉鏡花文学賞(19年)を受賞。著書はほかに『犬と鴉』『燃える家』『宰相A』『孤独論 逃げよ、生きよ』『地に這うものの記録』『完全犯罪の恋』など。

中島京子  (ナカジマキョウコ)  (著/文

1964年生まれ。東京女子大学文理学部史学科卒業。2003年、田山花袋の『蒲団』を下敷きにした長編『FUTON』で小説家デビュー。『小さいおうち』で直木賞(10年)、『妻が椎茸だったころ』で泉鏡花文学賞(14年)、『かたづの!』で柴田錬三郎賞(15年)、『長いお別れ』で中央公論文芸賞(15年)、『夢見る帝国図書館』で紫式部文学賞(20年)を受賞。著書はほかに『イトウの恋』『女中譚』『キッドの運命』など。

飯田橋文学会  (イイダバシブンガクカイ)  (著/文

国内外で活躍する作家、翻訳者、文学研究者などが集い、古今東西の作品のみならず、お互いの書いたものについても意見を述べ合う場として、2013年4月に設立。文学の楽しみをより多くの人と分かち合うとともに、新しい、開かれた文学の交流の場となることをめざす。作家への公開インタヴューと動画収録を行う「現代作家アーカイヴ」プロジェクトも進行中。本書執筆の6名のほか、現在総勢約20名のメンバーで構成されている。

上記内容は本書刊行時のものです。