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山あいの段々畑に花を植え続けた夫婦と小さな村の物語 花のあとさき ~あのときムツさんにきいたこと~ 伊藤 純 (著/文) - 徳間書店
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山あいの段々畑に花を植え続けた夫婦と小さな村の物語 花のあとさき ~あのときムツさんにきいたこと~ (ヤマアイノダンダンバタケニハナヲウエツヅケタフウフトチイサナムラノモノガタリ ハナノアトサキアノトキムツサンニキイタコト)

テレビ・映画化
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発行:徳間書店
A4変型判
縦210mm 横210mm
144ページ
定価 2,200円+税
ISBN
978-4-19-865192-3   COPY
ISBN 13
9784198651923   COPY
ISBN 10h
4-19-865192-2   COPY
ISBN 10
4198651922   COPY
出版者記号
19   COPY
Cコード
C0040  
0:一般 0:単行本 40:自然科学総記
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2021年6月23日
最終更新日
2021年7月7日
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紹介

あのときのムツさんの言葉を
もういちど心に刻みたい。

「長い間お世話になった畑が荒れ果てていくのは申し訳ない。せめて花を咲かせて、山に還したい」

この本は、埼玉県秩父市の山あいの集落、太田部楢尾をNHKが18年にわたり記録したTVドキュメンタリー『秩父山中 花のあとさき』がもととなっています。多くの人の心に深く残った小林ムツさんや楢尾の方々の言葉を、新たに解説を加えた取材シーン、18年間の取材エピーソードとともに振り返った1冊です。


【はじめに】(プロデューサー 伊藤純氏)より抜粋

「長い間お世話になった畑が荒れ果てていくのは申し訳ない。せめて花を咲かせて、山に還したい」
それからずっとふたりで、植えて、育てて、咲かせて――。
山の上からはじまった斜面の花園は年々広がっていきました。それはまるでふるさとに花を手向け、終わり支度をしているかのようでした。ふたりが心がけていたのは、いつか誰も世話をする人がいなくなっても咲く、丈夫な花を育てること。人も花も、老いて枯れるときが来ても、いのちが次に引き継がれるように……。

そうした夫婦の日々と楢尾の四季の移り変わりを、私たちは2001(平成13)年から記録してテレビドキュメンタリーとして放送し、さらにその集大成ともいえる映画『花のあとさき』を2020(令和2)年に公開しました。コロナ渦の中ではありましたが、ムツさんを愛するたくさんのみなさんに支えられ、いまも映画の上映は続いています。日本列島のどこかの映画館で、いつまでも末永くムツさんが微笑んでいてくれるとしたら、これほどありがたいことはありません。
今回、私たちは本の形で、18年続けてきた取材をまとめました。そのいちばん大きな理由は、楢尾の人たちの〝言葉〟を目に見える形でのこしたいと思ったことです。花について、森について、あるいは生きることについて、ムツさんたちがふともらす言葉は、私たちを何度もハッとさせ、考え込ませました。ですから、この本を読んでくださるみなさんは、もちろん最初から順々に読んでいただくのはうれしいですけれど、どこかをパラリと開いて、そこにある〝言葉〟を味わっていただいてもいいかもしれません。

【はじめに】
【登場人物】
【物語の舞台】
花を手向けるひと【公一さんとムツさんの終わり支度】
太田部楢尾との18年 (1)
ムツさんの花はいま
木を守るひと【武さんの信念】
太田部楢尾との18年(2)
ひとりきりの秋【愛着と寂しさと】
太田部楢尾との18年(3)
ふたりのモミジはいま
花のあとさき【ムツさんが(4)
2021年春 太田部楢尾を歩く
【おわりに】

著者プロフィール

伊藤 純   (イトウジュン)  (著/文

1978年NHK入局。東京大学経済学部卒。山形放送局・制作局・NHKスペシャル番組部などで主にドキュメンタリーを制作。近現代史、文化、自然など幅広いテーマを多様な演出方法で描いてきた。『新日本風土記』で芸術選奨文部科学大臣賞受賞。『秩父山中 花のあとさき』シリーズには当初から携わる。

百崎満晴  (モモザキミチハル)  (著/文

1969年生まれ。新潟県出身。日本大学芸術学部映画学科卒業。1993年NHK入局。初任地は東京の放送センター。担当は番組系カメラマン。以後、仙台、東京、福岡局を経て、2012年より再び仙台局勤務。現在もヒューマンドキュメンタリーのカメラマンとして被災地の取材を続けている。

上記内容は本書刊行時のものです。