版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊
おもちゃ絵芳藤 谷津 矢車(著/文) - 文藝春秋
..
【利用不可】

おもちゃ絵芳藤 (オモチャエヨシフジ)

このエントリーをはてなブックマークに追加
発行:文藝春秋
文庫判
重さ 173g
336ページ
定価 780円+税
ISBN
978-4-16-791577-3   COPY
ISBN 13
9784167915773   COPY
ISBN 10h
4-16-791577-4   COPY
ISBN 10
4167915774   COPY
出版者記号
16   COPY
Cコード
C0193  
0:一般 1:文庫 93:日本文学、小説・物語
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2020年8月4日
最終更新日
2020年9月4日
このエントリーをはてなブックマークに追加

紹介

第七回歴史時代作家クラブ賞作品賞受賞作。

江戸っ子に人気を博した浮世絵。絵が好きで、絵を描くこと以外なにもできない絵師たちが、幕末から明治へと大きく時代が変わる中、西欧化の波に流され苦闘しながらも絵を描き続ける姿を描く長篇小説。

文久元年(1861)春。大絵師・歌川国芳が死んだ。国芳の弟子である芳藤は、国芳の娘たちに代わって葬儀を取り仕切ることになり、弟弟子の月岡芳年、落合芳幾、かつては一門だった河鍋狂斎(暁斎)に手伝わせ無事に葬儀を済ませた。そこへ馴染みの版元・樋口屋がやってきて、国芳の追善絵を企画するから、絵師を誰にするかは一門で決めてくれ、と言われる。若頭のような立場の芳藤が引き受けるべきだと樋口屋は口を添えたが、暁斎に「あんたの絵には華がない」と言われ、愕然とする――。

人徳はあるが、才能のなさを誰よりも痛感している芳藤。
才能に恵まれながら神経症気味の自分をもてあましていた芳年。
時代を敏感に察知し新しいものを取り入れるセンスがありながら、己の才に溺れた芳幾。〝画工〟ではなく〝アーティスト〟たらんとした暁斎。

4人の個性的な絵師たちを通して、死ぬまで絵筆をとろうとする絵師の執念と矜持に迫る力作。

解説・岡崎琢磨

上記内容は本書刊行時のものです。