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空棺の烏 阿部 智里(著/文) - 文藝春秋
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空棺の烏 (クウカンノカラス)

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発行:文藝春秋
文庫判
重さ 205g
400ページ
定価 720円+税
ISBN
978-4-16-790863-8   COPY
ISBN 13
9784167908638   COPY
ISBN 10h
4-16-790863-8   COPY
ISBN 10
4167908638   COPY
出版者記号
16   COPY
Cコード
C0193  
0:一般 1:文庫 93:日本文学、小説・物語
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2017年4月9日
最終更新日
2024年3月20日
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書評掲載情報

2017-06-18 朝日新聞  朝刊
評者: 池澤春菜(声優、コラムニスト)
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紹介

エリート武官を目指す少年たちの熱き競争の日々。
厳しい訓練生活の果てに彼らを待ち受けていたのは……

人間の代わりに八咫烏の一族が支配する世界=山内を舞台とする、八咫烏シリーズの第4弾。本作の舞台はこの世界を統治する宗家の近衛集団「山内衆」を養成するための訓練学校「頸草院」である。15歳から18歳の少年たちが集められ、全寮制で上級武官になることを目指し、厳しい生活が待ち受けている。

前作の『黄金の烏』で突如出現した人を喰う大猿へ立ち向かうため、次の日嗣の御子である若宮へ忠誠を誓った北家の御曹司・雪哉も新入生の一人。若宮の近習であった経歴や自らの経歴はあえて明かさず、勁草院での日々がはじまったものの、そこに待ち受けていたのは、若宮の母の実家である西家の御曹司・明留を中心とする若宮派のグループと、廃太子された若宮の兄・長柄を再び皇太子へと推す南家系統の公近グループの激しい対立、兄弟の父である金烏代の意向を重視する教授陣――間近と見られていた、若宮の即位が神官たちによって延期が決まるという不穏な空気の中で事件は次々に起こる。

さらに実力主義が前提の学内で、貴族階級出身の宮烏と庶民階級出身の山烏の身分格差が歴然となるにつけ、山烏出身で雪哉と同室となった重丸、あらゆる武術で天才的な腕をみせる千早らもこの争いに絡んでくる。果たして身体が誰より小柄な雪哉は、頸草院での争いを勝ち抜くことができるのか? そして若宮の即位はなるのか……。

前作までの陰謀うずまく世界とは趣をやや異にして、雪哉、明留、茂丸、千早という4人の少年たちのビルディングス・ストーリーとして友情あり、冒険ありの一冊!

目次

序章
第一章 茂丸
第二章 明留
第三章 千早
第四章 雪哉

上記内容は本書刊行時のものです。