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シャルリとは誰か? 人種差別と没落する西欧
発行:文藝春秋
新書判
320ページ
定価
920円+税
- 書店発売日
- 2016年1月20日
- 登録日
- 2015年12月15日
- 最終更新日
- 2016年1月15日
書評掲載情報
2021-04-10 |
毎日新聞
朝刊 評者: 松原隆一郎(放送大学教授・社会経済学) |
2016-12-25 |
東京新聞/中日新聞
朝刊 評者: 清水勲(漫画・諷刺画研究家) |
2016-04-03 |
東京新聞/中日新聞
評者: 小倉孝誠(慶應義塾大学教授) |
2016-03-06 |
朝日新聞
評者: 柄谷行人(哲学者) |
2016-02-21 |
毎日新聞
評者: 鹿島茂(明治大学教授・仏文学) |
2016-02-14 | 日本経済新聞 |
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紹介
『シャルリとは誰か?』で私はフランス社会の危機を分析しましたが、11月13日の出来事〔パリISテロ〕は、私の分析の正しさを悲劇的な形で証明し、結論部の悲観的な将来予測も悲しいことに正しさが立証されてしまいました――「日本の読者へ」でトッド氏はこう述べています。
本書が扱うのは昨年一月にパリで起きた『シャルリ・エブド』襲撃事件自体ではなく、事件後に行なわれた大規模デモの方です。「表現の自由」を掲げた「私はシャルリ」デモは、実は自己欺瞞的で無意識に排外主義的であることを統計や地図を駆使して証明しています。
ここで明らかにされるのはフランス社会の危機。西欧先進国にも共通する危機で、欧州が内側から崩壊しつつあることに警鐘を鳴らしています。ユーロ、自由貿易、緊縮財政による格差拡大と排外主義の結びつきは、ベストセラー『「ドイツ帝国」が世界を破滅させる』にも通じるテーマで、前著の議論がより精緻に展開されています。
上記内容は本書刊行時のものです。