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送り火 高橋 弘希(著/文) - 文藝春秋
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送り火 (オクリビ)

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発行:文藝春秋
四六判
128ページ
定価 1,400円+税
ISBN
978-4-16-390873-1   COPY
ISBN 13
9784163908731   COPY
ISBN 10h
4-16-390873-0   COPY
ISBN 10
4163908730   COPY
出版者記号
16   COPY
Cコード
C0093  
0:一般 0:単行本 93:日本文学、小説・物語
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2018年6月1日
最終更新日
2018年7月5日
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書評掲載情報

2018-12-30 日本経済新聞  朝刊
評者: 清水良典(文芸評論家)
2018-08-25 日本経済新聞  朝刊
評者: 大竹昭子(作家)
2018-08-19 読売新聞  朝刊
評者: 朝井リョウ(作家)
2018-08-05 産經新聞  朝刊
評者: 倉本さおり(書評家)
2018-08-04 朝日新聞  朝刊
評者: 斎藤美奈子(文芸評論家)
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紹介

第159回芥川賞受賞作!

春休み、東京から山間の町に引っ越した中学3年生の少年・歩。
新しい中学校は、クラスの人数も少なく、来年には統合されてしまうのだ。
クラスの中心にいる晃は、花札を使って物事を決め、いつも負けてみんなのコーラを買ってくるのは稔の役割だ。転校を繰り返した歩は、この土地でも、場所に馴染み、学級に溶け込み、小さな集団に属することができた、と信じていた。
夏休み、歩は家族でねぶた祭りを見に行った。晃からは、河へ火を流す地元の習わしにも誘われる。
「河へ火を流す、急流の中を、集落の若衆が三艘の葦船を引いていく。葦船の帆柱には、火が灯されている」
しかし、晃との約束の場所にいたのは、数人のクラスメートと、見知らぬ作業着の男だった。やがて始まる、上級生からの伝統といういじめの遊戯。

歩にはもう、目の前の光景が暴力にも見えない。黄色い眩暈の中で、ただよく分からない人間たちが蠢き、よく分からない遊戯に熱狂し、辺りが血液で汚れていく。

豊かな自然の中で、すくすくと成長していくはずだった
少年たちは、暴力の果てに何を見たのか――


「圧倒的な文章力がある」「完成度の高い作品」と高く評価された中篇小説。

上記内容は本書刊行時のものです。