..
【利用不可】
書店員向け情報 HELP
出版者情報
書店注文情報
注文サイト:
送り火
発行:文藝春秋
四六判
128ページ
定価
1,400円+税
- 書店発売日
- 2018年7月17日
- 登録日
- 2018年6月1日
- 最終更新日
- 2018年7月5日
書評掲載情報
2018-12-30 |
日本経済新聞
朝刊 評者: 清水良典(文芸評論家) |
2018-08-25 |
日本経済新聞
朝刊 評者: 大竹昭子(作家) |
2018-08-19 |
読売新聞
朝刊 評者: 朝井リョウ(作家) |
2018-08-05 |
産經新聞
朝刊 評者: 倉本さおり(書評家) |
2018-08-04 |
朝日新聞
朝刊 評者: 斎藤美奈子(文芸評論家) |
MORE | |
LESS |
紹介
第159回芥川賞受賞作!
春休み、東京から山間の町に引っ越した中学3年生の少年・歩。
新しい中学校は、クラスの人数も少なく、来年には統合されてしまうのだ。
クラスの中心にいる晃は、花札を使って物事を決め、いつも負けてみんなのコーラを買ってくるのは稔の役割だ。転校を繰り返した歩は、この土地でも、場所に馴染み、学級に溶け込み、小さな集団に属することができた、と信じていた。
夏休み、歩は家族でねぶた祭りを見に行った。晃からは、河へ火を流す地元の習わしにも誘われる。
「河へ火を流す、急流の中を、集落の若衆が三艘の葦船を引いていく。葦船の帆柱には、火が灯されている」
しかし、晃との約束の場所にいたのは、数人のクラスメートと、見知らぬ作業着の男だった。やがて始まる、上級生からの伝統といういじめの遊戯。
歩にはもう、目の前の光景が暴力にも見えない。黄色い眩暈の中で、ただよく分からない人間たちが蠢き、よく分からない遊戯に熱狂し、辺りが血液で汚れていく。
豊かな自然の中で、すくすくと成長していくはずだった
少年たちは、暴力の果てに何を見たのか――
「圧倒的な文章力がある」「完成度の高い作品」と高く評価された中篇小説。
上記内容は本書刊行時のものです。