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フラッシュ・ボーイズ 10億分の1秒の男たち
発行:文藝春秋
四六判
352ページ
定価
1,650円+税
- 書店発売日
- 2014年10月10日
- 登録日
- 2015年8月13日
- 最終更新日
- 2015年8月13日
書評掲載情報
2014-11-30 |
日本経済新聞
評者: 鹿野嘉昭(同志社大学教授) |
2014-11-09 |
朝日新聞
評者: 勝見明(ジャーナリスト) |
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紹介
これは凄い本。
2008年のリーマンショックで、ウォールストリートは規制が強化され健全になった、と信じられてきたが、その規制と民主化によって逆に、市場は、本当のイカサマ市場になってしまった、ということを白日の元にさらした本だ。
証券市場の民主化によってニューヨーク証券取引所とNasdaq以外の証券取引所が乱立するようになった2009年ぐらいから、ディーラーたちは不思議な現象に悩まされる。コンピュータスクリーンが映し出す各証券市場の売値と買値で取引しようとすると、ふっと売り物や買い物が消えてしまうのだ。その値が消えて、買う場合だったらば、必ずそれより高い値で、売る場合だったらばそれより低い値で取引が成立してしまう。
ウォール・ストリートの二軍投資銀行に務めるブラッド・カツヤマは、ドンキホーテのように、単身調査に乗り出す。
するとそこには、私たちの注文を10億分の1秒の差で先回りしていく超高速取引業者「フラッシュ・ボーイズ」の姿があったのだ。
取引所も、SECも大手投資銀行もすべてぐる。簒奪されるのは、善良な一般投資家。
日本での「フラッシュ・ボーイズ」の跋扈を解剖したFACTA発行人阿部重夫の特別原稿も収録。
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上記内容は本書刊行時のものです。