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ギッちょん 山下 澄人(著/文) - 文藝春秋
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ギッちょん (ギッチョン)

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発行:文藝春秋
四六判
232ページ
定価 1,550円+税
ISBN
978-4-16-382020-0   COPY
ISBN 13
9784163820200   COPY
ISBN 10h
4-16-382020-5   COPY
ISBN 10
4163820205   COPY
出版者記号
16   COPY
Cコード
C0093  
0:一般 0:単行本 93:日本文学、小説・物語
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2013年3月
書店発売日
登録日
2015年8月20日
最終更新日
2015年8月20日
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書評掲載情報

2013-04-07 朝日新聞
評者: 佐々木敦(批評家・早稲田大学教授)
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紹介

著者・山下澄人は北海道などを拠点に活動を続けてきた劇作家、演出家、兼俳優。その劇を観に通っていた編集者のすすめで書いた小説『緑のさる』(平凡社)で昨年末に野間文芸新人賞を受賞した注目の書き手です。今回の作品集の表題作「ギッちょん」は第147回芥川賞候補作にもなりました。「ギッちょん」は、ある男の一生が、時系列をシャッフルして語られます。腕白な少年時代、荒れた十代、放浪の青春時代、ホームレスになった四十代、清掃業に就き静かに死を待つ晩年の情景が次々にたちあがってきて、次第に胸がしめつけられるような心持になります。「水の音しかしない」は、サラリーマンの不条理劇のようにはじまりながら、やがて読者は大震災後の混沌とした世界に連れて行かれていることに気付きます。「トゥンブクトゥ」では、街の雑踏で交差していた老若男女さまざまな人々の思惑が、やがて暴力的なものに変容し、決着をつけるかのように、皆が海辺へと向かいます。読むたびに変貌をとげるこの作品群は、小説の新たな地平を切り拓くことになるでしょう。

上記内容は本書刊行時のものです。