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金王朝「御用詩人」の告白 わが謀略の日々
発行:文藝春秋
四六判
232ページ
定価
1,500円+税
- 書店発売日
- 2013年10月8日
- 登録日
- 2015年8月13日
- 最終更新日
- 2015年8月13日
紹介
金正日のお抱え詩人はなぜ脱北したか。
北朝鮮の統一戦線事業部とは、武力挑発から文化的なテロに至るまで、多様な工作を行う部署。著者は、その中の「101連絡所」に勤務していた。そこでは、メディア、小説、詩、音楽などによる、韓国や自国民の感性操作を行っていた。
文学的な才能があった著者は、すぐに金正日の心を動かす詩を書いた。やがてある日の夜中、突然電話が鳴り、カーテンで目隠しをした車や汽車、魚雷艇を乗り継ぎ、ある場所へ連れて行かれる。将軍への謁見が叶ったのだ。
「将軍様の接見者」となった著者は、金王朝を讃える歴史書「金朝実録」の編纂を命じられる。その資料を調べる過程で、以下のような秘密を知った。
1994年 金日成は金正日のせいで死んだ
1997年 金正日は「深化組事件」により、金日成側近の粛清を始めた
1995~98年 配給制度の崩壊により、約300万人が国内で餓死した
2002年 日本の小泉訪朝団は金正日の「拉致認定」と引き換えに、114億ドルの支援を提示した
その他、「つつもたせ」「現地妻の村」「妊娠工作」、赤軍派、横田めぐみさんの生死……北朝鮮の謀略の数々を本書で明かす。統一戦線事業部元幹部による初めての手記。
上記内容は本書刊行時のものです。