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こころをよむ ドイツ文学における哀しみの女たち 久保 哲司(著/文) - NHK出版
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こころをよむ ドイツ文学における哀しみの女たち (ココロヲヨムドイツブンガクニオケルカナシミノオンナタチ)

ムック
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発行:NHK出版
A5判
192ページ
定価 800円+税
ISBN
978-4-14-911044-8   COPY
ISBN 13
9784149110448   COPY
ISBN 10h
4-14-911044-1   COPY
ISBN 10
4149110441   COPY
出版者記号
14   COPY
Cコード
C9497  
9:雑誌扱い 4:ムック・その他 97:外国文学小説
雑誌コード
6911044
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2021年9月7日
最終更新日
2021年9月22日
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紹介

哀しき運命をたどりつつも、懸命に、誇り高く生きた女性たちの物語

ゲーテ『ファウスト』に登場するグレートヒェン、シラーの戯曲『オルレアンの乙女』の気高き聖女ジャンヌ、ヴェデキント『ルル』2部作の“ファム・ファタル(男性を破滅させる運命の女)”ルル……ドイツ文学には、悲恋と哀しき人生を運命づけられた女性が多く現れる。それぞれの作品をていねいに読み解くことを軸に、オペラ化されたり歌曲に引かれたものなども織り交ぜつつ、“悲運の女性たち”の多様な生きざまを通してドイツ文学の奥深さに迫る。

ドイツ文学における悲恋のなかで苦しむ男性たちについて考察した『悲しき恋を味わう』(2016年放送・刊行)と対を成す、ユニークなドイツ文学鑑賞案内。

1.アンティゴネーから始まる/2.グレートヒェンの生命の輝き――ゲーテ『ファウスト』(一)/3.女性的なるものはわれらを導く――ゲーテ『ファウスト』(二)/4.不思議少女ミニョン――ゲーテ『ヴィルヘルム・マイスターの修業時代』(一)/5.ミニョンの白い衣――ゲーテ『ヴィルヘルム・マイスターの修業時代』(二)/6.メアリがエリザベスに会っていたら――シラー『メアリ・スチュアート』(一)/7.歴史と人間の真実――シラー『メアリ・スチュアート』(二)/8.風変りな少女ジャンヌ――シラー『オルレアンの乙女』(一)/9.使命と感情のあいだで葛藤する女――シラー『オルレアンの乙女』(二)/10.自動人形オリンピア――ホフマンの三つの物語(一)/11.悪魔的な女ユーリエ/ユーリア/ジュリエッタ、音楽の化身アントーニエ――ホフマンの三つの物語(二)/12.さまざまな名をもつ女ルル――ヴェデキント『地霊・パンドラの箱』(一)/13.女と男の希望へ――ヴェデキント『地霊・パンドラの箱』(二)

目次

1.アンティゴネーから始まる/2.グレートヒェンの生命の輝き――ゲーテ『ファウスト』(一)/3.女性的なるものはわれらを導く――ゲーテ『ファウスト』(二)/4.不思議少女ミニョン――ゲーテ『ヴィルヘルム・マイスターの修業時代』(一)/5.ミニョンの白い衣――ゲーテ『ヴィルヘルム・マイスターの修業時代』(二)/6.メアリがエリザベスに会っていたら――シラー『メアリ・スチュアート』(一)/7.歴史と人間の真実――シラー『メアリ・スチュアート』(二)/8.風変りな少女ジャンヌ――シラー『オルレアンの乙女』(一)/9.使命と感情のあいだで葛藤する女――シラー『オルレアンの乙女』(二)/10.自動人形オリンピア――ホフマンの三つの物語(一)/11.悪魔的な女ユーリエ/ユーリア/ジュリエッタ、音楽の化身アントーニエ――ホフマンの三つの物語(二)/12.さまざまな名をもつ女ルル――ヴェデキント『地霊・パンドラの箱』(一)/13.女と男の希望へ――ヴェデキント『地霊・パンドラの箱』(二)

著者プロフィール

久保 哲司  (クボ テツジ)  (著/文

一橋大学大学院社会学研究科特任教授。1957年鳥取県生まれ。東京大学文学部卒業、同大学大学院人文科学研究科修士課程修了。ドイツ学術交流会奨学生として西ドイツ(当時)に留学。東京大学助手、高知大学講師を経て現職。専門はドイツ文学。主な著訳書に『ドイツの言語文化――読んで、聴いて、感じて、考える』(放送大学教育振興会)、『NHKこころをよむ 哀しき恋を味わう――ドイツ文学のなかの〈ダメ男〉』(小社刊)、『はじめて学ぶドイツ文学史』(共著、ミネルヴァ書房)、ヴァルター・ベンヤミン『ベンヤミン・コレクション1~7』(共訳、ちくま学芸文庫)、ヴァルター・ベンヤミン『図説 写真小史』(編訳、ちくま学芸文庫)、ハワード・ケイギル他『ベンヤミン』(翻訳、ちくま学芸文庫)など。

上記内容は本書刊行時のものです。