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維新史再考 : 公議・王政から集権・脱身分化へ
発行:NHK出版
B6判
縦190mm
446ページ
価格情報なし
- 初版年月日
- 2017-12-25
- 登録日
- 2018年2月5日
- 最終更新日
- 2018年2月5日
紹介
明治維新は武士という支配階級がみずから消滅する大変革だった。徹底した革命が犠牲者も少なく実現されたのはなぜか。この問いに答え、複雑を極める維新史の全体を通観するために、公議・王政・集権・脱身分化の四課題をめぐる提携と対抗として安政五年政変から西南内乱までを史料に即してつぶさに描く。さらに、武力よりも多数派形成の努力が鍵であったことを見出し、今日のリベラル・デモクラシーの起源をも解き明かす。志士や雄藩の活躍物語という伝統的なスタイルを完全に脱し、第一人者が研究の集大成として世に問う、新説・明治維新史。
目次
明治維新の前提-グローバル化の第四波
近世東アジアの世界秩序
近世日本の双頭・連邦国家
近世日本の社会-構造・動態と社会結合の変化
十九世紀前半の国際環境と対外論の蓄積
幕末:対外政策の変転
幕末:政治秩序の崩壊
幕末:公議・尊攘・強兵の運動
幕末:秩序再建の模索-「公武合体」体制の成立と武力衝突の出現
維新:「王政」・「公議」政体へ(一)-その最初の試みから最後の大名会議まで
維新:「王政」・「公議」政体へ(二)-武力の動員と政策・提携関係の激変
維新:「王政」・「公議」政体へ(三)-二つの「王政復古」
明治:政体変革の三年半-「公議」・「集権」・「脱身分」
明治:改革急進と武力反乱
明治維新と人類の「近代」
上記内容は本書刊行時のものです。