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日本語と論理 飯田 隆(著/文) - NHK出版
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NHK出版新書 600

日本語と論理 哲学者、その謎に挑む

発行:NHK出版
新書判
304ページ
定価 950円+税
ISBN
9784140886007
Cコード
C0210
一般 新書 哲学
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2019年8月14日
最終更新日
2019年9月9日
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紹介

日本語は本当に非論理的な言語なのか?

なぜ「多くのこども」と「こどもの多く」は違う意味になるのか? なぜケーキを三個「食べてよい」は「以上」で、「食べなくてはならない」は「以下」を意味するのか? 「三人の男」ではなく「三冊の男」で意味が通じる理由は? オスは卵を産めないのに「ペンギンは卵を産む」と言えるのはなぜか?ありふれた日常の表現に潜む奥深い「謎」に、言語哲学の大家が満を持して挑む。通巻600号にふさわしい前代未聞の一冊!

第1章 「こどもが笑った」
第2章 「三人のこどもが笑った」
第3章 「大部分のこどもが笑った」
第4章 「どのこどもも笑った」
第5章 「こどもはよく笑う」全称文と総称文
 付録 様相的文脈の中の「三人のこども」

目次

    まえがき

第1章 「こどもが笑った」
    日本語は非論理的か
    特定のこどもを指す「こども」と不特定のこどもを指す「こども」
    「いる/ある」の三つの意味
    確定的用法と不確定的用法を見分ける方法
    日本語の名詞に「可算/不可算」の区別はあるか
    助数辞には三種類ある
    「三冊分」「三箱分」「三キロ分」
    可算名詞とは分類辞を取る名詞である
    分類辞の意味上の役割
    可算名詞の不可算的用法
    不可算名詞の可算化
    「つ」について
    日本語に可算名詞はあるが、単数/複数の区別はない
    単数と複数を区別しない言語にも論理は適用できる
    複数表現の論理への二つのアプローチ
    この章のまとめ

第2章 「三人のこどもが笑った」
    数量名詞と量化
    比例的な量化と比例的でない量化
    「三人」は複数述語である
    「三人のこども」「こども三人」「こどもが三人」
    「三人のこども」は、何人のこどもを指すのか
    「三人のこども」はやはり、ちょうど三人のこどもを指すのではないか
    数と様相
    結局「三人のこども」は何人のこどもを指すのか
    「三人以上のこども」
    「三人以下のこども」
    「多数のこども」と「少数のこども」
    不可算量化の場合
    この章のまとめ

第3章 「大部分のこどもが笑った」
    比例的な数量名詞
    「多数のこども」と「こどもの多数」
    「大部分」は二項の述語である
    「の」の意味論(1)───性質を導入する「の」
    「の」の意味論(2)───関係項を表示する「の」
    「こどもの大部分」の「の」と「大部分のこども」の「の」
    「こどもの大部分」の「こども」は複数確定記述である
    「大部分のこども」の「こども」は?
    「三割のこども」
    「三割以上」「三割未満」
    「一部」「半数」「半分」「大多数」「大部分」「全部」
    多重量化と分配性・集合性
    不可算量化の場合
    この章のまとめ

第4章 「どのこどもも笑った」
    不定詞による量化
    なぜ可算の量化になるのか
    「こそあど」と最小要素への限定
    不可算の量化が不定詞にない理由
    量化の「も」と取り立ての「も」
    指示詞と付値
    存在前提の問題
    「全称命題」と存在前提
    「か」の意味論
    不定詞による多重量化
    不定詞量化と数量名詞量化───二つのパターン
    不定詞量化と数量名詞量化───第三のパターン
    疑問文の意味論
    セルと分割
    疑問と量化
    この章のまとめ

第5章 「こどもはよく笑う」全称文と総称文
    総称文の謎
    総称文は悪用されやすい
    なぜ全称文と総称文が混同されるのか
    論理学の罪?
    総称文の意味論と日本語
    事象文の意味論
    事象文の意味論はどこまで一般化できるか
    個体の属性文
    属性文と時制
    属性文としての総称文
    日本語と論理学
    この章のまとめ

 付録 様相的文脈の中の「三人のこども」
    必然性タイプの場合
    可能性タイプの場合
    マクロな言語理解とミクロな言語理解

    あとがき
    参照文献
    索引

著者プロフィール

飯田 隆  (イイダ タカシ)  (著/文

1948年、北海道生まれ。主に言語と論理にかかわる問題を扱ってきた哲学者。東京大学大学院人文科学研究科博士課程退学。熊本大学、千葉大学、慶應義塾大学、日本大学で教え、科学基礎論学会理事長と日本哲学会会長を務めた。慶應義塾大学名誉教授。著書に『言語哲学大全』Ⅰ─Ⅳ(勁草書房)、『ウィトゲンシュタイン』(講談社)、『規則と意味のパラドックス』『新哲学対話』(筑摩書房)、編著に『ウィトゲンシュタイン読本』(法政大学出版局)など多数。

上記内容は本書刊行時のものです。