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ナボコフ 訳すのは「私」
自己翻訳がひらくテクスト
発行:東京大学出版会
四六判
354ページ
価格
3,800円+税
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2011年2月1日
- 登録日
- 2010年2月18日
- 最終更新日
- 2017年8月21日
書評掲載情報
2018-07-21 |
日本経済新聞
朝刊 評者: 鴻巣友季子(翻訳家) |
2011-09-04 | 日本経済新聞 |
2011-06-12 |
読売新聞
評者: 今福龍太(東京外語大学教授、文化人類学者) |
2011-04-24 |
朝日新聞
評者: 山形浩生(評論家) |
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紹介
バイリンガル作家ナボコフは,どのような謎を作品に仕掛けたのか? 一つの作品の英語版とロシア語版を精緻に読み比べることで,従来の作品解釈に変更を迫るような数々の発見を提示.ベケット,クンデラ,多和田葉子などにも共通する「自己翻訳」に着目し,創作と翻訳のダイナミズムを描き出す.東京大学総長大賞受賞の論考をもとにした快著.
目次
序章 自己翻訳とはなにか
第一章 ナボコフの「自然な熟語」――「一流」のロシア語から「二流」の英語へ
第二章 短編「報せ」――ホロコーストのあとさき
第三章 短編「重ねた唇」――消えうせた杖と組みかえられたトリック
第四章 『ディフェンス』――モラルをめぐるゲーム
第五章 『ロリータ』――ヘテログロッシア空間としてのアメリカ
第六章 訳注『エヴゲーニイ・オネーギン』――樹影譚としての翻訳論
第七章 ナボコフの「不自然な熟語」――エクソフォニー、あるいは「外化」から「異化」へ
終章 訳された「私」
ナボコフの自己翻訳一覧/ナボコフ略年譜/書誌一覧/読書ガイド
上記内容は本書刊行時のものです。