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鵜と人間 卯田 宗平(著/文) - 東京大学出版会
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鵜と人間 (ウトニンゲン) 日本と中国、北マケドニアの鵜飼をめぐる鳥類民俗学 (ニホントチュウゴク キタマケドニアノウカイヲメグルチョウルイミンゾクガク)

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A5判
484ページ
定価 11,500円+税
ISBN
978-4-13-056313-0   COPY
ISBN 13
9784130563130   COPY
ISBN 10h
4-13-056313-0   COPY
ISBN 10
4130563130   COPY
出版者記号
13   COPY
Cコード
C3039  
3:専門 0:単行本 39:民族・風習
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2021年10月20日
最終更新日
2021年12月29日
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紹介

人間は鵜とどのようにかかわっているのか――。ひとつの問いを出発点に、日本、中国、そして東欧に位置する北マケドニアの鵜飼い漁を取りあげ、その技術や知識、ウミウやカワウの生態や行動、食文化の調査を通して、より普遍的な視点から、「飼い慣らしすぎない」という動物利用の論理やドメスティケーションの生起をめぐる新たな解釈枠組みを導きだす。人類学や民俗学、鳥類学を横断し、鳥と人とのインタラクションを新たに読み解く。

目次

まえがき――なぜ生殖に介入しないのか
序 章 いま、なぜ鵜飼なのか
第一章 鵜飼研究の到達点――何がどこまでわかっているのか
第二章 なぜ鵜飼が誕生したのか
     ――野生種を飼い慣らす技術から考える鵜飼誕生の条件
第三章 前例なきウミウの産卵と鵜匠による手さぐりの応答
     ――宇治川の鵜飼における二〇一四年のできごとから
第四章 ウミウの繁殖生態の変化と「技術の収斂化」
     ――宇治川における四年間の繁殖作業を手がかりに
第五章 野生性と扱いやすさのリバランス論 
     ――育てたウミウの個性と鵜匠による介入の強弱
第六章 日本の鵜匠がウミウの生殖に介入しない理由
     ――ウミウ産卵の要因をめぐる地域間比較研究
第七章 なぜ中国の漁師はカワウを繁殖させるのか
     ――中国雲南省大理ぺー族自治州の洱海における繁殖技術と生殖介入の動機から
第八章 鵜飼が生業として成りたつ条件
     ――北マケドニア共和国ドイラン湖におけるマンドゥラ漁の事例から
終 章 鵜と人間、かかわりの原理
あとがき――一点突破

著者プロフィール

卯田 宗平  (ウダ シュウヘイ )  (著/文

国立民族学博物館准教授

上記内容は本書刊行時のものです。