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日本の国際教育協力 萱島 信子(編集) - 東京大学出版会
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【利用不可】

日本の国際教育協力 (ニホンノコクサイキョウイクキョウリョク) 歴史と展望 (レキシトテンボウ)

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A5判
448ページ
定価 5,800円+税
ISBN
978-4-13-051350-0   COPY
ISBN 13
9784130513500   COPY
ISBN 10h
4-13-051350-8   COPY
ISBN 10
4130513508   COPY
出版者記号
13   COPY
Cコード
C3037  
3:専門 0:単行本 37:教育
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2019年10月
書店発売日
登録日
2019年7月30日
最終更新日
2019年10月21日
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紹介

JICAに蓄積された資料を分析し,1950年代から,90年代の「量的なピーク」を挟んで2010年代の今日まで,時々の国際情勢,政府の政策,相手側の変化など,多方面にわたる教育協力を通史的・多角的に振り返り,その全貌を明らかにする.

目次

序 章 国際教育協力に対する理念的視角と世界・日本の教育協力の展開(黒田一雄・萱島信子)
 1.本書の目的と対象
 2.国際社会における国際教育協力の歴史的・理念的位置付け
 3.国際社会における教育観と国際教育協力の潮流
 4.日本の国際教育協力の推移

第I部 国際教育協力の理念・政策

第1章 1990年以前の国際教育協力政策――逡巡と試行錯誤の軌跡(斉藤泰雄)
 1.戦後復興と国際的教育協力事業の幕あけ
 2.文部省による協力事業開始と対外経済協力政策の見直し
 3.「アジア教育協力研究協議会」の設置とその論議
 4.文部省の撤退と国際協力事業団による教育協力事業推進

第2章 1990年以降の国際教育協力政策――国際開発思潮と国内要因のはざまで(吉田和浩)
 1.開発のパラダイムシフトと日本のODA拡大期(1990年代)
 2.国際的な開発枠組みの動きと日本の教育協力政策(2000年代前半)
 3.開発協力の裾野の拡がりとSDGs時代の国際教育協力政策
 4.考察――日本の国際教育協力政策策定の特徴

第II部 基礎教育協力

第3章 学校建設――多様なニーズに応える学び舎づくりへの挑戦(興津妙子)
 1.なぜ学校建設か
 2.本章で対象とする学校建設分野の協力の定義
 3.学校建設分野の協力事業の変遷と国内外の要因
 4.日本の学校建設分野の協力の特徴と今後の展望

第4章 教員の授業実践――子どもの学びの改善に向けての試行錯誤(石原伸一・川口 純)
 1.本章の目的と対象
 2.1960年代半ば~1970年代 理数科教育協力の萌芽
 3.1980年代 ハード支援(無償資金協力)開始
 4.1990年代 理数科教育プロジェクト(技術協力プロジェクト)開始
 5.2000年代 教員の授業実践
 6.2010年度以降 子どもの学びの改善に向けての授業実践
 
第5章 行政能力強化と学校運営改善――国際教育協力を公正で質の高い学びの実現につなげるために(石田洋子・興津妙子)
 1.教育行政と学校運営に対する支援はなぜ必要か
 2.行政能力強化と学校運営改善のための支援の概要
 3.具体的な支援内容と成果
 4.日本の国際教育協力の特性と課題

第III部 技術教育・職業訓練(TVET)協力

第6章 JICAの産業人材育成――日本の人づくり協力の源流とその展開(山田肖子・辻本温史・島津侑希)
 1.日本の「人づくり」協力と技術教育・職業訓練(TVET)
 2.政策環境の変化
 3.JICAのTVETプロジェクトにみる支援傾向
 4.日本のTVET協力をめぐる政策環境と実践

第7章 官民連携による民間の産業人材育成――海外産業人材育成協会(AOTS)による研修事業(島津侑希・辻本温史・山田肖子)
 1.産業人材育成支援を実施する団体とその特徴
 2.AOTSの組織と沿革
 3.JICAとAOTSの支援傾向との比較
 4.AOTSが産業人材育成に果たした役割

第IV部 高等教育協力

第8章 高等教育機関の設立・育成――途上国に大学をつくり,育てる(萱島信子)
 1.高等教育機関設立・育成のための国際協力とは
 2.高等教育機関設立・育成のための協力の歴史的変遷
 3.高等教育機関設立・育成のための協力の特徴
 4.日本の大学のODA参加

第9章 留学生招へい――途上国の人材育成支援と戦略的支援への展開(杉村美紀・萱島信子)
 1.本章の目的を対象
 2.留学生政策と留学生招へい事業の変遷
 3.留学制度を活用した教育開発協力の事例
 4.国際教育協力における留学生招へい事業の政策的特徴と今日的意義

第V部 国際教育協力のさまざまな形

第10章 国際機関を通じた国際教育協力――効果的・効率的な連携の模索(荒川奈緒子・北村友人)
 1.国際機関を通じた教育協力・連携とは
 2.なぜ国際機関との連携か――政策文書からみえる特徴
 3.国際機関を通じた教育協力の歴史的変遷
 4.国際教育協力を実施している主要な国際機関

第11章 NGOによる国際教育協力――サービス提供者から変革主体へ(三宅隆史・小荒井理恵)
 1.NGOの定義
 2.日本のNGOによる教育協力の概要
 3.教育協力NGOの設立時期からみた世代区分
 4.NGOによる教育協力の歴史の事例
 5.NGOによる教育協力の歴史の特徴と今後の課題

第12章 円借款による国際教育協力――人づくりを通じた自立発展協力と重層的な相互交流の促進(木村 出)
 1.本章の目的と対象
 2.概説――円借款
 3.円借款を通じた協力実績の概観
 4.政策・理論的背景
 5.主な事例・類型の紹介
 6.考察――意義・効果(実績・事例をもとに)
 7.将来への示唆――相手国の自立発展と日本との信頼関係の深化に向けて

第13章 青年海外協力隊による国際教育協力――教育分野の取り組みと広義の社会還元の可能性(丸山英樹)
 1.複数の使命を帯びる国際ボランティア
 2.日本の国際協力ボランティアの拡大
 3.一方向の技術支援から双方向へ
 4.相互に学び続ける国際ボランティアへ

終 章 日本の国際教育協力の過去・現在・未来(萱島信子・黒田一雄)
 1.日本の国際教育協力の歴史的展開
 2.日本の国際教育協力の規定要因
 3.これからの国際教育協力に向けて

国際教育協力プロジェクトリストについて


Japan's International Cooperation in Education:
History and Prospects
Nobuko KAYASHIMA and Kazuo KURODA, Editors

著者プロフィール

萱島 信子  (カシヤマ ノブコ)  (編集

国際協力機構研究所上級審議役

黒田 一雄  (クロダ カズオ)  (編集

早稲田大学大学院アジア太平洋研究科教授

上記内容は本書刊行時のものです。