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中世ヨーロッパの政治的結合体 高山 博(編集) - 東京大学出版会
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中世ヨーロッパの政治的結合体 (チュウセイヨーロッパノセイジテキケツゴウタイ) 統治の諸相と比較 (トウチノショソウトヒカク)

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A5判
648ページ
定価 10,000円+税
ISBN
978-4-13-026172-2   COPY
ISBN 13
9784130261722   COPY
ISBN 10h
4-13-026172-X   COPY
ISBN 10
413026172X   COPY
出版者記号
13   COPY
Cコード
C3022  
3:専門 0:単行本 22:外国歴史
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2022年1月6日
最終更新日
2022年4月13日
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紹介

中世ヨーロッパではいかなるつながりによって政治的な集団は形成され、統治システムが構築されたのか。言語や宗教、そして文化としても多様な人びとがそれぞれの方法で領域を統治し、継承してきたその実態を分析し比較する。多元的な構造のなかで統治の技術が磨かれ実践された諸相を解明する。

目次

総論 中世ヨーロッパの政治的結合体 (高山 博)

第一部 北欧・イングランド世界の政治的結合体

総説 北洋世界の統治空間(小澤 実)
 第一節 北大西洋からロシア平原へ――海域・島嶼・ステップ
 第二節 ブリテン諸島  
 第三節 スカンディナヴィア  

第1章 「長い一〇世紀」のイングランドにおける王権と地方の政治的コミュニケーション
     ――令状登場以前の文書を通じた統治(内川勇太)
 はじめに  
 第一節 俗人の古英語読み書き能力に基づく統治における文書使用  
 第二節 文書による中央・地方間の政治的コミュニケーション  
 第三節 「告知文書」の分析から見る中央と地方における文書使用慣行の影響関係  
 おわりに  

第2章 収奪の場としてのイングランド
     ――北ヨーロッパ経済、デーンゲルド、クヌートの統治政策(小澤 実)
 はじめに  
 第一節 イングランドへの侵入とデーンゲルドの徴収  
 第二節 クヌートの登位と統治政策の転換  
 第三節 背景としての北ヨーロッパ交易圏の構造転換  

第3章 ノルウェー王と北大西洋「貢税地」形成と関係の変容(成川岳大)
 はじめに  
 第一節 「ノルウェー王支配圏」の形成と北大西洋属領形成の歴史的展開  
 第二節 古典的研究
 第三節 新しい研究――ノルウェー王国の側から  
 第四節 新しい研究――島嶼部(含アイスランド)の側から  

第二部 大陸ヨーロッパ世界の政治的結合体

総説 大陸ヨーロッパにおける政治的結合体とその統治 (加藤 玄・菊地重仁)

第1章 「恩恵」の剥奪
     ――フランク諸王の統治における「威嚇」行為に関する一考察(菊地重仁)
 はじめに――問題の所在
 第一節 「恩恵」剥奪という威嚇
 第二節 「恩恵」剥奪という罰
 第三節 忠誠と恩恵
 おわりに

第2章 「カロリングの遺産」とその伝承経路
     ――オットー朝最初期の証書発給活動から(柴田隆功)
 はじめに
 第一節 書記・受給者の影響と王の意思
 第二節 証書の活用と学習機会
 第三節 司教・修道院長のネットワーク
 おわりに

第3章 中世フランドル伯領の領邦政治
     ――一二世紀末のカンケラリウス(青山由美子)
 はじめに
 第一節 第一期(一一六八年から一一七三年まで)――フィリプス伯の親政初期  
 第二節 第二期(一一七四年から一一七七年まで)
      ――ロベルトゥスの離脱と伯の十字軍準備  
 第三節 第三期(一一七八年から一一八三年まで)――伯の十字軍参加とその後  
 第四節 第四期(一一八三年初頭から一一八五年まで)
      ――リールのロベルトゥスの死とその後  
 第五節 第五期(一一八六年から一一九〇年九月七日まで)――尚書部の転換点  
 第六節 第六期(一一九〇年九月八日から一一月二九日まで)
      ――伯の十字軍参加とゲラルドゥスの死  
 おわりに

第4章 友好の場としての国王宮廷
     ――フリードリヒ一世とバイエルン諸侯を例に(森本 光)
 はじめに
 第一節 バイエルン公領をめぐる対立――一一五二―五六年
 第二節 「アレクサンデルのシスマ」の激化とバイエルン巡行――一六五―七四年  
 おわりに 

第5章 「王」として「公」領を統治する
     ――一四世紀前半ガスコーニュにおける上訴と請願の検討から(加藤 玄)
 はじめに
 第一節 ガスコーニュにおける上訴と請願
 第二節 ガスコーニュ都市民からの請願
 第三節 統治実践の理念と現実
 おわりに

第6章 紛争解決からみる中世後期の神聖ローマ帝国
     ――バイエルン公領の分割・相続をめぐる争い(阿部ひろみ)
 はじめに
 第一節 公領分割・遺領相続をめぐる紛争とその解決
 第二節 三事例の比較
 おわりに

第7章 中世後期スイスの緩やかな政治的結合体
     ――立役者、盟約者団代表者会議が果たした役割(村松 綾)
 はじめに
 第一節 代表者会議の起源と成立
 第二節 研究動向
 おわりに

第三部 教会世界の政治的結合体

総説 教会と修道会(藤崎 衛・大貫俊夫)
 第一節 教会の統治
 第二節 修道制における規範と「ガバナンス」  

第1章 教皇使節論――代理人による教皇の教会統治(藤崎 衛)
 はじめに
 第一節 教皇使節研究
 第二節 一三世紀の状況と使節派遣
 第三節 教皇のペルソナと教皇の代理
 第四節 一体性のアナロジー
 第五節 教皇を表象する――儀礼と衣装
 第六節 代理の不可能性、代理制の伸縮
 おわりに

第2章 中世教皇庁の財務管理ネットワーク
     ――北欧における聖地支援金徴収の事例から(纓田宗紀)
 はじめに
 第一節 派遣役人としての徴税人
 第二節 北欧における聖地支援金徴収の担い手
 第三節 ベルトランの徴税活動
 第四節 聖地支援金のゆくえ
 おわりに

第3章 中世ハンガリー王国における文書発給機関としての教会組織
     ――公証教会機関(鈴木広和)
 はじめに
 第一節 公証教会機関の成立過程
 第二節 relatio文書の具体例
 第三節 国王の者
 第四節 王権による公証教会機関の活用と規制
 第五節 公証教会機関の地理的な活動範囲の規制
 第六節 県と公証教会機関――むすびにかえて

第4章 盛期中世における修道会ガバナンス
     ――シトーとクリュニーの修道会化と巡察制度(大貫俊夫)
 はじめに
 第一節 修道会化の過程
 第二節 両修道会の巡察制度
 第三節 シトー会における巡察記録の具体的検討
 おわりに

第5章 中世ドミニコ会統治における総会と総長
     ――大学学位の問題を通じて(梶原洋一)
 はじめに――中世ドミニコ会の「合理的」組織統治  
 第一節 問題と方法――総会と総長の役割
 第二節 学位取得規制の整備と総長権限の抑制
      ――一五世紀初頭まで
 第三節 総長の復権?――一五世紀後半以降  
 おわりに 

第四部 南ヨーロッパ世界の政治的結合体

総説 南ヨーロッパ世界の政治的結合体(阿部俊大・向井伸哉・亀長洋子)
 はじめに
 第一節 イベリア半島のガバナンス
 第二節 中世フランス都市の民主的ガバナンス――南仏学界の動向をまじえて
 第三節 地中海世界――イタリア

第1章 「大レコンキスタ」期における教皇庁のムデハルへの対応(阿部俊大)
 はじめに
 第一節 テーマと史料
 第二節 アラゴン連合王国による征服活動
 第三節 教皇庁の対応
 第四節 教皇庁とカスティーリャ、モロッコのイスラーム教徒との関係
 第五節 一三世紀前半の西欧とイスラーム圏の関係
 おわりに

第2章 一四世紀後半南仏ベジエ地方における自治体間の協力関係(向井伸哉)
 はじめに
 第一節 自治体間の個別的相談・協力
 第二節 ヴィギエ管区の集会
 第三節 ヴィギエ管区の使節派遣と地方税
 第四節 地域首府ベジエ抜きの(/に抗する)自治体間の連合
 おわりに  

第3章 居留地統治システムの発見
     ――中世後期ジェノヴァ政府のロマニア支配(亀長洋子)
 はじめに
 第一節 研究動向――ジェノヴァ本国と居留地、それぞれの統治構造研究が抱える課題
 第二節 史料について
 第三節 宛先に見る居留地の統治構造
 おわりに――史料から読みとれるジェノヴァ人のロマニア居留地統治構造  

第五部 ビザンツ世界の政治的結合体

総説 ビザンツ帝国の政体史と統治ガバナンス(草生久嗣)

第1章 『新勅法集』と『エクロガ』にみる皇帝立法の柔軟性
     ――六―八世紀の身体切断刑の導入過程に注目して(紺谷由紀)
 はじめに
 第一節 『エクロガ』以前の法における切断刑
      ――ユスティニアヌス一世の新勅法の分析  
 第二節 『エクロガ』における切断刑
 おわりに

第2章 ビザンツ統治政策とアルメニアの在地有力者
     ――境域ネットワークの相互構築(仲田公輔)
 はじめに
 第一節 ニコラオス一世ミュスティコスからヨヴハンネス五世ドラスハナケルトツィへの書簡  
 第二節 ロマノス一世から逸名の君主への書簡
 第三節 ビザンツの東方境域政策の連続性
 おわりに  

第3章 アレクシオス一世の爵位改革
     ――外部人材の登用システムとその運用(草生久嗣)
 はじめに
 第一節 爵位改革とその評価
 第二節 セバストス位創設の背景と運用
 第三節 セバストクラトル
 第四節 「贈物と爵位」による外部勢力登用  
 おわりに

第4章 ビザンツ帝国における皇帝の意思決定と諮問
     ――アンドロニコス二世治下の助言者たち(佐野大起)
 はじめに
 第一節 叙述史料に登場する様々な助言者たち
 第二節 「元老院』「官僚たち」「顧問団」
 第三節 メサゾン――皇帝の首席顧問
 第四節 高官による人事への介入
 第五節 アンドロニコス二世期における助言者重用の背景
 おわりに

あとがき

著者プロフィール

高山 博  (タカヤマ ヒロシ)  (編集

東京大学大学院人文社会系研究科教授

亀長 洋子  (カメナガ ヨウコ)  (編集

学習院大学文学部教授

上記内容は本書刊行時のものです。