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断絶としての教育
アルチュセールにおける革命への問い
発行:東京大学出版会
A5判
272ページ
定価
5,800円+税
- 出版社在庫情報
- 不明
- 初版年月日
- 2023年1月
- 書店発売日
- 2023年1月23日
- 登録日
- 2022年11月15日
- 最終更新日
- 2023年1月19日
紹介
経済格差や社会的不平等が拡大している現在、学校教育の場は結果的に階級支配を正当化する装置となっている。アルチュセールの思考をたどることで、諸個人を階級支配のイデオロギーから「断絶」し、科学的認識へと導くための新たな教育原理の提示を試みる。
目次
まえがき
序章 イデオロギー・偶然性・教育
第1章 上部構造の相対的自律性
第1節 エンゲルスの回答
第2節 弁証法の変形と重層的決定
第2章 1960年代のエピステモロジーとその限界
第1節 現実的対象と認識の対象の区別
第2節 思考による生産活動としての認識
第3節 「理論」と〈理論〉の円環
第3章 哲学の新しい実践に向かって
第1節 哲学と科学をめぐる自己批判
第2節 マキャベリの立場
補節 マキャベリ・グラムシ・アルチュセール
第3節 偶然性の唯物論と特異性の科学的認識
第4章 マキャベリにおける偶然と必然
第1節 フォルトゥナとヴィルトゥをめぐる三つのケース
第2節 狐のヴィルトゥ
補節 狐のヴィルトゥとプロレタリアート独裁
第5章 スピノザからフロイトの方へ
第1節 悲しみの情念から喜びの情念へ
第2節 コナトゥスとリビドー
第6章 ブルジョワ・イデオロギーから距離をとること
第1節 「呼びかけ」に応じさせるもの
第2節 エディプス・コンプレックス
第3節 想定的知の主体とその退位
補節1 無意識の科学的理論
補節2 一次イデオロギーと二次イデオロギー
終 章 断絶としての教育のために
補節1 解放としての教育と断絶としての教育
補節2 公教育の今日的状況と発達教育学の課題
あとがき
上記内容は本書刊行時のものです。