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イギリス風景式庭園の美学 増補新装版 安西 信一(著/文) - 東京大学出版会
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イギリス風景式庭園の美学 増補新装版 (イギリスフウケイシキテイエンノビガク) 〈開かれた庭〉のパラドックス (ヒラカレタニワノパラドックス)

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A5判
376ページ
定価 7,400円+税
ISBN
978-4-13-010147-9   COPY
ISBN 13
9784130101479   COPY
ISBN 10h
4-13-010147-1   COPY
ISBN 10
4130101471   COPY
出版者記号
13   COPY
Cコード
C3010  
3:専門 0:単行本 10:哲学
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2020年5月
書店発売日
登録日
2020年3月31日
最終更新日
2020年5月18日
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目次

序 楽園と普遍言語
 一 庭園の翻訳不/可能性
 ニ 十七世紀の楽園復興運動から風景式庭園へ
 三 〈開かれた庭〉のパラドックスとその歴史的有用性

第一部 風景式庭園の淵源(十七世紀)――〈閉ざされた庭〉から〈開かれた庭〉へ

第1章 〈閉ざされた庭〉のパラドックスと庭園破壊――十七世紀前半
 一 マリアの庭
 ニ 自然の感覚的快と不規則性
 三 ストアの庭
 四 ピューリタン革命へ

第二章 復楽園としてのイギリス――ピューリタン革命期のハートリブ・サークル
 一 公共的活動世界へ――千年王国論的シヴィック・ヒューマニズム
 ニ 農業改良によるイギリスの楽園化
 三 半世紀前の風景式庭園論論的――ビールの〈開かれた庭〉

第三章 シヴィック・ヒューマニズムとエピクロス主義――王政復古期
 一 ピューリタン革命の遺産と王立協会
   A 断絶と連続
   B 自然科学と〈開かれた庭〉としての自然
 ニ 文人科学者(ヴァーチュオーゾ)イーヴリン
   A 革命期との連続と自然嗜好
   B 公共的活動としての植林
   C 公共的活動の顕揚
 三 エピクロス主義復興と現状維持
   A 開かれた田園の快――〈隠遁のパラッドクス〉の世俗化・水平化・脱=隠喩化
   B カウリーの快楽主義的楽園
   C テンプル――不規則的中国庭園と風土説
 
第二部 公共の精神からの風景式庭園の誕生(十八世紀前半)――主導的言説の再精査

第四章 庭園の立憲君主制――アディソンにおけるブルジョワ性と相乗的関係化
 一 アディソンの夢――『タトラー』における政治と風景
 ニ 隠遁・植林・自然観想――土地とブルジョワ
 三 「想像力の快」――相乗的関係化の美学
 四 『スペクテイター』における風景式庭園論

第五章 不協和な協和――ポープにおける商品化批判と両義性の詩学
 一 自然とカタログ――『ガーディアン』における問題の潜在
 ニ 『バーリントン卿への書簡詩』――商品化批判の政治的先鋭化
 三 有用性の次元――「消費」と「清められた出費」のあいだ
 四 土着性の次元――人工と自然のあいだ

第三部 風景式庭園の変質(十八世紀後半から十九世紀へ)

第六章 夢想の美学の成立と解体――完全な〈開かれた庭〉のイリュージョンとその消長
 一 草創期風景式庭園論の危機
   A 庭園の不自然と人工の劣位,観者の分裂
   B 公共的有用性の欠如――シヴィック・ヒューマニズムへの挑戦
 ニ 「夢想」――イリュージョンの体験
 三 イリュージョニズムの解体――十八世紀末から十九世紀へ
   A ブラウンへのイデオロギー批判
   B 夢想の変質とピクチャレスクの美学

第7章 〈開かれた庭〉の終焉――レプトンによる十八世紀的プログラムの脱=神話化
 一 専門家の自立と総合性
 ニ 自然と人工の疎隔
 三 美と農業の疎隔

結 内部としての庭園/外部としての庭園

解説――庭園美学の(不)可能性をめぐる根源的考察(小田部胤久)


Paradoxes of the Hortus Apertus:
Aesthetics of the English Landscape Garden
[Expanded Revised Edition]
Shin-ichi ANZAI

上記内容は本書刊行時のものです。